発電炉シビアアクシデント安全設計審査規制高度化研究事業
府省庁: 原子力規制委員会
事業番号: 20-0020
担当部局: 原子力規制庁 長官官房技術基盤グループシビアアクシデント研究部門
事業期間: 2013年〜2021年
会計区分: エネルギー対策特別会計電源開発促進勘定
実施方法: 直接実施、委託・請負
事業の目的
東京電力福島第一原子力発電所での事故の反省を踏まえ、国はシビアアクシデント対策を規制要件化する新規制基準を策定しました。シビアアクシデント発生の防止と緩和のためには、シビアアクシデント対策に影響の大きい現象のメカニズム解明や不確実さを低減させる研究が必要となります。本事業では、発電用原子炉のシビアアクシデントにおける放射性物質の放出及び環境影響に関する研究を実施し、シビアアクシデント対策の妥当性確認や検査制度の整備等に資するための技術的知見の拡充を推進します。
事業概要
審査及び検査に活用する知見を整備するため、シビアアクシデント対策に影響の大きい現象のメカニズムを解明するための実験、最新知見に基づく解析コードの開発及び解析手法の整備を実施します。実験においては、国内外の施設を活用した試験により、シビアアクシデントの重要現象に関連する知見を取得します。解析コードの開発においては、実機プラントにおける事故緩和対策を考慮したシビアアクシデント現象を解析するための解析モデルを整備します。解析手法の整備においては、国際共同研究計画の枠組みも活用し、シビアアクシデント対策の有効性評価及び規格基準類の検討に必要となる解析手法の検討及び解析を実施します。また、緊急時対応に活用する知見を整備するため、避難等の判断基準に関連した現実的なプラント内の挙動や放射性物質放出等に関する技術的知見を整理します。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | - | 1,556 | 0 | 40 | 0 | 0 | 1,596 | 1,305 |
2019 | - | 1,251 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1,251 | 828 |
2020 | - | 955 | 0 | 0 | -41 | 0 | 914 | 707 |
2021 | - | 694 | 0 | 41 | 0 | 0 | 735 | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
安全研究等の成果を規制基準等の策定、見直しに用いる。
安全研究等の成果を規制基準等の策定、見直しに用いた件数 (目標:2021年度にNone 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - 件 | 1 件 |
2019 | - 件 | - 件 |
2020 | - 件 | 1 件 |
安全研究等を通じて蓄積した知見を個々の審査等に活用する。
安全研究等を通じて蓄積した知見を個々の審査等に活用した件数 (目標:2021年度に1.0 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - 件 | 4 件 |
2019 | - 件 | 2 件 |
2020 | - 件 | 1 件 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
規制に活用する観点から安全研究等を通じて蓄積された技術的知見をNRA技術報告並びに査読のある論文誌及び国際会議のプロシーディングスで公表した件数 【内訳】 NRA技術報告:0件(平成30年度)、0件(令和元年度)、0件(令和2年度) 査読付き論文:5件(うち委託先3件)(平成30年度)、5件(うち委託先3件)(令和元年度)、5件(うち委託先4件)(令和2年度) 査読付きプロシーディングス:、13件(うち委託先13件)(平成30年度)、8件(うち委託先8件)(令和元年度)、1件(令和2年度)
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 6 件 | 18 件 |
2019 | 6 件 | 13 件 |
2020 | 6 件 | 6 件 |
原子炉施設のシビアアクシデントに関する試験、解析及び調査の作業件数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 84 | 84 |
2019 | 60 | 82 |
2020 | 60 | 69 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2020 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 | 軽水炉のシビアアクシデント時格納容器熱流動調査 | 190 |
2020 | アドバンスソフト株式会社 | デブリベッド形成及び冷却に関する解析コードの開発 | 76 |
2020 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 | シビアアクシデント時ソースターム評価技術高度化 | 47 |
2020 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 | 被ばく解析手法の整備 | 40 |
2020 | みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 | レベル1.5PRA定量化ツールの機能高度化 | 37 |
2020 | 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 | レベル2PRAにおける重要現象に係るプラント挙動の評価基盤整備 | 36 |
2020 | 一般財団法人電力中央研究所 | 粒子状デブリ冷却性実験 | 35 |
2020 | 株式会社爆発研究所 | 一酸化酸素を含む雰囲気による水素爆発の解析的検討 | 35 |
2020 | みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 | 多次元溶融炉心-コンクリート相互反応解析コード開発 | 31 |
2020 | 第一リース株式会社 | SA解析並列計算賃借保守 | 28 |
2020 | 国立大学法人筑波大学 | スクラビング個別効果試験 | 28 |
2020 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 | シビアアクシデント時格納容器内溶融炉心冷却性評価技術高度化 | 23 |
2020 | アドバンスソフト株式会社 | レベル2PRA手法整備のための人材の受入れ | 13 |
2020 | アドバンスソフト株式会社 | 代表BWRプラントの事象進展解析 | 13 |
2020 | アンシス・ジャパン株式会社 | 汎用CFDコードFLUENTの保守権の購入 | 12 |
2020 | アドバンスソフト株式会社 | シビアアクシデント解析のための人材の受入れ | 12 |
2020 | 株式会社日立パワーソリューションズ | 原子力発電所重大事故時空間線量評価システムの拡張 | 11 |
2020 | アドバンスソフト株式会社 | 福島第一原子力発電所事故における圧力容器外溶融デブリ挙動解析 | 11 |
2020 | 丸紅ユティリティ・サービス株式会社 | Aprosコードのメンテナンス契約 | 10 |
2020 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 | 放射性物質の河川による動態評価手法の整備 | 9 |
2020 | LLOYD’S REGISTER GROUP LIMITED | PRAコードRiskSpectrum PSAの保守権の購入 | 7 |
2020 | 株式会社爆発研究所 | 燃焼解析コードFLACSの使用許諾権の購入 | 5 |
2020 | 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 | Thermo-CalcデータベースNUCL19の調達 | 5 |
2020 | アドバンスソフト株式会社 | 重大事故のリスク評価手法整備のための人材の受入れ | 5 |
2020 | 第一リース株式会社 | SA解析並列計算賃借保守 | 4 |
2020 | 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 | 原子炉施設の遮蔽解析手法に対する解析 | 4 |
2020 | 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 | 衝撃解析コードAUTODYNの使用許諾権の購入 | 3 |
2020 | 第一リース株式会社 | 大規模データ解析用計算機の賃借及び保守 | 2 |
2020 | みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 | 気象データ作成ツール及び気象データの整備 | 2 |
2020 | HPCシステムズ株式会社 | 大規模データ解析用計算機の賃借及び保守 | 1 |
2020 | HPCシステムズ株式会社 | SA解析並列計算賃借保守 | 1 |
2020 | HPCシステムズ株式会社 | SA解析並列計算賃借保守 | 1 |
2020 | 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 | 熱力学データベースThermo-Calcの年間保守権の購入 | 1 |