シカ等による森林被害緊急対策事業
府省庁: 農林水産省
事業番号: 20-0250
担当部局: 林野庁 研究指導課森林保護対策室 経営企画課国有林野生態系保全室
事業期間: 2015年〜2024年
会計区分: 一般会計
実施方法: 直接実施、委託・請負、補助
事業の目的
本事業の最終目的は、シカによる森林被害を防止し、林業の成長産業化の実現と国土保全等を図ることにある。
この目的を果たすためには、近年、全国的に森林におけるシカの被害が深刻化する中、特に再造林地周辺において、シカの効率的な捕獲を進めることが必要であるが、狩猟者の減少・高齢化の中で林業関係者の間にそのノウハウがないことが課題となっている。
この解決に向けて、シカ被害が深刻な地域において、シカ捕獲等のモデル的実施を通じ、シカ被害対策に継続的に取り組む体制の確立を図るとともにその成果の普及等を実施する。
事業概要
1.再造林を実施する箇所を重点的に、林業関係者が主体となったシカの広域かつ計画的な捕獲のモデル的な実施及びGPS等によるシカの行動把握を実施するとともにその成果を周辺地域に普及する。
2.シカの生息密度と食害状況等を基に、被害発生リスクの調査分析等を行う。
3, モデル事業実施地域等において、地域の環境条件等を踏まえつつ、捕獲頭数等実績と地域の取組との関係を比較分析し、シカの捕獲手法の効果的な普及に資するマニュアルの整備等を実施する。
4.効果的なシカ被害対策を実施していく上で特に有効なICT等を活用した新たな捕獲技術等の開発・実証を実施する。
5.シカ被害が深刻な国有林野内の奥地天然林等において、森林の持つ国土保全機能の維持増進を図るため、効率的なシカ捕獲事業を実施する。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | - | 166 | 0 | 0 | 0 | 0 | 166 | 161 |
2019 | - | 142 | 0 | 0 | 0 | 0 | 142 | 136 |
2020 | - | 160 | 0 | 0 | 0 | 0 | 160 | 153 |
2021 | - | 129 | 0 | 0 | 0 | 0 | 129 | - |
2022 | 223 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
(政策評価測定指標) 鳥獣害防止森林区域を設定した市町村のうちシカによる新たな森林被害発生面積が減少した市町村の割合
鳥獣害防止森林区域を設定した市町村のうちシカによる新たな森林被害発生面積が減少した市町村の割合 (シカによる新たな森林被害発生面積が減少した市町村数/鳥獣害防止森林区域を設定した市町村数×100) (目標:2020年度にNone %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - % | 57 % |
2019 | - % | 60 % |
2020 | - % | - % |
本事業の実施により地域におけるシカによる森林被害発生が抑制される
本事業を実施した地域における森林被害面積の変動率【a】が周辺地域の平均変動率【A】を下回ること(A-a>0) (A-a>0となった事業実施地域箇所数/全事業実施地域箇所数×100) (目標:2020年度に100.0 %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - % | 48 % |
2019 | - % | 50 % |
2020 | - % | - % |
本事業の緊急捕獲実施により、地域における捕獲体制が構築される。
モデル事業終了後のアンケート結果で「捕獲体制が整った」の回答をしたモデル実施箇所数の割合 (「そう思う」「ややそう思う」の回答数/モデル実施箇所数) (目標:2020年度に100.0 %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - % | 95 % |
2019 | - % | 94 % |
2020 | - % | 95 % |
本事業の緊急捕獲実施により、地域における捕獲体制が構築される。
モデル事業に取り組んでいる地域について、捕獲効率(※)が事業開始当初より上昇した地域数の割合 (捕獲効率が事業開始当初より上昇した地域数/モデル事業に取り組んでいる地域数) (目標:2020年度に100.0 %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - % | 58 % |
2019 | - % | 46 % |
2020 | - % | 48 % |
効果的なシカ捕獲手法に関するマニュアルが普及される。
鳥獣害防止森林区域を設定した市町村にマニュアルが周知された割合(マニュアルを周知した市町村数/鳥獣害防止森林区域を設定した市町村数) (目標:2020年度に100.0 %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - % | - % |
2019 | - % | - % |
2020 | - % | 100 % |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
シカ被害対策に実践的に取り組むモデル地域の数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 19 地域数 | 24 地域数 |
2019 | 16 地域数 | 19 地域数 |
2020 | 6 地域数 | 6 地域数 |
マニュアルの整備件数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | - 件 | - 件 |
2019 | - 件 | - 件 |
2020 | 1 件 | 1 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2020 | 林野庁 | 緊急捕獲等実践事業等 | 49 |
2020 | 林野庁 | 緊急捕獲等実践事業等 | 20 |
2020 | 林野庁 | 緊急捕獲等実践事業等 | 13 |
2020 | 株式会社野生動物保護管理事務所 | シカ被害対策普及加速事業 | 10 |
2020 | 林野庁 | 緊急捕獲等実践事業等 | 7 |
2020 | 静岡県 | 監視強化のための行動把握事業及びシカ被害対策技術実証事業 | 7 |
2020 | 株式会社野生鳥獣対策連携センター | シカ被害対策推進調査事業 | 6 |
2020 | 山形県 | 監視強化のための行動把握事業及びシカ被害対策技術実証事業 | 6 |
2020 | 栃木県 | 監視強化のための行動把握事業及びシカ被害対策技術実証事業 | 6 |
2020 | 島根県 | シカ被害対策技術実証事業 | 5 |
2020 | 徳島県 | 緊急捕獲等実践事業 | 4 |
2020 | 北海道 | 緊急捕獲等実践事業 | 4 |
2020 | 愛媛県 | 緊急捕獲等実践事業 | 4 |
2020 | 宮崎県 | 緊急捕獲等実践事業 | 3 |
2020 | 奈良県 | 緊急捕獲等実践事業 | 3 |
2020 | 林野庁 | 緊急捕獲等実践事業等 | 2 |
2020 | 熊本県 | 監視強化のための行動把握事業 | 2 |