地域循環型バイオガスシステム構築モデル事業 (農林水産省連携事業)

府省庁: 環境省

事業番号: 0016

担当部局: 総合環境政策局 環境計画課

事業期間: 2013年〜2016年

会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定

実施方法: 委託・請負

事業の目的

 東日本大震災、原子力発電所事故を契機に、地域資源を循環活用した自立分散型エネルギーを確保する地域づくりの取り組みが重要になっている。このため、従来自家消費が主であったバイオガスを地域への熱供給等に活用し、環境負荷の少ない地域づくりを推進するモデルシステムを構築することを目的とする。

事業概要

 食品廃棄物や家畜排せつ物、水産系廃棄物等から得られるメタン等のバイオガスを地域へのエネルギー供給等に活用するため、地域特性に応じて、地域循環型バイオガス製造施設を導入し、温室効果ガス削減効果や事業性等の実証を行い、原料の組み合わせ等に応じたバイオガス利用モデルを構築する。またこれに加えて、地下水汚染地域におけるバイオガス生成消化液等の適正利用に向けた実証事業を行う。これらのモデル的な実証を通じて得られた成果を取りまとめて公表することにより、全国へ「地域循環型バイオガスシステム」の普及を図る。

予算額・執行額

※単位は100万円

年度要求額当初予算補正予算前年度から繰越し翌年度へ繰越し予備費等予算計執行額
2013-5000000500241
2014-8000000800708
2015-8000000800-
2016550-------
Created with Highcharts 7.1.1百万円要求額当初予算補正予算前年度から繰越し翌年度へ繰越し予備費等予算計執行額201320142015201602004006008001000Highcharts.com

成果目標及び成果実績(アウトカム)

平成28年度における年間CO2削減量620(t-CO2/年)

成果目標:年間CO2削減量(t-CO2/年) (目標:2016年度に620 t-CO2/年)

年度当初見込み成果実績
2013- t-CO2/年- t-CO2/年
2014- t-CO2/年313 t-CO2/年

活動指標及び活動実績(アウトプット)

委託事業実施件数

年度当初見込み活動実績
20132 件2 件
20146 件5 件

主要な支出先

年度支出先業務概要支出額(百万円)
2014株式会社建設技術研究所地下ダムにより飲料用水等を確保してきた沖縄県八重瀬町においては、水源の硝酸性窒素濃度抑制対策が課題となっており、乳用牛排水(し尿)を対象に、湿式中温メタン発酵技術により、畜産廃棄物を資源化する。発生したメタンガスは、八重瀬町公用車(CNG車)や液肥散布車に使用し地域流通させるほか、バイオガスボイラーに使用し施設・設備の加温に利用する。バイオガス製造過程で生じる固形残渣は堆肥施設の原料として活用し、消化液については滅菌・液肥化することで窒素を管理し農地に利用する。これらの事業性の実証を通じ、温室効果ガス削減効果の定量化や廃棄物適正処理、地下水汚染の改善に資する。295
2014前澤工業株式会社家畜排せつ物、廃棄乳等を活用しバイオガスを発生。コジェネレーションシステムで発電・発熱して自家消費するほか、近隣の酪農家等に供給する。バイオガス本体も町内の道の駅、食品養殖施設等に供給するが、その運搬手段についても事業性の確保の観点から検証する。208
2014真庭広域廃棄物リサイクル事業協同組合バイオマス産業杜市構想を策定している真庭市において、食品廃棄物及びし尿、浄化槽汚泥、畜産系廃棄物の処理が可能なバイオガスシステムを構築するため、湿式中温メタン発酵技術を導入し、発生したガスを活用したコジェネレーションシステムで発電・発熱をおこない自家消費するほか、近隣の農業用ハウスに活用する。また、副産物である固形物や液肥等についての有効利用を図る。バイオガスや液肥等の副産物の安定的な生成・流通のノウハウの構築を目指し、市と連携して事業性の実証を行う。103
2014農事組合法人細澤牧場家畜排せつ物、植物残渣等を活用しバイオガスを生産・精製。コジェネレーションシステムで発電・発熱して自家消費するほか、地域の食品工場等に供給する。副生成物であるCO2は、植物栽培ハウスに供給して植物の生育を促進する。また、副生成物である液肥についても、環境負荷のない効率的・合理的な利用を図る。これらのシステム全体の事業性の確保に向けた最適規模の検証等を行う。71
2014株式会社日星電機七飯町では、乳牛糞尿とスーパーの食品残渣、BDF事業から排泄されるグリセリンを活用した中温メタン発酵によるバイオガスプラントが既に稼働しているが、系統接続の課題やオンサイトの熱利用の需要が少ないことなどから、バイオガスの約4割が利用されていない状況にある。広大な敷地に人家が点在している同地域においては、同様の課題を抱えているプラントが多く、バイオガスを有効活用するための地域への供給体制の整備が求められている。本事業では、バイオガス中に含まれるCO2等を除去しメタン濃度を高め、効率的に輸送し利活用を促進するための実証を行うほか、オフガスとして得られるCO2の活用について実証を行う。31
2014一般財団法人沖縄県環境科学センターバイオガス及び液肥等成分分析12
2014株式会社沖縄計測測量・地質調査・磁気探査業務10
2014北日本環境エナジー株式会社プラント運転管理費7

レビューシートを開く

構想日本
日本大学尾上研究室
Visualizing.JP
特定非営利活動法人Tansa
JUDGIT! Chrome、Firefox、Safari、Edgeの
最新バージョンをご利用ください