廃棄物焼却施設の余熱等を利用した地域低炭素化モデル事業
府省庁: 環境省
事業番号: 0043
担当部局: 環境再生・資源循環局 廃棄物適正処理推進課
事業期間: 2016年〜2017年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 補助
事業の目的
廃棄物焼却施設から恒常的に排出される熱については、地域で有効活用していない現状がある。各地域に点在している廃棄物焼却施設が、それぞれの地域特性を踏まえた熱等の未利用エネルギーをエネルギー需要施設へ提供し、有効活用することによる地域の低炭素化を図る。また、この取組を通じて地域活性化や雇用の創出・地域防災能力等の向上等の廃棄物処理施設の多面的意義の確立を図る。
事業概要
廃棄物焼却施設から恒常的に排出される余熱等の未利用エネルギーについて、地域の低炭素化はもとより需要施設の組み合わせや事業生産性に繋がる等の地域の実態に応じた有効活用を行う場合において費用の一部を補助する。(補助率1/2)
補助対象事業者は上記の目的に合致した地方自治体と民間事業者(廃棄物処理業者)を対象とする。
対象項目は①熱導管等(熱導管、熱交換器、ポンプ等の付属設備)②熱需要設備(民間の廃棄物処理業者自らが設置・運用する熱需要設備)③自営線・受変電設備(需要設備で必要な電力を供給するための自営線、受変電設備及び付属設備)とする。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2016 | 200 | 200 | 0 | 0 | 0 | 0 | 200 | 64 |
2017 | 500 | 400 | 0 | 0 | 0 | 0 | 400 | 113 |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
平成32年度末までに事業実施廃棄物焼却施設を増やす。
導入件数 (目標:2020年度に10 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2016 | - 件 | 3 件 |
2017 | - 件 | 3 件 |
平成32年度末までに事業実施後における廃棄物焼却施設の余熱利用によるCO2削減量
CO2削減量 (目標:2020年度に24284 t)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2016 | - t | 2605 t |
2017 | - t | 5979 t |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
補助事業実施件数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2016 | 4 件 | 3 件 |
2017 | 12 件 | 7 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2017 | 廿日市市 | 【設備等導入事業】 新たに建設中の一般廃棄物処理施設において、ごみ焼却の排熱を活用して、隣接する都市ガスの供給事業者に温水を供給し、液化天然ガスの気化作業に利用する。 | 33 |
2016 | 武蔵野市 | ごみ焼却に伴う廃熱回収による蒸気や発電した電気を周辺公共施設に供給 | 32 |
2016 | 株式会社アクトリー | 焼却炉の炉壁の冷却に使用する冷却水(約90℃の温水)を貯留するタンクから太陽光利用型植物工場及び陸上養殖施設に熱源として温水を供給 | 22 |
2017 | 熊本市 | 【設備等導入事業】 地域住民の交流拠点やまちづくり拠点、防災拠点等の役割を付した施設(スポーツ・レクリエーション、温浴施設等)へ温水、電気を供給する。 | 15 |
2017 | 印西地区環境整備事業組合 | 【実現可能性調査事業】 農作物等の直売所、野菜工場、温浴施設などの熱需要施設への供給、蒸気の農業ハウス等への再利用等について、実現可能性調査を実施する。 | 15 |
2017 | 旭川市 | 【実現可能性調査事業】 一般廃棄物処理施設から発生する、ごみ焼却時の排熱を蒸気として大型融雪槽への供給について、また、余剰電力の地域新電力会社への供給・売却について、実現可能性調査を実施する。 | 14 |
2017 | 長崎市 | 【実現可能性調査事業】 一般廃棄物処理施設から発生するごみ焼却時の排熱を隣接する下水道処理施設の消化槽の加温利用について、また、クエやシマアジ等の水産物種苗施設の水槽の加温利用について、事業の実現可能性調査を実施する。 | 14 |
2017 | 喜界町 | 【実現可能性調査事業】 地域特有生物である「オオゴマダラ蝶」の飼育施設及び農作物の種苗土壌等への熱供給等に係る実現可能性調査を実施する。 | 12 |
2016 | 八代市 | ごみ焼却に伴う排熱を有効利用し、隣接の「八代漁協増殖センター」に温水を供給 | 10 |
2017 | 八代市 | 【設備等導入事業】 ごみ焼却に伴う排熱を有効利用し、隣接の「八代漁協増殖センター(水産物種苗施設)」に温水を供給する。 | 9 |