バイオ燃料製造の有用要素技術開発
府省庁: 経済産業省
事業番号: 0399
担当部局: 資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部 新エネルギー対策課
事業期間: 2013年〜2016年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 交付
事業の目的
農業残渣や資源作物等のバイオマス原料からエタノールを製造する各要素技術(原料・収集工程、前処理工程、糖化工程、発酵工程、濃縮・脱水工程)について、2020年にガソリン価格、海外のエタノールと競合可能な製造コストでの実用化につなげるため、特に有望と認められる要素技術の実用化に向けて技術開発を行うことにより、セルロース系バイオ燃料の事業化に資することを目的とする。
事業概要
セルロース系エタノールの製造技術として有望と認められる要素技術について、糖化工程、発酵工程でのコスト低減、原料の安価で安定的な供給等のために技術開発を実施する。
具体的には、以下の内容の技術開発を実施。
・糖化能力に優れた酵素について、数立方メートル規模のパイロット設備を用いて、安価で高活性な酵素の生産技術の確立。
・糖化性、耐熱性、耐酸性等の多機能を付加した微生物を用いた発酵工程における高収率エタノール生産技術の確立。
・高生産性植物の選抜育種と植栽技術等の改良により収量をアップする燃料用バイオマス高生産技術の開発。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2013 | - | 893 | 0 | 0 | 0 | 0 | 485 | 485 |
2014 | - | 1,630 | 0 | 408 | 0 | 0 | 2,020 | 2,020 |
2015 | - | 1,550 | 0 | 18 | 0 | 0 | 1,568 | - |
2016 | 1,250 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
平成32年度までにセルロース系バイオエタノールを50~70円/Lで製造する技術を確立する。※要素技術開発のため、最終的な成果目標は、平成29年度及び平成32年度事後評価にて評価する。
セルロース系バイオエタノールの製造価格 ※2010年~2013年の輸入エタノールの平均価格70円/L (目標:2020年度に70 円/L)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2013 | - 円/L | - 円/L |
2014 | - 円/L | - 円/L |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
本事業の成果により出願した特許
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2013 | - 件 | - 件 |
2014 | 2 件 | 2 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2014 | (独)新エネルギー・産業技術総合開発機構 | プロジェクトマネジメント業務 | 2,020 |
2014 | 花王株式会社 | バイオ燃料事業に向けた革新的糖化酵素工業生産菌の創製と糖化酵素の生産技術開発 | 467 |
2014 | 日揮株式会社 | 有用微生物を用いた発酵生産技術の研究開発 | 325 |
2014 | (独)産業技術総合研究所 | 同時糖化発酵に最適な実用酵母の創製とプロセス開発 | 298 |
2014 | (一財)バイオインダストリー協会 | バイオ燃料事業化に向けた革新的糖化酵素工業生産菌の創製と糖化酵素の生産技術開発 | 221 |
2014 | (株)Biomaterial in Tokyo | 可溶性糖質源培養による木質系バイオマス由来パルプ分解用酵素生産の研究開発 | 215 |
2014 | 長岡技術科学大学 | 革新的糖化酵素生産菌の創製 | 90 |
2014 | 日本製紙株式会社 | ゲノム育種及び高効率林業によるバイオマス製造に関する研究開発 | 85 |
2014 | (一財)バイオインダストリー協会 | 有用微生物を用いた発酵生産技術の研究開発 | 51 |
2014 | (独)産業技術総合研究所 | 糖化酵素の高機能化へ向けての成分酵素の強化 | 41 |
2014 | (独)製品評価技術基盤機構 | 糖化酵素の高機能化へ向けての成分酵素の強化 | 30 |
2014 | コスモ石油株式会社 | 非遺伝子組換え酵母との比較検討 | 29 |
2014 | 崇城大学 | 耐熱性、発酵阻害物質耐性、キシロース代謝向上変異株の作出 | 25 |
2014 | (独)森林総合研究所 | 木質系バイオマス由来パルプに最適なセルラーゼ成分酵素の探索・評価 | 24 |
2014 | 信州大学 | 木質系バイオマス由来パルプに最適なセルラーゼ成分酵素の探索・評価及び酵素生産力・酵素性能の改良 | 23 |
2014 | (独)農研機構 食品総合研究所 | 糖化酵素の高機能化へ向けての成分酵素の強化 | 15 |
2014 | 北九州市立大学 | 同時糖化発酵プロセスに適した廃液処理技術の検討 | 13 |
2014 | 大阪府立大学 | 糖化酵素の高機能化へ向けての成分酵素の強化 | 12 |
2014 | 東京農工大学 | 土壌センシング技術を用いた大面積土壌評価システムの開発 | 9 |
2014 | 千葉大学 | 地上3Dレーザースキャナーによる高精度な大面積バイオマス量評価システムの開発 | 7 |
2014 | 日本マイクロバイオファーマ(株) | 酵素生産菌のスケールアップ培養 | 0 |