戦略的監視・診断体制整備推進事業委託費

府省庁: 農林水産省

事業番号: 0053

担当部局: 消費・安全局 動物衛生課

事業期間: 2008年〜2022年

会計区分: 一般会計

実施方法: 委託・請負

事業の目的

家畜の伝染性疾病の発生・まん延を防止するためには、家畜群への伝染性疾病の侵入を監視するとともに、伝染性疾病が侵入した場合に早期に摘発できる検査体制を整備し、適切な防疫措置を講じる必要がある。特に、国内外の状況が変化したり、広域的な流行が懸念されると考えられるなど、検査体制の強化や検査体制の検討が必要な疾病については、国が主体的に的確な検査を実施する体制を構築・維持する必要がある。具体的には、市販されていない検査用試薬等の供給、疾病発生時の原因究明に係る調査体制の整備、国家参照研究所における確定診断機能の整備・強化、家畜への疾病の侵入門戸となっている可能性がある野生動物の疾病感染状況の調査等を実施する。

事業概要

①鳥インフルエンザの検査に不可欠な検査用試薬(ゲル内沈降反応用抗原及び指示血清並びにリアルタイムPCR用試薬)の製造・配布。
②家畜保健衛生所における病性鑑定に必要な試薬等の製造・配布(H29年度:豚コレラ検査用細胞及びサルモネラ(4:i:-)標準菌株)及び検査マニュアルの作成 ③病性鑑定体制の整備(H29年度:EBL、豚丹毒、鳥インフルエンザ(原因究明のための体制整備)、鳥インフルエンザ(確定検査の検証)) ④口蹄疫診断体制強化(診断体制を維持した上で検査員の研修等の実施) ⑤野生動物での家畜の伝染性疾病の感染状況を把握(H29年度 いのしし:ブルセラ病 鹿:ヨーネ病、結核病、ブルセラ病、PED 野鳥:ニューカッスル病)

予算額・執行額

※単位は100万円

年度要求額当初予算補正予算前年度から繰越し翌年度へ繰越し予備費等予算計執行額
2012-5300005149
2013-4500004545
2014-6000006058
2015-59000-55454
201611976000-17574
2017816800006868
201810669000069-
201990-------
Created with Highcharts 7.1.1百万円要求額当初予算補正予算前年度から繰越し翌年度へ繰越し予備費等予算計執行額20122013201420152016201720182019-250255075100125150Highcharts.com

成果目標及び成果実績(アウトカム)

【アウトカム(1)】 ①鳥インフルエンザの検査に不可欠な検査用試薬の製造・配布ができず、まん延させてしまった事例の件数を毎年0件とする

①鳥インフルエンザについて、検査用試薬の整備がされず、まん延させてしまった事例の件数 (目標:2020年度に0 事例)

年度当初見込み成果実績
2015- 事例- 事例
2016- 事例- 事例
2017- 事例- 事例

【アウトカム(2)】 ②家畜保健衛生所における病性鑑定に必要な試薬等の製造・配布(H29年度:豚コレラ検査用細胞及びサルモネラ(4:i:-)標準菌株)及び検査マニュアルの作成(29年度限り)

②都道府県において、家畜の伝染性疾病の診断に有用な試薬等の配布により診断可能となった疾病数及び検査マニュアルの整備数

年度当初見込み成果実績
2015- 件- 件
2016- 件- 件
2017- 件3 件

【アウトカム(3)】 ③地方病性牛白血病(EBL)及び豚丹毒に関する病性鑑定機能の強化、鳥インフルエンザに対する疫学調査における検査体制の整備及び鳥インフルエンザの確定検査の検証(29年度限り)

③事業により、診断・原因究明体制が強化された疾病数

年度当初見込み成果実績
2015- 疾病数- 疾病数
2016- 疾病数- 疾病数
2017- 疾病数4 疾病数

【アウトカム(4)】 ④口蹄疫の確定検査を実施することが可能な検査員を32年までの5年間で40人育成する

④研修を行い、確定検査に必要な技術を習得した人数 (目標:2020年度に40 人)

年度当初見込み成果実績
2015- 人- 人
2016- 人8 人
2017- 人16 人

【アウトカム(5)】 ⑤我が国の野生動物における伝染性疾病の調査を、いのしし1疾病(29年度は豚丹毒、ブルセラ、オーエスキーPRRS,PED)、鹿2疾病(29年度は抗酸菌(結核病、ヨーネ病)、ブルセラ病)、野鳥1疾病(28年度はニューカッスル病)で実施(29年度限り)

⑤野生のいのしし及び鹿並びに野鳥において調査した疾病の種類数

年度当初見込み成果実績
2015- 疾病数- 疾病数
2016- 疾病数- 疾病数
2017- 疾病数7 疾病数

活動指標及び活動実績(アウトプット)

①鳥インフルエンザの検査のための検査用試薬(「ゲル内沈降反応用抗原及び指示血清」及び「リアルタイムPCR用試薬)」の配布希望のあった都道府県への配布都道府県数(毎年度ごとののべ配布都道府県数)

年度当初見込み活動実績
201594 都道府県数94 都道府県数
201694 都道府県数101 都道府県数
201794 都道府県数96 都道府県数

②豚コレラ診断用細胞株及びサルモネラ標準株・マニュアルの作成配付(29年度限り)

年度当初見込み活動実績
2015- 件- 件
2016- 件- 件
20173 件3 件

③病性鑑定体制の整備(H29年度:EBL、豚丹毒、鳥インフルエンザ(原因究明のための体制整備)、鳥インフルエンザ(確定検査の検証))(29年度限り)

年度当初見込み活動実績
2015- 件- 件
2016- 件- 件
20174 件4 件

④検査体制を維持した上で、動物医薬品検査所、動物検疫所等の職員に対して口蹄疫の検査に関する研修を実施した人数

年度当初見込み活動実績
2015- 人- 人
20168 人8 人
20178 人8 人

⑤野生動物における家畜の伝染性疾病の感染状況のうち、イノシシにおけるブルセラ病、鹿における結核病、ヨーネ病及びブルセラ病並びに野鳥におけるニューカッスル病の検査・分析の実施数(29年度限り)

年度当初見込み活動実績
2015- 検体- 検体
2016- 検体- 検体
20173400 検体4276 検体

主要な支出先

年度支出先業務概要支出額(百万円)
2017国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構家畜伝染病診断体制の強化・整備 等52
2016国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構口蹄疫診断体制の強化23
2014国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所野生動物等から検査材料を採取し、野生動物での疾病の発生状況を評価。20
2015国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構野生動物等から検査材料を採取し、野生動物での疾病の発生状況を評価。20
2016国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構野生動物での疾病の感染状況調査18
2017アドテック株式会社高病原性鳥インフルエンザのゲル内沈降反応用抗原及び指示血清並びにリアルタイムPCR用試薬の製造・配布16
2014独立行政法人理化学研究所牛白血病のリアルタイムPCR検査体制の整備及び検査法の評価14
2014アドテック株式会社高病原性鳥インフルエンザのゲル内沈降反応用抗原及び指示血清の製造・配布14
2015アドテック株式会社鳥インフルエンザの血清診断用試薬及び指示陽性血清の製造・配布14
2016アドテック株式会社鳥インフルエンザ診断用試薬(ゲル沈抗原・指示陽性血清)の製造・配布13
2015一般財団法人生物科学安全研究所ウイルス・細菌検査に必要な微生物株(ウイルス、細菌)の収集・性状解析10
2016国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構病性鑑定体制の整備10
2015国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構ウイルス・細菌検査に必要な免疫血清の作成8
2014一般財団法人生物科学安全研究所ウイルス・細菌検査に必要な微生物株(ウイルス、細菌)の収集・性状解析5
2014株式会社理研ジェネシス牛白血病のリアルタイムPCR検査を行う際に使用する試薬の製造5
2014国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所口蹄疫診断用試薬の製造・配布5
2016国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構サルモネラ(4:i:-)の性状検査等4
2016国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構診断用抗血清の製造・配布4
2015共立製薬株式会社鳥インフルエンザの遺伝子検査用試薬の製造・配布3
2016共立製薬株式会社鳥インフルエンザ診断用試薬(陽性RNA)の製造・配布3
2014国立大学法人鹿児島大学ウイルス分離、微生物株(ウイルス、細菌)の遺伝子性状解析2
2014共立製薬株式会社高病原性鳥インフルエンザのリアルタイムPCR用試薬の製造・配布2
2017国立大学法人鳥取大学鳥インフルエンザの発生時の疫学調査体制の整備2
2016国立大学法人鳥取大学鳥インフルエンザ発生時の疫学調査時に備えた検査体制の整備1
2016学校法人北里研究所鶏を用いた感染試験1
2015株式会社ベックス微生物株(ウイルス、細菌)の遺伝子性状解析1

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