農薬影響対策費

府省庁: 環境省

事業番号: 0286

担当部局: 水・大気環境局 土壌環境課農薬環境管理室

事業期間: 2007年〜終了予定なし

会計区分: 一般会計

実施方法: 委託・請負

事業の目的

農薬の安全性を一層向上していくためには、国際標準も念頭に置きつつ、農薬登録時のリスク評価に最新の科学的知見を的確に反映させていくことが重要である。さらにこの際、我が国における生物多様性保全に向けて、生物種の多様性、種間の感受性差も考慮していくことが必要不可欠である。
このため、本事業においては、農薬取締法の改正に合わせて登録審査の見直しを行った際に、「生活環境動植物」としてリスク評価の対象に追加した、花粉媒介昆虫、水生植物及び鳥類に対する影響調査を実施するなどして科学的知見の集積を進め、農薬によるリスク評価手法の高度化を図る。

事業概要

農薬による花粉媒介昆虫、水生植物及び鳥類等の「生活環境動植物」への影響に係る科学的な知見の集積を図り、新たに、統計学的手法を活用したリスク評価手法を検討する。特に、水生植物を中心とした水域生態系、野生ハチ、鳥類について、実際に影響調査を実施し、これ基づきばく露量を推定した上で、リスク評価・管理手法の検討を行う。

予算額・執行額

※単位は100万円

年度要求額当初予算補正予算前年度から繰越し翌年度へ繰越し予備費等予算計執行額
2017-9700009791
2018-117000011773
2019-119000011998
2020-1150000115-
2021102-------
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成果目標及び成果実績(アウトカム)

種の感受性差を明らかにする必要のある農薬系統について解析を行う。

種の感受性差の解析が完了した累積農薬系統数 ※「種の感受性差に必要なデータの決定数」を成果指標にしており、平成29年度までは、解析対象の種は甲殻類、藻類等で、農薬系統ごとに解析を行ったが、平成30年度からは、解析対象の種に水草を追加。 平成30年度までで解析対象種の感受性差を明らかにするための解析が完了したため、平成31年度以降の目標設定は行わない。

年度当初見込み成果実績
2017- 種17 種
2018- 種32 種
2019- 種- 種

農薬による生活環境動植物への被害防止に係る、新たなリスク評価・管理手法の確立を図る。

確立したリスク評価・管理手法の数 ※令和元年度から新たに目標として設定。 (目標:2023年度に3 種)

年度当初見込み成果実績
2017- 種- 種
2018- 種- 種
2019- 種1 種

活動指標及び活動実績(アウトプット)

生活環境動植物に対する影響評価を目的として毒性試験、毒性データを調査した農薬数 ※平成30年度までは、「各年度の費用/毒性試験、毒性データを調査し種の感受性分布を解析した農薬数」を成果指標にしていたが、平成30年度までで感受性分布の解析は完了した。平成31年度以降は毒性の試験、毒性データの調査を実施する。なお、実際の農薬系統の解析に必要な毒性試験等は、当該農薬系統に含まれる代表的な農薬で実施する。 

年度当初見込み活動実績
20175 個12 個
20187 個8 個
20195 個11 個

主要な支出先

年度支出先業務概要支出額(百万円)
2019国立研究開発法人国立環境研究所野生で生息するハチ類への農薬の毒性に関する調査、農薬の環境中に残留状況の調査等41
2019平成理研株式会社残留農薬の分析の実施29
2019株式会社プレック研究所鳥類に対する農薬のリスク評価・管理手法のための鳥類行動圏、摂餌物の調査15
2019国立研究開発法人国立環境研究所水域生態リスクの新たな評価法確立のための調査研究15
2019国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構水域生態リスクの新たな評価法確立のための調査研究11
2019いであ株式会社鳥類に対する農薬のリスク評価・管理手法に関する毒性評価法、リスク評価法の検討10
2019株式会社日本総合研究所野生で生息するハチ類への農薬の毒性に関する毒性試験方法、リスク評価方法等の検討6
2019Pacific Spatial Solutions株式会社適切な調査地域の選定手法の開発1
2019地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所慢性影響評価に活用する河川モニタリング手法の基本的考え方の整理1
2019株式会社エスコ河川モニタリング調査の調査方針の検討等1
2019国立大学法人筑波大学野生ハナバチ類の採集の実施等1

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