地理的表示保護制度活用総合推進事業
府省庁: 農林水産省
事業番号: 0019
担当部局: 食料産業局 知的財産課
事業期間: 2016年〜2020年
会計区分: 一般会計
実施方法: 委託・請負、補助
事業の目的
農林水産業の成長産業化を図るためには、輸出促進、６次産業化等の推進に必要な各種施策の共通基盤となる知的財産を保護・活用することが重要である。このため、地域ならではの特性を有する地理的表示(GI)制度の活用を進めるとともに流通事業者や消費者に対してGI制度、GI産品の認知度を高め、あわせて海外における模倣品対策を進めることが必要となっている。
本事業においては、生産者団体によるGI登録申請の支援、海外におけるGI等の知的財産の侵害への監視及び対策支援、地理的表示産品を中心としたビジネス化への支援、国内外へのGI産品の情報発信を行うことにより、農林水産物・食品の市場規模及び輸出額の拡大に貢献することを目的とする。
事業概要
１ 地理的表示保護制度推進事業【補助率：定額・１／２】
ＧＩ保護制度の活用を進めるため、ＧＩ登録申請に向けた相談に対応する支援窓口を設置するとともに、ＧＩ登録申請に当たって必要となる調査の実施を支援
２ 知的財産・地域ブランドビジネス化支援事業【補助率：定額】
国内外のＧＩ産品を流通関係者や消費者等に紹介する展示会等の開催
３ 地理的表示海外保護・侵害対策【補助率：定額・１／２】
外国へのＧＩ登録申請の支援、我が国の登録ＧＩ産品の名称等が不正に使用された場合等の侵害対策への支援、外国とのＧＩ協力のための真正な日本のＧＩ産品を海外実需者等に周知するための展示会の出展への支援
４ GI分野における知財専門職種の活用【補助率：定額】
GI申請から登録後の的確な管理を図れるよう知財専門職種向けの研修の開催等を支援
５ 海外知的財産保護・監視委託事業【委託費】
海外における模倣品の調査、商標登録等の状況を調査し、都道府県等関係機関と共有
６ 地理的表示産品情報発信委託事業【委託費】
日本のＧＩ登録産品の情報を、日本語及び英語等多言語で海外の政府関係者、国内外の流通関係者や消費者等にわかりやすく発信
予算額・執行額
※単位は100万円
| 年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2017 | - | 174 | 0 | 0 | 0 | 0 | 174 | 166 |
| 2018 | - | 172 | 0 | 0 | 0 | 0 | 172 | 152 |
| 2019 | - | 151 | 0 | 0 | 0 | 9 | 160 | 137 |
| 2020 | - | 111 | 0 | 0 | 0 | 0 | 111 | - |
成果目標及び成果実績（アウトカム）
令和元年度までに地理的表示産品が各都道府県最低一つの登録（47）を目指す。
地理的表示が登録されている都道府県の数 （目標：2019年度に47 都道府県）
| 年度 | 当初見込み | 成果実績 |
|---|---|---|
| 2017 | - 都道府県 | 34 都道府県 |
| 2018 | - 都道府県 | 36 都道府県 |
| 2019 | - 都道府県 | 39 都道府県 |
令和２年度までに地理的表示保護制度に登録された産品について、登録年からの年平均出荷額増加率が５％以上となる産品の割合を全登録産品の８割以上とする。
地理的表示保護制度に登録された産品について、登録年からの年平均出荷額増加率が５％以上となる産品が全登録産品に占める割合 (年平均出荷額増加率５％以上のGI登録産品/GI登録産品数) （目標：2020年度に80 ％）
| 年度 | 当初見込み | 成果実績 |
|---|---|---|
| 2017 | - ％ | 38.1 ％ |
| 2018 | - ％ | 53.2 ％ |
| 2019 | - ％ | 71 ％ |
令和２年までに海外で発見されたGI産品等への侵害対策支援を10件以上行う。
海外でのGI産品等への侵害対策支援した件数 （目標：2020年度に10 ％）
| 年度 | 当初見込み | 成果実績 |
|---|---|---|
| 2017 | - ％ | - ％ |
| 2018 | - ％ | 5 ％ |
| 2019 | - ％ | 7 ％ |
活動指標及び活動実績（アウトプット）
GI申請へ向けた説明会・相談会等参加人数
| 年度 | 当初見込み | 活動実績 |
|---|---|---|
| 2017 | 1500 人 | 1676 人 |
| 2018 | 1500 人 | 1571 人 |
| 2019 | 1500 人 | 876 人 |
シンポジウム・展示会等の参加人数
| 年度 | 当初見込み | 活動実績 |
|---|---|---|
| 2017 | 3000 人 | 4040 人 |
| 2018 | 4500 人 | 4632 人 |
| 2019 | 4500 人 | 3450 人 |
地理的表示の海外不正使用調査・分析件数
| 年度 | 当初見込み | 活動実績 |
|---|---|---|
| 2017 | 140 件 | 142 件 |
| 2018 | 150 件 | 121 件 |
| 2019 | 153 件 | 153 件 |
GI登録産品掲載数(件・言語)
| 年度 | 当初見込み | 活動実績 |
|---|---|---|
| 2017 | 84 件・言語 | 152 件・言語 |
| 2018 | 105 件・言語 | 202 件・言語 |
| 2019 | 120 件・言語 | 120 件・言語 |
主要な支出先
| 年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額（百万円） |
|---|---|---|---|
| 2019 | 一般社団法人食品需給研究センター | GIサポートデスクの運営 | 50 |
| 2019 | 株式会社マークアイ | 知的財産保護コンソーシアム運営、GI等の不正使用等調査・監視、セミナー開催 | 42 |
| 2019 | 株式会社スピン | ＧＩフェスティバルの開催 | 18 |
| 2019 | 一般社団法人食品需給研究センター | ウェブサイトによる情報発信 | 9 |
| 2019 | 日本輸入チーズ普及協会 | ＥＵ側ＧＩ産品の内、最も品目の多いチーズに関する一般消費者向けイベントの開催 | 9 |
| 2019 | IP TWINS S.A.S. | GI不正使用調査 | 7 |
| 2019 | Corsearch Europe | GI等商標監視 | 7 |
| 2019 | 株式会社クオリアート | ＥＵで保護される日本ＧＩ産品をオーストリアにおいて紹介 | 6 |
| 2019 | ビィズ・クロコ株式会社 | GI展示会の企画・運営 | 5 |
| 2019 | 株式会社スピン | イベント企画・運営・告知 | 4 |
| 2019 | 株式会社ウィスコム | PR・ゲスト誘致 | 3 |
| 2019 | モバーシャル株式会社 | ウェブサイトの動画作成 | 2 |
| 2019 | SATYAPON & PARTNERS | タイ現地調査、GI不正使用対応 | 2 |
| 2019 | AN,TIAN,ZHANG & PARTNERS | 中国現地調査、GI不正使用対応 | 1 |
| 2019 | 日本弁理士会 | 弁理士向けのGIセミナー | 1 |
| 2019 | みなみ信州農業協同組合 | タイ・ベトナム・マレーシア、シンガポールでのGI申請 | 1 |
| 2019 | Zaid Ibrahim&Co. | マレーシア現地調査、GI不正使用対応 | 1 |
| 2019 | 鹿児島県肉用牛振興協議会 | タイ・ベトナムでGI申請 | 1 |
| 2019 | 愛知県味噌溜醬油工業協同組合 | カナダでの異議申立申請 | 0 |
| 2019 | Contratak S.A.S. | フランス現地調査 | 0 |
| 2019 | Stobbs IP Limited | GI不正使用対応 | 0 |
| 2019 | 鹿児島県肉用牛振興協議会 | インドネシアでの異議申立申請 | 0 |
| 2019 | 果樹王国ひがしね６次産業化推進協議会 | タイでGI申請 | 0 |
| 2019 | E.G.Y.P | GI不正使用対応 | 0 |
| 2019 | みなみ信州農業協同組合 | 中国での実態調査 | 0 |
| 2019 | みなみ信州農業協同組合 | ベトナムでの異議申立申請 | 0 |
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