安全な農畜水産物安定供給のための包括的レギュラトリーサイエンス研究推進事業
府省庁: 農林水産省
事業番号: 20-0216
担当部局: 農林水産技術会議事務局 研究開発官(基礎・基盤、環境)室 消費・安全局食品安全政策課食品安全科学室
事業期間: 2020年〜2026年
会計区分: 一般会計
実施方法: 委託・請負
事業の目的
本事業は、食品中の有害化学物質や有害微生物による人の健康への悪影響、また動物疾病や植物病害虫の海外からの侵入及び国内におけるまん延を未然に防止し、安全な農畜水産物の安定供給を図ることを最終目標としている。このためには、これら危害要因がもたらす課題の解決に向け、施策決定の根拠となる最新の科学的知見を得、低減技術等を開発することが課題となっていることから、本事業を実施する。
事業概要
食品安全、動物衛生、植物防疫等の分野において、適切なリスク管理措置等を講じるため、法令・基準・規則等の行政施策・措置の決定に必要な科学的知見を得るための研究(レギュラトリーサイエンス※に属する研究)を、内容に応じて規模や実施期間の異なる2タイプに分類して実施する。
(1)課題解決型プロジェクト研究:シーズ研究から応用・開発まで、我が国の研究勢力を結集して総合的・体系的に推進すべき長期的視点が求められる大規模な研究を原則5年の研究期間で実施。研究費は課題ごとに設定。
(2)短期課題解決型研究:現存する技術シーズや知見を活用して、原則3年以内の研究期間で成果が見込まれる比較的規模の小さい研究課題を短期的・機動的に実施。研究費は原則3,000万以内/年。
※ レギュラトリーサイエンス:科学的知見と、規制などの行政施策・措置との間を橋渡しする科学
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2020 | - | 635 | 0 | 0 | 0 | 0 | 635 | 633 |
2021 | - | 615 | 0 | 0 | 0 | 0 | 615 | - |
2022 | 655 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
研究課題の事後評価において「当該課題の成果は行政施策への活用が可能」との評価を受けた課題数が全終了課題数の8割以上
行政施策・措置(指針の作成や現場への普及等)に活用できる研究課題の割合(研究成果が行政施策に活用可能と評価を受けた研究課題の数/終了した研究課題の数) (目標:2026年度に80.0 %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2020 | - % | - % |
現場で実行可能なコメ中無機ヒ素濃度を低減できる栽培管理技術及び玄米中無機ヒ素濃度の早期予測技術を開発
開発した栽培管理技術および早期予測技術の数 (目標:2022年度に2.0 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2020 | - 件 | - 件 |
アフリカ豚熱(ASF)に対する新規ワクチン開発のシーズとなる技術を1つ以上、豚熱(CSF)ウイルスの新たな防除対策方法を1つ以上開発
開発した技術(ASFに対する新規ワクチン開発のシーズ)およびCSFの新たな防除方法の数 (目標:2024年度に2.0 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2020 | - 件 | - 件 |
水産養殖で課題となっている原因不明な4疾病について検査法と防除法を開発
開発した検査法および防除方法の数 (目標:2023年度に8.0 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2020 | - 件 | - 件 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
本事業の下で実施する研究開発の課題の数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2020 | 24 課題 | 24 課題 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2020 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 野生鳥類の高病原性鳥インフルエンザウイルスに対する感受性解析等 | 132 |
2020 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | ワクチン候補株の選抜・作出、ワクチン候補株の増殖に用いる株化細胞の性状解析等 | 106 |
2020 | 国立大学法人東京大学 | ワクチン候補株の選抜・作出(うち、ウイルス由来タンパク質の網羅的機能解析) | 24 |
2020 | 一般財団法人日本食品分析センター | 食品中のメチルフラン類縁体の分析法の開発及びフラン濃度とメチルフラン濃度の関係の解析 | 8 |
2020 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | Tomato brown rugose fruit virus の多検体サンプルからの検出技術の開発、防防除方法の開発等 | 7 |
2020 | 国立大学法人鳥取大学 | 野生哺乳動物における高病原性鳥インフルエンザウイルス感染実験等 | 5 |
2020 | 全国農業協同組合連合会 | ワクチンによる豚群でのインフルエンザ制御手法の確立 | 3 |
2020 | 株式会社微生物化学研究所 | ワクチンによる豚群でのインフルエンザ制御手法の確立 | 2 |
2020 | 沖縄県 | アルボウイルス感染症の監視情報の収集と防疫の最適化 | 1 |
2020 | 一般社団法人日本養豚開業獣医師協会 | ワクチンによる豚群でのインフルエンザ制御手法の確立 | 1 |
2020 | 日生研株式会社 | ワクチン候補株の効果判定法の開発 | 0 |
2020 | タカラバイオ株式会社 | ワクチン候補株の効果判定法の開発 | 0 |