CO2分離回収技術の研究開発事業

府省庁: 経済産業省

事業番号: 0362

担当部局: 産業技術環境局 地球環境対策室

事業期間: 2015年〜2018年

会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定

実施方法: 委託・請負

事業の目的

 二酸化炭素回収・貯留(CCS)は二酸化炭素の排出削減効果が大きく、地球温暖化対策の重要な選択肢の一つとして期待されているが、CCSの実用化に当たっては実施に要するコストの6割以上を占めるCO2の分離・回収に係るコストの低減が課題となっている。
 このため本事業では、CCSの実用化の推進に資するべくCO2の分離・回収コストを大幅に低減することを目的として、革新的な分離回収技術について、実ガス試験による実用化研究を実施する。

事業概要

本事業では、CO2の分離・回収コストを大幅に削減するために以下の実用化研究を実施する。
(1)二酸化炭素分離膜モジュール実用化研究開発事業  石炭ガス化発電等で発生する比較的高い圧力を有するガスからCO2を分離・回収するのに有効な分離膜技術について、実ガスを用いた実用化研究を行う。 (2)先進的二酸化炭素固体吸収材実用化研究開発事業  CO2の分離・回収技術の一つである化学吸収法のうち、高効率な回収が可能なアミンを固体に担持した固体吸収材について、実用規模のプラント試験設備を用いた実用化研究を行う。

予算額・執行額

※単位は100万円

年度要求額当初予算補正予算前年度から繰越し翌年度へ繰越し予備費等予算計執行額
2016-5350000535524
2017-50000-50495494
2018-0050055
Created with Highcharts 7.1.1百万円要求額当初予算補正予算前年度から繰越し翌年度へ繰越し予備費等予算計執行額201620172018-1000100200300400500600Highcharts.com

成果目標及び成果実績(アウトカム)

(1)二酸化炭素分離膜モジュール実用化研究開発事業 平成31年度までに石炭ガス化発電等で発生する比較的高い圧力を有するガスからのCO2分離・回収コストについて、実用化段階(数百万t-CO2/年規模を想定)で回収エネルギー0.5GJ/t-CO2以下を達成する分離膜技術を開発する。 ※平成27、28年度は、平成29年度からの実ガス試験に向けた基礎検討段階のため、目標値・成果実績の記載が困難。

CO2分離・回収エネルギー

年度当初見込み成果実績
2016- GJ/t-CO2- GJ/t-CO2
2017- GJ/t-CO20.9 GJ/t-CO2
2018- GJ/t-CO20.7 GJ/t-CO2

(2)先進的二酸化炭素固体吸収材実用化研究開発事業 平成31年度までに分離膜を適用できない排出源からのCO2分離・回収コストについて、実用化段階(数百万t-CO2/年規模を想定)で1.5GJ/t-CO2以下を達成する固体吸収材・システムを開発する。 ※平成28年度は、平成29年度のベンチスケール試験に向けた基礎検討段階のため、目標値・成果実績の記載が困難。

CO2分離・回収エネルギー (中間目標の指標は、ベンチスケール試験における達成目標値とする)

年度当初見込み成果実績
2016- GJ/t-CO2- GJ/t-CO2
2017- GJ/t-CO21.5 GJ/t-CO2
2018- GJ/t-CO21.5 GJ/t-CO2

活動指標及び活動実績(アウトプット)

特許(出願)件数

年度当初見込み活動実績
20163 件3 件
20174 件- 件
20184 件2 件

主要な支出先

年度支出先業務概要支出額(百万円)
2018川崎重工業株式会社ベンチ試験217
2018ヘンミ計算尺株式会社改良型固体吸収材試験装置・CO2吸脱着破過曲線測定装置32
2018広栄化学株式会社ベンチ試験用アミンの合成31
2018荒川化学工業株式会社固体吸収材用アミンの合成30
2018千代田ユーテック株式会社実ガス試験に対するコンサルティング業務22
2018芙蓉総合リース株式会社吸着量測定装置等リース買取14
2018島津サイエンス西日本株式会社比表面積_細孔径分布測定装置14
2018株式会社アスペンテック・ジャパンCO2分離回収シミュレーション用ソフトライセンス料12
2018三井住友ファイナンス&リース株式会社日立走査透過型電子顕微鏡リース買取11
2018東洋紡エンジニアリング株式会社微量元素分析装置11
2018ケンタッキー大学膜評価ユニット製作、設置、試運転に関する外注8
2018ジーエルサイエンス株式会社分離性能評価装置7
2018CEM Japan株式会社マイクロ波加熱装置6
2018国立大学法人東京農工大学高効率システム開発、検討5
2018次世代型膜モジュール技術研究組合石炭ガス化発電等で発生する比較的高い圧力を有するガスからCO2を分離・回収するのに有効な分離膜技術に関する、実ガスを用いた実用化研究5
2018三菱HCキャピタル株式会社分離性能評価装置4
2018三菱HCキャピタル株式会社CO2分離膜エレメント3
2018和研薬株式会社バイオマックス300kD3
2018株式会社ナード研究所アルキル基導入アミンの合成3
2018株式会社ラボモジュール作製外注2
2018芙蓉総合リース株式会社熱分析装置 高圧型示差走査熱量計2
2018芙蓉総合リース株式会社赤外顕微鏡システム2
2018芙蓉総合リース株式会社ニ成分ガス吸着装置(MSB-BG-H10R)2
2018オリックス・レンテック株式会社分析・測定装置等のレンタル1
2018和研薬株式会社アライアンスLC-MSの修理1
2018住友化学株式会社モジュール作製(エレメント作製)1
2018芙蓉総合リース株式会社成分ガス吸着装置0
2018株式会社ラボモジュール作製0
2018東洋紡エンジニアリング株式会社ガスクロ等設備修理費0
2018三菱HCキャピタル株式会社膜モジュール曝露試験装置リース0
2018昭和電工マテリアルズ・テクノサービス株式会社2液混合接着剤の詳細分析等0
2018東京センチュリー株式会社NMR(核磁気共鳴測定装置)0

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