二酸化炭素貯留適地の調査事業
府省庁: 経済産業省
事業番号: 20-0363
担当部局: 産業技術環境局 地球環境対策室
事業期間: 2014年〜2023年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: その他
事業の目的
二酸化炭素回収・貯留(CCS)は二酸化炭素の排出削減効果が大きく、地球温暖化対策の重要な選択肢の1つとして世界的に期待されている。このため、CCSの2030年頃の社会実装を見据えて、我が国における二酸化炭素貯留可能地点および調査井掘削地点の候補を探査し、CCS実用化に必要な基盤の整備を行う。
事業概要
国内には合計で約2,400億トン以上のCO2貯留ポテンシャルがあるとの試算がされているが、限られた基礎データに基づく推定であり、地質の不均質性を考慮すると、個々の候補地点の貯留ポテンシャルには大きな不確実性がある。このため、本事業では、大きなポテンシャルを有すると期待される貯留地点を対象として、弾性波探査や地質解析等を行い、各地点の貯留層分布と貯留ポテンシャルを高い精度で把握する。また、圧入地点の貯留ポテンシャルに加え、地域の社会受容性・地理的条件(港湾条件等)・経済性(圧入方法やCO2排出源)についても調査を行い、総合的な観点から調査井掘削に適した地点を評価する。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | - | 550 | 0 | 111 | -145 | 0 | 516 | 506 |
2019 | - | 550 | 0 | 145 | -190 | 0 | 505 | 484 |
2020 | - | 550 | 0 | 190 | -75 | 0 | 665 | 657 |
2021 | - | 550 | 0 | 75 | 0 | 0 | 625 | - |
2022 | 550 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
令和5年度までに、貯留ポテンシャル(CO2 1億トン以上が見込まれる地点)・地域の社会受容性・地理的条件(港湾条件等)・経済性(圧入方法やCO2排出源)等を踏まえた総合的な観点から、調査井掘削に適した地点を3地点程度特定する。 ※中間目標までは、貯留ポテンシャルが1億トン以上見込まれる地点を3か所選定することで、平成26から弾性波探査データの取得・解析評価を継続して実施している。
貯留ポテンシャル・社会受容性・地理的条件・経済性等の総合的な観点から調査井掘削に適すると評価した地点数。 ※中間目標の令和3年度までは、CO2を1億トン以上貯留することが可能と見込まれる有望な地点数。 (目標:2023年度に3.0 地点)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - 地点 | 5 地点 |
2019 | - 地点 | 5 地点 |
2020 | - 地点 | 7 地点 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
新規3次元弾性波探査の実施・解析地点数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | - 地点 | - 地点 |
2019 | - 地点 | - 地点 |
2020 | - 地点 | - 地点 |
既存3次元弾性波探査データの解析地点数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 3 地点 | 5 地点 |
2019 | 4 地点 | 1 地点 |
2020 | 4 地点 | 5 地点 |
新規2次元弾性波探査の実施・解析地点数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 2 地点 | 2 地点 |
2019 | 1 地点 | 1 地点 |
2020 | 1 地点 | 1 地点 |
既存2次元弾性波探査データの解析地点数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 3 地点 | 1 地点 |
2019 | - 地点 | 4 地点 |
2020 | 2 地点 | 4 地点 |
社会性受容性等調査の地点数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | - 地点 | - 地点 |
2019 | - 地点 | - 地点 |
2020 | - 地点 | - 地点 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2020 | 日本CCS調査株式会社 | 大きなCO2貯留ポテンシャルを有すると期待される貯留地点において、弾性波探査を行い、貯留層評価を実施する。 | 657 |
2020 | 株式会社地球科学総合研究所 | 2D探査データ取得・処理 | 190 |
2020 | 株式会社地球科学総合研究所 | 2D探査データ再処理 | 74 |
2020 | 石油資源開発株式会社 | 地質解析・貯留可能量評価 | 52 |
2020 | 石油資源開発株式会社 | 3D探査データ追加解析処理 | 45 |
2020 | 石油資源開発株式会社 | 地表地質調査・採取試料分析 | 30 |
2020 | 株式会社ダイヤコンサルタント | 地質解析・貯留可能量評価 | 29 |
2020 | 石油資源開発株式会社 | 地質解析 | 20 |
2020 | 株式会社ダイヤコンサルタント | 海底地形コンパイル業務 | 15 |
2020 | 株式会社地球科学総合研究所 | 地質解析・貯留可能量評価 | 15 |
2020 | 日本エンジニアリング株式会社 | 調査井掘削前CO2挙動予測シミュレーション | 12 |
2020 | 株式会社ダイヤコンサルタント | 各調査地点のデータアーカイブ業務 | 8 |
2020 | 株式会社地球科学総合研究所 | 海底地形コンパイル業務 | 5 |