国際的脅威となるジカウイルス感染症、SFTS等の節足動物感染症対策及び不明感染症例の病理検査の確立に係る事業費
府省庁: 厚生労働省
事業番号: 0881
担当部局: 国立感染症研究所 総務部会計課
事業期間: 2017年〜2017年
会計区分: 一般会計
実施方法: 直接実施
事業の目的
2011年に中国で新たに発見された新興ウイルス感染症の一つである重症熱性血小板減少症候群(SFTS)が国内でも流行していることが明らかにされた。SFTSの致死率は約30%と極めて高い。また、2014年には日本国内でもデング熱が流行し、さらにアメリカ大陸でジカウイルス感染症の大規模流行が発生し、日本を含めて国際的な脅威をなっている。このように節足動物媒介新興感染症対策の強化が求められており、その感染症対策を構築・維持するため、病理学的検査・診断法の確立させることで、地方衛生研究所における検査体制の支援を図るもの。
事業概要
ジカウイルス感染症、デング熱の国内流行に備えた対策について、①地方衛生研究所等で実施可能なジカウイルス感染症の迅速診断システム開発と改良、②ジカウイルスを含むフラビウイルスの胎内感染機序の解明と予防(リスク低減)、③ジカウイルス感染症に対する病理組織で診断可能な免疫化学染色及び組織診断方法の確立に関する継続した研究を行う。SFTS対策として、①患者、医療機関、地方衛生研究所への継続的なSFTSの検査・診断支援、②国内におけるSFTSに関する疫学的・臨床的特徴の調査及びSFTS診断システムの維持・改善、③SFTS剖検検体を用いた感染病態の解析と診断支援を行う。さらに,不明感染症の病理学的検査法の開発として、①外部から依頼された不明感染症例の病理検体中の病原体遺伝子を網羅的遺伝子増幅法を用いて検出することにより原因病原体の同定,患者の診断・治療に寄与するための検査を実施する。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
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2017 | - | 6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6 | 6 |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
検査法の開発・改良実績
そのうち地方衛生研究所等への技術移転実績数
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - 件 | 2 件 |
地方衛生研究所等からの検体検査依頼件数
そのうち原因病原体の同定に至った件数
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - 件 | 56 件 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
検査法の開発・改良実績数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 3 件 | 3 件 |
検体検査実施実績数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 50 件 | 194 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2017 | 非常勤職員A | 業務補助(賃金) | 1 |
2017 | 非常勤職員B | 業務補助(賃金) | 1 |
2017 | 株式会社チヨダサイエンス | 備品購入 | 1 |
2017 | 非常勤職員C | 業務補助(賃金) | 1 |
2017 | 株式会社池田理化 | 備品購入 | 1 |
2017 | 株式会社チヨダサイエンス | 検査用機器修繕 | 1 |
2017 | 株式会社池田理化 | 備品購入 | 0 |
2017 | 株式会社チヨダサイエンス | 備品購入 | 0 |
2017 | 株式会社エキシジェン | 消耗品購入 | 0 |
2017 | 株式会社チヨダサイエンス | 検査用機器修繕 | 0 |