バイオ燃料の生産・供給システム構築事業 ※旧事業名:バイオ燃料の生産システム構築のための技術開発事業
府省庁: 経済産業省
事業番号: 0293
担当部局: 資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部、資源・燃料部 新エネルギー課 資源・燃料部政策課
事業期間: 2014年〜2020年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 補助、交付
事業の目的
本事業では、エネルギー安全保障、および地球温暖化対策の観点から、食糧と競合しないバイオ燃料の実用化に向けた実証事業や、バイオジェット燃料の供給のために必要な基盤インフラの整備支援を実施する。
①セルロース系バイオエタノール生産システム構築事業
2020年にガソリン価格、海外のエタノール価格と競争力のある製造コストで年産20万kLのエタノール製造を実現するため、資源作物の栽培からバイオエタノールの製造に至る革新的技術を用いた一貫生産モデルを確立し、食料問題や環境問題にも配慮したバイオエタノール生産システムの構築を目指す。
②バイオジェット燃料生産システム構築事業
我が国のバイオジェット燃料製造を2030年頃までに商用化するべく、バイオジェット燃料製造の基盤生産技術を確立し、安定的な長期連続運転や生産物の品質確保などを実現することを目指す。
③バイオジェット燃料供給システム構築事業
2030年頃のバイオ燃料の本格導入を見据え、バイオジェット燃料を供給するために必要となる基盤インフラ整備を行い、供給体制を確立することで国内のバイオジェット燃料の導入促進を図る。
事業概要
食糧と競合しないセルロース系バイオエタノール及びバイオジェット燃料の実用化を目指した研究開発及びバイオジェット燃料の供給のために必要な基盤インフラの整備支援として、以下の3事業を実施する。
①セルロース系バイオエタノール生産システム構築事業
要素技術の組合せをパイロット規模で検証し、事業性評価を踏まえた上で、事業化に向けた大規模一貫生産システムの開発を行う。
②バイオジェット燃料生産システム構築事業
バイオマスのガス化・液化や微細藻類の培養技術等優れた技術を元にした、一貫製造プロセス構築のためのパイロット規模の検証試験を行うとともに、低コスト化・省プロセス化等に資する技術の開発を行う。
③バイオジェット燃料供給システム構築事業
バイオジェット燃料の混合や品質検査を行う者(民間団体等)に対し、①燃料混合設備や、②燃料品質検査設備を導入するための設備費や設置工事費の一部を補助する。【補助率:1/2】
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014 | - | 800 | 0 | 0 | -692 | -107 | 1 | 1 |
2015 | - | 1,250 | 0 | 692 | -505 | 90 | 1,527 | 1,527 |
2016 | - | 400 | 0 | 505 | 0 | 1,454 | 2,359 | 2,359 |
2017 | - | 2,000 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2,000 | - |
2018 | 2,800 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
①セルロース系エタノール 平成31年度までに70円/L未満でセルロース系バイオエタノールを製造する大規模一貫生産システムを確立する。 ※平成28年度はエタノール生産の要素技術の最適組合せ検証を行うべく、パイロットプラントの建設を2件行った。平成29年度はパイロットプラントでのエタノール生産技術の検証および事業性評価を2件行う。
当該事業の実証等により70円/L未満で製造可能なバイオエタノールの一貫生産システムを確立した件数。 ※平成27、28年度は研究室レベル、平成29年度はパイロット規模(100kL/y)により、2020年頃の商用化時を想定した製造コストの試算を行ったもの。平成30年度以降は実用化に向けたプロセス改良や長期安定性試験を行うもの。 (目標:2019年度に1 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2014 | - 件 | - 件 |
2015 | - 件 | 2 件 |
2016 | - 件 | 2 件 |
②バイオジェット燃料生産 2030年頃までに商用化が見込まれる一貫製造プロセスを、平成32年度末に1件以上確立する。
バイオジェット燃料の一貫製造プロセス開発をパイロット規模(6kL/年以上)で達成した件数。 ※平成29年度はパイロット規模の設計・建設に着手した件数。 (目標:2020年度に1 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2014 | - 件 | - 件 |
2015 | - 件 | - 件 |
2016 | - 件 | - 件 |
③バイオジェット燃料供給 通常のジェット燃料と混合し、国内空港に出荷される純バイオジェット燃料の量を、2020年時点において年間125kL以上とすることを目指す。
出荷された純バイオジェット燃料の量(kL) (目標:2020年度に125 kL)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2014 | - kL | - kL |
2015 | - kL | - kL |
2016 | - kL | - kL |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
①セルロース系エタノール パイロットプラントによる最適組合せ検討と事業性評価のテーマ数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | 1 件 | - 件 |
2015 | 2 件 | 2 件 |
2016 | 2 件 | 2 件 |
②バイオジェット燃料生産 一貫製造プロセス技術開発:特許申請件数(累計)
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | - 件 | - 件 |
2015 | - 件 | - 件 |
2016 | - 件 | - 件 |
③バイオジェット燃料供給 補助件数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | - 件 | - 件 |
2015 | - 件 | - 件 |
2016 | - 件 | - 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2016 | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | セルロース系エタノール生産システム総合開発実証事業 | 2,359 |
2016 | 王子ホールディングス株式会社 | 最適組合せの検証及び事業性評価 | 907 |
2016 | ENEOS株式会社 | 最適組合せの検証及び事業性評価 | 706 |
2016 | 三友プラントサービス株式会社 | 最適組合せの検証及び事業性評価 | 451 |
2016 | 株式会社Biomaterial in Tokyo | 最適組合せの検証及び事業性評価 | 190 |
2016 | コスモ石油株式会社 | 最適組合せの検証及び事業性評価 | 35 |
2016 | 国立大学法人信州大学 | 可用性糖質源培養による自製酵素利用時の糖化性検討 | 5 |
2016 | 国立大学法人京都大学 | キシロース資化能付与酵母の中間代謝物の解析 | 5 |
2016 | 国立大学法人九州大学 | 前処理サンプルの分析 | 5 |
2016 | 日揮ホールディングス株式会社 | 酵素失活抑制技術の検討 | 2 |