分解軽油の利用による自動車等への影響分析・評価事業費補助金
府省庁: 経済産業省
事業番号: 0264
担当部局: 資源エネルギー庁 資源・燃料部 石油精製備蓄課
事業期間: 2012年〜2019年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 補助
事業の目的
製油所の精製過程で発生する残渣油の一部は、石油製品(分解軽油・分解ガソリン)として再生され、蒸留により精製される石油製品に一定割合を混合する形で使用されています。これら分解軽油等の混合比率を高め、積極的に利用することは、原油の有効利用およびCO2排出量の削減に寄与します。
他方、分解軽油等は、蒸留により精製される製品と成分が異なるため、その利用に係る安全性や環境への影響を十分に評価・検証する必要があります。現在、分解軽油等は、主に自動車や船舶等の輸送用燃料に利用されていますが、今後、自動車用内燃機関技術の進展や世界的な舶用燃料の硫黄分規制の導入が見込まれており、引き続き分解軽油等を利用するためには、これらの環境変化をふまえた評価・検証を行う必要がある。
事業概要
本事業では、分解軽油等の生産者(石油業界)と利用者(自動車業界、船主業界)が共同で実施する、自動車、船舶による利用試験等を通じた分析・評価の取り組みを支援する。(補助率1/2)
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | - | 300 | 0 | 0 | 0 | 0 | 300 | 295 |
2018 | - | 300 | 0 | 0 | 0 | 0 | 300 | 274 |
2019 | - | 300 | 0 | 0 | 0 | 0 | 300 | 297 |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
令和2年度に製品軽油中に占める分解軽油の混合比率を約18%まで拡大する。 ※平成29年度は、約16%を目標とする。
製品軽油中に占める分解軽油の混合比率 (目標:2020年度に18 容量%)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - 容量% | 15 容量% |
2018 | - 容量% | 14 容量% |
2019 | - 容量% | 14 容量% |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
分解軽油等を含む混合燃料の分析・評価件数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 117 件 | 116 件 |
2018 | 113 件 | 117 件 |
2019 | 114 件 | 165 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2019 | 一般財団法人石油エネルギー技術センター | 事業の計画立案、実施、成果のまとめ等 | 274 |
2019 | 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 | 試験分析(実船燃焼性評価) | 28 |
2019 | Ricardo UK Limited | 試験分析(SLB燃焼試験) | 26 |
2019 | 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 | 試験分析(燃焼試験) | 13 |
2019 | 株式会社堀場製作所 | 実験設備の保守・点検 | 5 |
2019 | 株式会社明電エンジニアリング | 実験設備の保守・点検 | 2 |
2019 | 株式会社堀場製作所 | 実験設備の保守・点検 | 2 |
2019 | SGSジャパン株式会社 | 試験分析 | 2 |
2019 | 株式会社朝田商會 | 試験分析 | 1 |
2019 | 株式会社コベルコ科研 | 試験分析 | 1 |
2019 | 株式会社コベルコ科研 | 試験分析 | 1 |
2019 | 三菱重工冷熱株式会社 | 実験設備の保守・点検 | 1 |
2019 | 株式会社明電舎 | 実験設備の保守・点検 | 1 |
2019 | 株式会社明電エンジニアリング | 実験設備の保守・点検 | 1 |
2019 | 株式会社堀場製作所 | 実験設備の保守・点検 | 1 |