次世代再処理ガラス固化技術基盤整備研究事業
府省庁: 経済産業省
事業番号: 0505
担当部局: 資源エネルギー庁電力・ガス事業部 原子力立地・核燃料サイクル産業課
事業期間: 2014年〜2018年
会計区分: エネルギー対策特別会計電源開発促進勘定
実施方法: 委託・請負
事業の目的
原子力発電所等の操業・廃止時の除染等により発生する低レベル放射性廃液等に対応したガラス固化技術の技術開発を行う。
これに伴い、放射性廃液のガラス固化の技術基盤が整うことで、高レベル廃液のガラス固化技術も向上することから、高レベル廃液のガラス固化体数の減少、ひいては処分場の面積縮減もあわせて期待できる。
事業概要
我が国では、使用済燃料を再処理した際に生じる高レベル廃液については、日本原燃の六ヶ所再処理工場においてガラス固化技術が実用化されている一方、原子力発電所等の操業・廃止時の除染等により発生する低レベル廃液等については、そのガラス固化技術の研究開発は手つかずの状況(米・仏・韓ではすでに実用化済み。)。
そのため、低レベル廃液の組成にあったガラス固化技術の確立を目指し、低レベル廃液を中心とした様々な廃液組成に対応可能な「ガラス」及び「ガラス溶融炉の運転制御技術」に関する試験等を実施する。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014 | - | 750 | 0 | 0 | 0 | 0 | 750 | 730 |
2015 | - | 800 | 0 | 0 | 0 | 0 | 800 | - |
2016 | 850 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
【ガラス固化基盤技術】廃棄物成分に応じ多くの廃棄物を取り込むことが可能なガラス固化技術基盤を確立するために反映(達成)した検討項目数(平成32年度までに59項目)
【ガラス固化基盤技術】廃棄物成分に応じ多くの廃棄物を取り込むことが可能なガラス固化技術基盤を確立するために反映(達成)した検討項目数 (目標:2018年度に59 )
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2014 | - | 11 |
【低レベル放射性廃棄物除染検討】ウラン等の除染技術の検討、ウラン等を除去した母材に残留しているウラン測定技術の開発等を行い、ガラス固化の前処理技術としての基盤を確立するために反映(達成)した検討項目数(平成29年度までに14項目)
【低レベル放射性廃棄物除染検討】ウラン等の除染技術の検討、ウラン等を除去した母材に残留しているウラン測定技術の開発等を行い、ガラス固化の前処理技術としての基盤を確立するために反映(達成)した検討項目数 (目標:2017年度に14 )
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2014 | - | 4 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
【ガラス固化の基盤整備】廃棄物成分に応じ多くの廃棄物を取り込むことが可能なガラス固化技術基盤を確立するために実施した調査、試験項目数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | 21 | 23 |
【低レベル放射性廃棄物の除染方法の検討】ウラン等の除染技術の検討、ウラン等を除去した母材に残留しているウラン測定技術の開発等を行い、ガラス固化の前処理技術としての基盤を確立するために実施した調査、試験項目数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | 10 | 10 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2014 | 株式会社IHI | ガラス溶融炉の運転制御技術に係るガラス固化試験等 | 357 |
2014 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 | 廃棄物成分の組成変動に係るガラス固化試験等 | 128 |
2014 | 一般財団法人電力中央研究所 | ガラス溶融炉の運転制御技術に係るガラス固化試験等 | 104 |
2014 | 日本原燃株式会社 | 廃棄物成分の組成変動に係るガラス固化試験等 | 80 |
2014 | 原子燃料工業株式会社 | ウラン等の除染技術に係る試験等 | 32 |
2014 | 米国エナジーソリューション | 国内外におけるガラス、廃棄物組成等の事例調査及びマトリックス開発に関する開発業務 | 30 |
2014 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 | ウラン等の測定技術に係る試験等 | 28 |
2014 | 国立大学法人名古屋大学 | ガラス溶融炉の運転制御に係るガラス固化試験;下部より加熱される模擬放射性廃液仮焼層温度分布および物質分布の評価、模擬放射性廃液仮焼物の溶融ガラスへの移動速度の測定 | 24 |
2014 | 国立大学法人東京工業大学 | 廃棄物成分の組成変動に係るガラス固化試験:ガラス組成検討 | 16 |
2014 | 国立大学法人東京大学 | ガラス溶融炉の運転制御に係るガラス固化試験:流体中の粒子沈降試験の装置製作、試料作製及び実施。数値解析シミュレーションによる降伏ずり応力評価方法の検討。 | 11 |
2014 | 韓国KHNP中央研究所 | 低レベル廃棄物に係る国内外におけるガラス、廃棄物組成等の事例調査及びマトリックス開発に関する開発業務 | 11 |
2014 | 国立大学法人東北大学 | 廃棄物成分の組成変動に係るガラス固化試験:発電所系低レベル廃棄物組成に応じたマトリックス開発に関する開発業務、及び、高レベル廃棄物に応じた高度化マトリックス開発に関する開発業務 | 10 |
2014 | 国立大学法人大阪大学 | 廃棄物成分の組成変動に係るガラス固化試験:低レベル廃棄物組成に応じたマトリックス開発及び高レベル廃棄物に応じた高度化マトリックス開発に関する構造解析を含めた開発業務 | 8 |
2014 | 国立大学法人九州大学 | 廃棄物成分の組成変動に係るガラス固化試験:再処理系低レベル廃棄物組成に応じたマトリックス開発に関する開発業務、及び、高レベル廃棄物に応じた高度化マトリックス開発に関する開発業務 | 7 |
2014 | 中部電力株式会社 | 廃棄物成分の組成変動に係るガラス固化試験:発電所系低レベル廃棄物組成に応じたマトリックス開発に関する開発業務 | 6 |
2014 | 国立大学法人茨城大学 | 廃棄物成分の組成変動に係るガラス固化試験:各種調製ガラスの高温特性計測及び解析業務 | 5 |
2014 | 国立大学法人秋田大学 | 廃棄物成分の組成変動に係るガラス固化試験:ガラス組成検討及びガラス物性の取得 | 4 |
2014 | 公立大学法人滋賀県立大学 | 廃棄物成分の組成変動に係るガラス固化試験:ガラス組成検討及びガラス物性の取得 | 4 |
2014 | 国立大学法人千葉大学 | 廃棄物成分の組成変動に係るガラス固化試験:低レベル廃棄物組成に応じたマトリックス開発に関する構造解析を含めた開発業務 | 4 |
2014 | 国立大学法人埼玉大学 | ガラス溶融炉の運転制御に係るガラス固化試験:仮焼層破片の寸法及び形状の検討、評価。仮焼層破片の沈降に係る数値解析シミュレーションの実施。 | 4 |
2014 | セントラル硝子株式会社硝子研究所 | 廃棄物成分の組成変動に係るガラス固化試験:ガラス試料作製、ガラス化状態、化学組成及びガラス物性(密度、ガラス転移温度、化学的耐久性等)の取得 | 3 |
2014 | 国立大学法人愛媛大学 | 廃棄物成分の組成変動に係るガラス固化試験:廃棄物組成とガラス化範囲、ガラス物性との関係の整理、ガラスのミクロ構造に関する情報の取得、廃棄物(核種)がガラス構造に及ぼす影響調査 | 3 |
2014 | 学校法人芝浦工業大学 | 廃棄物成分の組成変動に係るガラス固化試験:廃棄物組成をガラスマトリックスとして利用した場合の最適化ガラス化範囲、ガラス物性データの取得 | 1 |