森林生態系多様性基礎調査事業
府省庁: 農林水産省
事業番号: 20-0243
担当部局: 林野庁 森林整備部 計画課
事業期間: 2010年〜2023年
会計区分: 一般会計
実施方法: 委託・請負
事業の目的
森林法及び森林・林業基本計画に基づき、森林の施業が適切に行われるためには(最終目的)森林に関する正確な情報の把握が重要であることに鑑み、国は森林に関するデータベースの整備その他森林に関する正確な情報の把握に必要な措置を講ずることとされているが、森林に関する正確な情報の把握が課題となっている。そのため、全国の森林を対象とした生態系の多様性に係るマクロ的な調査及びデータ分析技術の開発を実施することにより、生物多様性の保全、地球温暖化の防止等に配慮した持続可能な森林経営を推進する。あわせて、FRAやモントリオール・プロセス等の持続的な森林経営や生物多様性に関わる国際的な枠組みに基づき、国は持続可能な森林経営の進捗状況を客観的に報告する責務があるが、この報告のために必要な森林に関する正確な情報の把握が課題となっているため、本事業を実施し当該国際的責務の遂行に資する。
注1)FRA:Forest Resources Assessmentの略で、FAO(国連食糧農業機関)が実施している世界の森林資源に関する調査
注2)モントリオール・プロセス:欧州を除く温帯林等を有する12カ国(カナダ、アメリカ、メキシコ、チリ、アルゼンチン、ウルグアイ、ニュージーランド、
オーストラリア、韓国、中国、ロシア、日本)による森林経営の持続可能性を把握・分析・評価するための「基準・指標」の策定・適用に向けた
国際的な取組
事業概要
1.森林生態系多様性基礎調査
全国の森林からシステマティックサンプリング法により抽出した約1万1千点の一般調査点及び特定の調査目的(河畔林等の動態変化分析)に沿って設定する項目別調査点について、定点観測調査を実施する。
2.精度検証調査
調査精度の向上を図るためコントロール調査等を実施する。
3.森林資源調査データ解析
調査によって得られたデータを基に、全国的な森林資源の動態変化分析を実施し、地球温暖化適応策やRDB種の保全を含む我が国の森林生態系の保全・利用施策の検討に資する解析を行う。
注1)システマティックサンプリング法:系統抽出法のことで、母集団から一定間隔で抽出する方法
注2)RDB種:レッドデータブック(日本の絶滅のおそれのある野生生物の種についてそれらの生息状況等を取りまとめたもの)に掲載されている動植物種
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | - | 305 | 0 | 0 | 0 | 0 | 305 | 305 |
2019 | - | 326 | 0 | 0 | 0 | 0 | 326 | 321 |
2020 | - | 322 | 0 | 0 | 0 | 0 | 322 | 322 |
2021 | - | 321 | 0 | 0 | 0 | 0 | 321 | - |
2022 | 322 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
FRAの国別リポートに反映される項目数を継続的に維持する。(FAOのFRA(森林資源評価)における温帯林の評価のあり方に対して、我が国の特性が正しく反映される)
FRAの国別リポートに反映される項目の数 (5年に1度の調査であり、次回は令和7年度公表予定) (目標:2025年度に5.0 項目)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - 項目 | - 項目 |
2019 | - 項目 | - 項目 |
2020 | - 項目 | 5 項目 |
モントリオールプロセス国別報告書(各国が持続可能な森林経営に向けた取組を報告するもの)に反映される指標数を継続的に維持する。
5年毎に作成が推奨されるモントリオールプロセス国別報告書に反映される指標の数 (次回は令和6年頃が見込まれる) (目標:2024年度に9.0 指標)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - 指標 | - 指標 |
2019 | - 指標 | 9 指標 |
2020 | - 指標 | - 指標 |
調査データを森林施策や学術研究等に活用する機関の数を135にする。
第4期までの調査データを政策立案や研究等に活用する機関の数。(5年を1期とし、第4期までのデータは令和3年度頃公表予定) (目標:2021年度に135.0 機関)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - 機関 | - 機関 |
2019 | - 機関 | - 機関 |
2020 | - 機関 | - 機関 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
1.各年度に実施する現地調査点数 令和2年度現地調査地点数 2,366点 令和3年度現地調査地点数 2,382点
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 2378 点 | 2378 点 |
2019 | 2367 点 | 2367 点 |
2020 | 2366 点 | 2366 点 |
2.各年度に実施するコントロール調査点数 令和2年度 105点 令和3年度 105点
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 120 点 | 122 点 |
2019 | 105 点 | 107 点 |
2020 | 105 点 | 110 点 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2020 | パシフィックコンサルタンツ株式会社 | 調査計画作成及び現地調査、調査結果取りまとめ、報告書作成 | 28 |
2020 | 日本工営株式会社 | 調査計画作成及び現地調査、調査結果取りまとめ、報告書作成 | 25 |
2020 | 一般社団法人日本森林技術協会 | 現地調査の精度の検証・向上調査等 | 24 |
2020 | 一般社団法人日本森林技術協会 | 現地調査結果の集計・分析等 | 22 |
2020 | グリーン航業株式会社 | 調査計画作成及び現地調査、調査結果取りまとめ、報告書作成 | 22 |
2020 | 株式会社三共コンサルタント | 調査計画作成及び現地調査、調査結果取りまとめ、報告書作成 | 21 |
2020 | 株式会社アドプランツコーポレーション | 調査計画作成及び現地調査、調査結果取りまとめ、報告書作成 | 21 |
2020 | 株式会社環境指標生物 | 調査計画作成及び現地調査、調査結果取りまとめ、報告書作成 | 20 |
2020 | 熊本県森林組合連合会 | 調査計画作成及び現地調査、調査結果取りまとめ、報告書作成 | 20 |
2020 | 株式会社セ・プラン | 調査計画作成及び現地調査、調査結果取りまとめ、報告書作成 | 19 |
2020 | グリーン航業株式会社 | 調査計画作成及び現地調査、調査結果取りまとめ、報告書作成 | 18 |
2020 | 日本工営株式会社 | 調査計画作成及び現地調査、調査結果取りまとめ、報告書作成 | 17 |
2020 | 株式会社緑化技研 | 調査計画作成及び現地調査、調査結果取りまとめ、報告書作成 | 16 |
2020 | 一般社団法人フォレスト・サーベイ | 調査計画作成及び現地調査、調査結果取りまとめ、報告書作成 | 15 |
2020 | 株式会社アドプランツコーポレーション | 調査計画作成及び現地調査、調査結果取りまとめ、報告書作成 | 15 |
2020 | 株式会社アイ環境計画同人 | 一部地域での現地調査と調査データの入力等 | 14 |
2020 | 株式会社オリザ植物リサーチ | 一部地域での現地調査と調査データの入力等 | 13 |
2020 | 熊本県森林組合連合会 | 調査計画作成及び現地調査、調査結果取りまとめ、報告書作成 | 11 |
2020 | グリーン・スカイ株式会社 | 一部地域での現地調査と調査データの入力等 | 10 |
2020 | パシフィックコンサルタンツ株式会社 | 調査計画作成及び現地調査、調査結果取りまとめ、報告書作成 | 9 |
2020 | ネイチャーサポートシステム | 一部地域での現地調査と調査データの入力等 | 7 |
2020 | 株式会社環境テクニカルサービス | 一部地域での現地調査と調査データの入力等 | 4 |
2020 | 個人A | 一部地域での現地調査と調査データの入力等 | 3 |
2020 | 株式会社森林総合企画 | 一部地域での現地調査と調査データの入力等 | 3 |
2020 | 株式会社環境工学 | 一部地域での現地調査と調査データの入力等 | 2 |
2020 | 株式会社アトラス・グリーン | 一部地域での現地調査と調査データの入力等 | 2 |
2020 | 個人B | 一部地域での現地調査と調査データの入力等 | 2 |
2020 | 株式会社宮城環境保全研究所 | 一部地域での現地調査と調査データの入力等 | 2 |