農産物輸出促進のための新たな防除体系の確立・導入事業委託費

府省庁: 農林水産省

事業番号: 0052

担当部局: 消費・安全局 植物防疫課

事業期間: 2014年〜2016年

会計区分: 一般会計

実施方法: 委託・請負

事業の目的

日本再興戦略に掲げられ、農林水産省としても「攻めの農林水産業」として農産物の輸出を促進する取組を推進しているところ。しかしながら、我が国の通常の防除体系で使用される農薬には、輸出相手国で当該作物が生産されていないため農薬登録がなされていない等により、我が国に比べ極めて低い残留農薬基準が設定されているものが多く、輸出向け農産物に使用可能な農薬は限定されている。このため、病害虫の防除効果を維持しつつ、輸出相手国で登録のない農薬の代替又は使用の低減等の技術的課題の解決を図り、我が国農産物の海外への輸出促進に資することを目的とする。

事業概要

輸出重点品目のうち、輸出相手国で登録のない農薬等が使用されている青果物および茶について、輸出相手国の残留農薬基準に適合するよう、天敵の使用など農薬の代替技術を導入するとともに、海外での取組事例を調査し、これらを踏まえた新たな防除体系を確立・導入する。

予算額・執行額

※単位は100万円

年度要求額当初予算補正予算前年度から繰越し翌年度へ繰越し予備費等予算計執行額
2014-9600009685
2015-86000-107668
20167767000-76029
Created with Highcharts 7.1.1百万円要求額当初予算補正予算前年度から繰越し翌年度へ繰越し予備費等予算計執行額201420152016-250255075100125Highcharts.com

成果目標及び成果実績(アウトカム)

【アウトカム】  輸出重点国の残留農薬基準に適合しうる新たな防除体系の確立により、国別・品目別輸出戦略に示される青果物及び茶の輸出に取り組む地区を3品目各2地区の年6地区ずつ増加させる。 (平成27年度に目標を上回る36地区の成果があったため、平成28年度で6地区の増加を目標とし、合わせて最終目標を42地区とする。)

本事業において確立した防除技術を活用して、新たに青果物及び茶の輸出に取り組む地区数 (目標:2016年度に42 地区)

年度当初見込み成果実績
2014- 地区19 地区
2015- 地区36 地区
2016- 地区56 地区

活動指標及び活動実績(アウトプット)

輸出相手国で登録のない農薬等の使用を低減する新たな防除体系の確立により、9品目で180種類の残留農薬基準への適合を図る。(平成28年度まで。)

年度当初見込み活動実績
201460 種類77 種類
201560 種類113 種類
201660 種類215 種類

主要な支出先

年度支出先業務概要支出額(百万円)
2014独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構農薬残留基準値に対応した代替技術の検討等73
2015国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構・リンゴのMRLsと収穫果実の残留農薬値の比較、想定される輸出相手国に対応した防除歴の提示 ・農薬残留基準値に対応した農薬施用法の検討及び代替防除技術の開発68
2016国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構・有袋りんご、なし、かんきつのMRLsと収穫果実の残留農薬値の比較、想定される輸出相手国に対応した防除暦の提示 ・農薬残留基準値に対応した農薬施用法の検討及び代替防除技術の開発29
2014国立大学法人大阪大学農薬残留分析及び予測等6
2014独立行政法人農業環境技術研究所農薬残留分析及び予測等 6
2015国立大学法人大阪大学「茶」における農薬残留予測モデルの開発4
2015株式会社伊藤園輸出向け茶の防除体系の実証2
2015地方独立行政法人青森県産業技術センターリンゴのMRLsをクリアする散布時期の解明2
2016地方独立行政法人青森県産業技術センターりんご果実の被袋による農薬残留低減効果の解明2
2015国立研究開発法人農業環境技術研究所「茶」における農薬残留メカニズムの把握及び農薬残留データベースの構築1
2015一般社団法人青森県りんご輸出協会リンゴ栽培における防除歴の収集とその園で収穫された果実の調整0
2016一般社団法人青森県りんご輸出協会リンゴ栽培における防除暦の収集とその園で収穫された果実の調整0

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