次世代エネルギー・社会システム実証事業費補助金
府省庁: 経済産業省
事業番号: 0358
担当部局: 経済産業省 資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部 新産業・社会システム推進室
事業期間: 2011年〜2014年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 補助
事業の目的
これまでのエネルギー政策は、電力需要を所与のものとして、電力会社の発電量を積み上げる供給サイドの対応が中心だったが、現在では供給側の状況に応じて需要を変化させる「ディマンドリスポンス」などのエネルギーマネジメントが重要となってきている。また防災の視点からも自立分散型のエネルギーシステムの構築が重要である。そのため、ITと蓄電池の技術を活用し、従来コントロールを行うことが困難であった需要サイドを含め、地域におけるエネルギー管理を可能とする分散型システムである「スマートコミュニティ」を構築する。
事業概要
平成22年度に選定した4地域(横浜市、豊田市、けいはんな学研都市(京都府)、北九州市)において、住民構成やエネルギー供給構造などの地域毎の特性に応じた実証を行う。具体的には、電力料金の変動やポイントの与奪による電力のピークカット効果を検証する電気料金型ディマンドリスポンス実証、電力会社とアグリゲーターとの間でネガワット(節電量)を取引するインセンティブ型ディマンドリスポンス実証、蓄電池やエネルギー管理システム等に関しての標準化に資する調査・研究・実証、本実証で構築したシステムの普及の際に必要な認証制度の構築等を行う。
実証で得られたディマンドリスポンス等のデータは電力システム改革に活かしていくとともに、標準化に関しては国際機関(ISO/IEC)へ提案を行うことで国際競争力強化を図る。
【補助率:2/3以内、1/2以内、定額】
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012 | - | 10,600 | 0 | 1,956 | 0 | 0 | 12,269 | 8,224 |
2013 | - | 8,600 | 0 | 287 | 0 | 0 | 8,787 | 5,596 |
2014 | - | 6,000 | 0 | 100 | 0 | 0 | 6,100 | 3,827 |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
横浜実証において、実証終了までにピークカット20%を達成
ピークカット割合 (目標:2014年度にNone %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2012 | - % | - % |
2013 | - % | 15 % |
2014 | - % | 15 % |
豊田実証において、実証終了までにピークカット25%を達成
ピークカット割合 (目標:2014年度にNone %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2012 | - % | 32 % |
2013 | - % | 22 % |
2014 | - % | 48 % |
けいはんな実証において、実証終了までにピークカット21%を達成
ピークカット割合 (目標:2014年度にNone %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2012 | - % | 18 % |
2013 | - % | 21 % |
2014 | - % | - % |
北九州実証において、実証終了までにピークカット24%を達成
ピークカット割合 (目標:2014年度にNone %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2012 | - % | 22 % |
2013 | - % | 20 % |
2014 | - % | 20 % |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
事業件数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2012 | 58 件 | 69 件 |
2013 | 73 件 | 80 件 |
2014 | 80 件 | 74 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2014 | (一社)新エネルギー導入促進協議会 | 補助金執行業務 | 3,827 |
2014 | 学校法人早稲田大学 | デマンドレスポンス実現に向けた国際標準化に係わる先端研究 | 394 |
2014 | トヨタ自動車株式会社 | エネルギー情報マネジメントシステム(EDMS)の研究開発及び実証事業 | 243 |
2014 | 一般財団法人日本自動車研究所 | 車載蓄電池の性能評価手法の技術開発 | 239 |
2014 | トヨタ自動車株式会社 | 次世代型FCバスシステムの導入 | 230 |
2014 | 株式会社東芝 | 3エリアにおける戸建住宅向けHEMSの実証 | 191 |
2014 | 株式会社デンソー | 創エネ・省エネ機器と蓄電池付HEMSの連携及びV2Hシステムの研究開発と実証事業 | 175 |
2014 | 学校法人幾徳学園 神奈川工科大学 | 公知な標準インタフェースを活用した相互接続検証の環境整備 | 160 |
2014 | 富士通株式会社 | エネルギー情報マネジメントシステム(EDMS)の研究開発及び実証事業 | 143 |
2014 | シュナイダーエレクトリック株式会社 | 日本における持続可能な産業用デマンド・レスポンス(iDR)のビジネス実証に関する設計及び試験事業 | 98 |
2014 | 学校法人早稲田大学 | 小規模負荷設備用簡易デバイスを用いたFastDRの実現に向けた先端研究 | 95 |
2014 | 一般財団法人電気安全環境研究所 | 定置用リチウムイオン二次電池の安全性評価技術等の開発 | 89 |
2014 | エナノック・ジャパン株式会社 | 東京電力 高速DR実証事業 | 83 |
2014 | 一般財団法人エネルギー総合工学研究所 | エネルギーマネジメントシステムの国際標準化に向けた総合戦略の推進 | 73 |
2014 | 株式会社東芝 | インセンティブ原資 | 70 |
2014 | トヨタ自動車株式会社 | ワンマイルモビリティシェアリングを通じた次世代型末端交通システムの導入 | 66 |
2014 | 株式会社グローバルエンジニアリング | 実効性の観点から見た短時間かつフレキシブルなDRシステム構築と分析・評価 | 61 |
2014 | トヨタ自動車株式会社 | 愛知県豊田市における「家庭・コミュニティ型」低炭素都市実証プロジェクトのマネジメント | 50 |
2014 | 富士電機株式会社 | 北九州スマートコミュニティ創造事業におけるエネルギーマネジメントシステムの構築(プロジェクトマネージャー) | 45 |
2014 | 双日株式会社 | 日本における持続可能な産業用デマンド・レスポンス(iDR)のビジネス実証に伴うインセンティブ支払に関する検証事業 | 44 |
2014 | 株式会社明電舎 | 自動車用リチウムイオン電池技術を応用した定置用大型蓄電池システムの研究開発(BEMS③) | 44 |