BIMを活用した建築生産・維持管理プロセス円滑化モデル事業
府省庁: 国土交通省
事業番号: 20-0022
担当部局: 住宅局 建築指導課
事業期間: 2020年〜2022年
会計区分: 一般会計
実施方法: 補助
事業の目的
建築分野における生産性向上や働き方改革、国際競争力の強化等を図るため、BIMを活用するための市場環境を整備することを目的とする。
事業概要
官民が一体となって建築分野でのBIMの推進を図る目的で設置した「建築BIM推進会議」(令和元年6月設置)における、BIMの標準ワークフローとその活用方策に関する議論の成果をとりまとめたガイドライン第1版(令和2年3月末策定)を、建築プロジェクトに試行的に活用し、定量的なメリットや具体的な課題、改善方策等の報告を行う事業に対し、その検証費用の支援を行う。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020 | - | 196 | 0 | 0 | 0 | 0 | 196 | 188 |
2021 | - | 200 | 0 | 0 | 0 | 0 | 200 | - |
2022 | 200 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
活動指標及び活動実績(アウトプット)
支援件数(本事業で支援する建築プロジェクト数)
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2020 | 8 件 | 8 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2020 | 株式会社日建設計 | 設計者と施工者が共同提案する設計・施工分離型発注方式の事務所ビル(地上5階建て、S造一部SRC造、延べ面積約14,500㎡)の設計、施工段階におけるBIM活用プロジェクトであり、既にBIMを用いて設計・施工を行ったプロジェクトについて、ガイドラインに沿った形での設計・施工のデータ連携、維持管理BIM作成業務、ライフサイクルコンサルティング業務等の有効性の効果検証と課題の分析を行う。 | 40 |
2020 | 新菱冷熱工業株式会社 | 発注者でもある設備専門の施工者が提案する新築の研究施設(地上3階建てS造、延べ面積約5,000㎡)の設計・施工段階におけるBIM活用プロジェクトであり、BIMを活用した各種検討による空間性能と建築コストの予測、設計段階における施工技術コンサルティングの導入による施工計画の前倒しによる合理化等、BIM活用による効果検証と課題の分析を行う。 | 30 |
2020 | 前田建設工業株式会社 | 施工者が発注者と共同提案するSRC造の事務所ビル(地上10階建てSRC造、延べ面積約5,300㎡)の施工・維持管理段階におけるBIM活用プロジェクトであり、施工段階におけるBIM活用による施工図・製作図の調整業務の効率化、維持管理段階におけるBIMと施設管理システムを連携した業務の効率化等の効果検証と課題の分析を行う。 | 29 |
2020 | 株式会社久米設計 | 総合病院(地上6階建てS造/SRC造、延べ面積約31,200㎡)の設計、維持管理段階におけるBIM活用プロジェクトであり、医業経営コンサルタントと協力しながら設計者がライフサイクルコンサルティング業務を行い、BIM 活用をした場合の合意形成のし易さ、要望事項の確認のし易さ等、維持管理段階における設計一貫BIM活用の有効性の効果検証及び課題の分析を行う。 | 23 |
2020 | 日建設計コンストラクション・マネジメント株式会社 | 新築の自社用事務所ビル等の企画・基本設計段階及び維持管理段階におけるBIM活用プロジェクトであり、企画・基本設計段階におけるボリューム検討やフィージビリティスタディの際の発注者自らのBIMの活用による合意形成の円滑化及びプロジェクト方針決定の効率化、維持管理に最適化された比較的簡素なモデリングと標準データベースの構築による維持管理作業の効率化等の効果検証及び課題分析を行う。 | 20 |
2020 | 東京オペラシティビル株式会社 | BIM情報を持たない築24年の事務所、店舗、コンサートホール等から成る既存大規模複合施設(地上54階/地下4階建てSRC造、延べ面積約242,500㎡)の維持管理段階におけるBIM活用プロジェクトであり、クラウド化した管理システムにBIM情報を活用する等、維持管理業務の高度化及び生産性向上、施設全体の長寿命化及びWhole Life Costの最適化に向けたBIM活用の有効性の効果検証と課題の分析を行う。 | 20 |
2020 | 株式会社安井建築設計事務所 | 設計者が発注者と共同提案する本社ビル(地上9階/地下1階建てSRC造/RC造、延べ面積約5,300㎡)の維持管理段階におけるBIM活用プロジェクトであり、設計・施工BIMから維持管理へデータ連携を行う上での課題整理、運用・維持管理段階におけるBIM活用の効果検証、BIMとIoT環境センサーとの連携による執務環境の可視化・分析・改善によるビルオーナー・建物利用者のメリットの確認等、維持管理段階におけるBIM活用による効果検証及び課題の分析を行う。 | 13 |
2020 | 株式会社市浦ハウジング&プランニング | 補助事業の取組に関する評価業務、取りまとめを実施 | 10 |
2020 | 株式会社竹中工務店 | 建設会社が提案するほぼ同規模の2棟の事務所ビル(地上3階建てRC造、地上2階建てS造)の企画~設計・施工~維持管理の初期段階までのプロセスにおけるBIM活用プロジェクトであり、デザインの最適化、BIMデータの活用・展開と工業化、設計から生産・FMまでのシームレスなデータ連携の実現による生産性向上等の効果検証と課題の分析を行う。 | 2 |