環境調和型バイオマス資源活用モデル事業(国土交通省連携事業)
府省庁: 環境省
事業番号: 0040
担当部局: 地球環境局 地球温暖化対策課 地球温暖化対策事業室
事業期間: 2016年〜2019年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 委託・請負
事業の目的
CO2削減目標を達成するため、地域資源を活用した再生可能エネルギーの導入拡大への期待が高まる中、家畜ふん尿や食物残さ等から得られるメタンを活用したバイオマス発電が各地で展開されている。こうしたバイオマス発電において副生成物として生じる消化液については、牧草地や畑に液肥として散布することで活用されている。しかし、活用先が限定されている地域等では、過剰施肥による地下水汚染のおそれが指摘されている。本事業は、再生可能エネルギーの導入拡大に向けて、家畜ふん尿や食品残さ等のバイオマス資源を省CO2かつ低環境負荷な形で有効利用するため、下水処理施設を活用した新たな利活用モデルを実証・確立することを目的とする。
事業概要
地域内に存在する家畜ふん尿や食物残さ等を活用したバイオマス発電施設から生じた消化液を、下水処理施設で処理するモデル事業を実施する。バイオマス発電施設で得られた電力・熱を、消化液の処理を行う下水処理施設等に供給することで、下水処理施設の省CO2化を図ると同時に、地域環境の保全に貢献し、低炭素社会と循環型社会を同時達成する処理モデルを構築することを目指す。消化液の処理施設に係るエネルギー消費量や発電電力量及び熱の量、事業全体でのCO2削減効果等、モデルの有効性評価及び他地域への展開に必要な実証を行う。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | - | 800 | 0 | 0 | 0 | 0 | 800 | 782 |
2018 | - | 800 | 0 | 0 | 0 | 0 | 800 | 765 |
2019 | - | 250 | 0 | 0 | -64 | 0 | 186 | 165 |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
令和12年度までに本事業における発電量のうち下水処理施設において活用される電力量を50,432,900kWh/年程度にする。
電力量(kWh/年) (目標:2030年度に50432900 kWh)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - kWh | - kWh |
2018 | - kWh | 23101 kWh |
2019 | - kWh | 216810 kWh |
R12年度までに本事業における発電量を下水処理施設で活用することによるCO2削減量を256,300tとする。
CO2排出削減量 (t-CO2/年) (目標:2030年度に256300 t-CO2/年)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - t-CO2/年 | - t-CO2/年 |
2018 | - t-CO2/年 | 10.7 t-CO2/年 |
2019 | - t-CO2/年 | 100.3 t-CO2/年 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
モデル地域数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 4 件 | 2 件 |
2018 | 2 件 | 2 件 |
2019 | 2 件 | 2 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2019 | 富士開拓農業協同組合 | 事業運営及び各所調整 | 100 |
2019 | 熊本市 | 事業運営及び各所調整 | 65 |
2019 | 株式会社エコネコル | ふん尿収集運搬 | 15 |
2019 | 株式会社アサギリ | 脱水汚泥運搬 | 7 |
2019 | 日本水工設計株式会社 | 地下水成分分析、各種調査業務(共同実施) | 7 |
2019 | 佐野藤建設株式会社 | 受入施設解体 | 2 |
2019 | 立華株式会社 | 副産物分析 | 1 |
2019 | 株式会社ミダックホールディングス | ふん尿焼却処分 | 1 |