獣医療提供体制整備推進総合対策事業費

府省庁: 農林水産省

事業番号: 0071

担当部局: 消費・安全局 畜水産安全管理課

事業期間: 2010年〜2030年

会計区分: 一般会計

実施方法: 補助

事業の目的

 近年、豚熱(CSF)、鳥インフルエンザ、口蹄疫等の家畜の伝染病の発生が相次いで確認される中、発生県が的確な防疫措置をとれなかった場合、県域を越えて広域にまん延し、大きな被害が生じてしまうため、産業動物の診療を担う民間獣医師や、家畜伝染病の発生予防・まん延防止を担う家畜防疫員の質・量を確保する必要がある。令和2年の家畜伝染病予防法改正(以下、家伝法改正。)においても、引き続き、都道府県知事は必要となる員数の家畜防疫員の確保に努めることが規定され、その附帯決議では、獣医師である家畜防疫員の十分な確保など体制を強化すること等が可決されている。このため、各県では、初任給調整手当の支給等による就業環境の改善等の取組に着手しているが、獣医師の地域・職域偏在により計画的な確保が進まない地域がある。
 本事業は、獣医学生に対して産業動物獣医師への就業を誘導する臨床研修や修学資金の貸与等を通じて、産業動物の診療獣医師や家畜防疫員の育成・確保を図り、適切な獣医療の提供を通じた家畜の健康の確保と安全な畜産物の安定供給に貢献することを目的としている。

事業概要

(1)産業動物獣医師を志す獣医系大学の学生や獣医大学に入学する高校生等を対象とした修学資金及び入学金等の貸与を実施。(H23年度から)(貸与期間に応じた一定の期間、事前に取り決めた就業先で産業動物獣医師として従事すれば返還を免除)
(2)獣医系大学の学生を対象とした、産業動物診療や家畜衛生行政への理解を深め、これら分野に誘引するための臨床実習等を実施。 (3)新規獣医師を対象とした臨床現場における診療や家畜防疫に必要な知識・技術の習得を図るための初期臨床研修等を実施。 (4)診療獣医師を対象とした農家の生産性の向上に資する農場管理技術等を習得するための臨床研修等を実施。 (5)女性獣医師等を対象とした職場復帰・再就職を支援するための研修、獣医女子学生等を対象とした女性獣医師によるセミナー等を実施。 (6) 獣医療提供体制の効率化が求められる地域において情報通信機器を用いた診療の試行的な導入等を実施。  (補助率:定額、但し(1)の修学資金部分は1/2)

予算額・執行額

※単位は100万円

年度要求額当初予算補正予算前年度から繰越し翌年度へ繰越し予備費等予算計執行額
2017-1540000154124
2018-1890000189155
2019-2310000231200
2020-2410000241-
2021301-------
Created with Highcharts 7.1.1百万円要求額当初予算補正予算前年度から繰越し翌年度へ繰越し予備費等予算計執行額20172018201920202021050100150200250300350Highcharts.com

成果目標及び成果実績(アウトカム)

【アウトカム(1)】 ①令和12年度までに臨床実習を受講した獣医学生のうち、実習後に産業動物分野へ就業志望の変化があった獣医学生の割合を20%以上とする

臨床実習を受講した獣医学生のうち、実習後に産業動物分野へ就業志望の変化があった学生の割合 計算式(%): 実習後に産業動物分野へ就業志望の変化があった獣医学生÷臨床実習を受講した獣医学生×100 (目標:2030年度に20 %)

年度当初見込み成果実績
2017- %- %
2018- %- %
2019- %15 %

【アウトカム(2)】 ②令和12年度までに修学資金の貸与を受けた学生のうち、産業動物分野へ就業した者の割合を80%以上とする

修学資金貸与を受けながら当該年度に卒業した学生のうち、産業動物分野へ就業した者の割合 計算式(%): 産業動物分野へ就業した者÷修学資金貸与を受けながら当該年度に卒業した学生×100 (目標:2030年度に80 %)

年度当初見込み成果実績
2017- %88 %
2018- %88 %
2019- %89 %

【アウトカム(3)】 ③令和12年度までに女性獣医師就業支援研修に参加した者のうち、産業動物獣医師へ就業した者の割合を50%以上を維持する。

女性獣医師就業支援研修に参加した者のうち産業動物獣医師へ就業した者の割合 計算式(%): 産業動物獣医師へ就業した者÷女性獣医師就業支援研修に参加した者×100 (目標:2030年度に60 %)

年度当初見込み成果実績
2017- %56 %
2018- %71 %
2019- %100 %

活動指標及び活動実績(アウトプット)

①獣医学生の臨床実習受講者数 ※事業メニュー(2)の主な事業の受講者数を活動指標に設定

年度当初見込み活動実績
2017220 人219 人
2018280 人244 人
2019280 人221 人

②修学資金の新規貸与者数 ※事業メニュー(1)の修学資金の新規貸与者数を活動指標に設定

年度当初見込み活動実績
201730 人32 人
201862 人44 人
201962 人54 人

③女性獣医師就業支援研修に参加した人数 ※事業メニュー(5)の主な事業の受講者数を活動指標に設定

年度当初見込み活動実績
201710 人9 人
201810 人7 人
201910 人5 人

④新規獣医師が基礎的な臨床技術を修得するための技術研修の参加人数 ※事業メニュー(3)の主な事業の受講者数を活動指標に設定

年度当初見込み活動実績
201760 人157 人
201860 人158 人
201960 人173 人

⑤管理獣医師の実践的な技術・知識を習得するための講習会の参加人数 ※事業メニュー(4)の主な事業の受講者数を活動指標に設定

年度当初見込み活動実績
201790 人377 人
201850 人328 人
201950 人684 人

主要な支出先

年度支出先業務概要支出額(百万円)
2019家畜衛生対策推進協議会獣医学生等に対する産業動物診療に関する臨床実習、講習会を開催。産業動物獣医師を志す高校生等を対象に入学金等を貸与。71
2019獣医療提供体制整備推進協議会産業動物獣医師に対する産業動物分野における幅広い指導のための臨床研修、講習会を開催。 情報通信機器を用いた診療の試行的な導入等を実施。38
2019公益社団法人熊本県畜産協会産業動物獣医師を志す獣医系大学の学生を対象に、月額10万円(私立大学18万円)/人を上限とする修学資金を貸与。12
2019公益社団法人大分県畜産協会産業動物獣医師を志す獣医系大学の学生を対象に、月額10万円(私立大学18万円)/人を上限とする修学資金を貸与。11
2019公益社団法人群馬県畜産協会産業動物獣医師を志す獣医系大学の学生を対象に、月額10万円(私立大学18万円)/人を上限とする修学資金を貸与。10
2019公益社団法人秋田県農業公社産業動物獣医師を志す獣医系大学の学生を対象に、月額10万円(私立大学18万円)/人を上限とする修学資金を貸与。7
2019公益社団法人愛媛県畜産協会産業動物獣医師を志す獣医系大学の学生を対象に、月額10万円(私立大学18万円)/人を上限とする修学資金を貸与。6
2019公益社団法人宮崎県畜産協会産業動物獣医師を志す獣医系大学の学生を対象に、月額10万円(私立大学18万円)/人を上限とする修学資金を貸与。6
2019公益社団法人石川県獣医師会産業動物獣医師を志す獣医系大学の学生を対象に、月額10万円(私立大学18万円)/人を上限とする修学資金を貸与。4
2019一般社団法人青森県畜産協会産業動物獣医師を志す獣医系大学の学生を対象に、月額10万円(私立大学18万円)/人を上限とする修学資金を貸与。4
2019岩手県農業共済組合産業動物獣医師を志す獣医系大学の学生を対象に、月額10万円(私立大学18万円)/人を上限とする修学資金を貸与。4
2019公益社団法人島根県畜産振興協会産業動物獣医師を志す獣医系大学の学生を対象に、月額10万円(私立大学18万円)/人を上限とする修学資金を貸与。4

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