大規模潜在エネルギー源を活用した低炭素技術実用化推進事業(一部経済産業省連携事業)
府省庁: 環境省
事業番号: 0028
担当部局: 地球環境局 地球温暖化対策課 地球温暖化対策事業室
事業期間: 2014年〜2019年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 委託・請負
事業の目的
我が国は排他的経済水域世界第6位の海洋国であり、海洋再生可能エネルギーの大きなポテンシャルを有している。特に、潮流発電は一定した潮汐力により年間を通じて安定した発電が可能で、系統に与える影響が小さいなどの利点があり、海峡・瀬戸を中心として沿岸域に適地が存在する。また、未利用エネルギーについては、総体としては大規模なポテンシャルがあるものの、高温域から摂氏80度程度の低温域の熱源については、その活用技術が実用化・社会実装されているものの、より低温域の熱源を効率的に活用できる技術については未確立である。このことから、本事業では、潮流発電の早期実用化を見据え、海洋環境への影響を抑えた潮流発電システムの普及を促進し、また、未利用エネルギーの最大限の活用を促し、もって温室効果ガスの削減の推進を目的とする。
事業概要
商業規模(1基2MW)の潮流発電システムを開発し、その施工や運用に係るコストの低減を図り、環境影響評価項目及び評価手法を明確化することで、漁業や海洋環境への影響を抑えた、日本の海域での導入が期待できる潮流発電システムの開発を行う。更に、商用スケールの漁業協調型の潮流発電の実証を行い、国内の導入に向けた環境負荷低減型の潮流発電技術及び発電システムを確立する。また、低温熱源活用発電においては、摂氏80度程度以下の低温熱源に適した作動流体を選定する。その作動流体により最適な発電を行えるようなタービン発電機や熱交換機器を開発し、コスト効率的なバイナリー発電システムの開発及び実証を行う。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014 | - | 550 | 0 | 0 | 0 | 0 | 550 | 359 |
2015 | - | 1,000 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1,000 | 493 |
2016 | - | 900 | 0 | 0 | 0 | 0 | 900 | 892 |
2017 | - | 1,200 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1,200 | 1,122 |
2018 | 1,200 | 1,200 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1,200 | - |
2019 | 1,200 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
本事業により開発・実証した潮流発電において、事業終了年度の平成31年度に潮流発電システムの出力として2MWを達成する。
確立した潮流発電システムの出力 (目標:2019年度に2 MW)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2015 | - MW | - MW |
2016 | - MW | - MW |
2017 | - MW | - MW |
本事業により開発・実証した低温熱源活用発電において、事業終了年度の平成31年度に低温熱源活用発電システムの出力として30kW以上を達成する。
確立した低温熱源活用発電システムの出力 (目標:2019年度に30 kW)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2015 | - kW | - kW |
2016 | - kW | - kW |
2017 | - kW | - kW |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
実証事業の実施数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2015 | 2 件 | 2 件 |
2016 | 1 件 | 1 件 |
2017 | 3 件 | 3 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2016 | オープンハイドロ・テクノロジー・ジャパン株式会社 | 発電機の製作に関する業務 | 748 |
2017 | オープンハイドロ・テクノロジー・ジャパン株式会社 | 発電機の製作に関する業務 | 564 |
2016 | OpenHydro社 | 発電機システム設計 | 489 |
2017 | 株式会社IHI | 低温熱源に適した作動流体選定・サイクル検討、低温熱源に適したタービン発電機開発、熱交換器の技術評価、バイナリーシステム開発に関する業務 | 205 |
2017 | 特定非営利活動法人長崎海洋産業クラスター形成推進協議会 | 潮流調査、海底・陸上ケーブルの詳細設計、環境影響評価、値元関係者との協調に関する業務 | 179 |
2016 | 特定非営利活動法人長崎海洋産業クラスター形成推進協議会 | 潮流調査、環境影響評価に関する業務 | 91 |
2017 | 株式会社神戸製鋼所 | 新冷媒の調査と選定、新冷媒を適用したバイナリーシステムの検討、バイナリー発電システムの技術開発に関する業務 | 65 |
2017 | 株式会社神戸製鋼所 | 新冷媒の調査と選定、新冷媒を適用したバイナリーシステムの検討、バイナリー発電システムの技術開発に関する業務 | 65 |
2017 | 九電みらいエナジー株式会社 | 事業の全体管理、許認可取得、地元関係者との協調に関する業務 | 58 |
2017 | 協和機電工業株式会社 | 陸上電気設備・海底ケーブルの詳細設計 | 55 |
2017 | 日鉄エンジニアリング株式会社 | 施工台船の設計、潮流シミュレーションに関する業務 | 51 |
2017 | 株式会社渋谷潜水工業 | ケーブルルート調査、生物付着調査業務 | 37 |
2016 | 西部環境調査株式会社 | 潮流調査 | 27 |
2016 | 九電みらいエナジー株式会社 | 系統連系協議、運転管理に関する業務 | 26 |
2016 | 日鉄エンジニアリング株式会社 | 基礎構造物の製作、発電機設置に関する業務 | 26 |
2017 | 西部環境調査株式会社 | 環境影響評価の調査及び報告書作成業務 | 24 |
2016 | 株式会社渋谷潜水工業 | 現地土質コアサンプリング調査、生物付着調査 | 21 |
2017 | 株式会社フジテックエンジニアリング | 試運転設備及びシステムの設置、配管工事、電気工事 | 20 |
2016 | 協和機電工業株式会社 | 海底・陸上ケーブル敷設検討 | 12 |
2017 | 株式会社フジテックエンジニアリング | 試運転設備及びシステムの設置、配管工事 | 12 |
2016 | 株式会社アーク・ジオ・サポート | 海底地形調査、地層探査 | 10 |
2017 | 株式会社フジテックエンジニアリング | 試運転設備及びシステムの電気工事 | 8 |
2017 | 永井工業株式会社 | 省エネ試験設備移設工事 | 5 |
2017 | 西日本技術開発株式会社 | 工事計画書ほか作成助勢業務 | 5 |
2017 | aquatera | 環境影響評価に対する助言・支援 | 5 |
2017 | 一般社団法人海洋エネルギー漁業共生センター | 現地(漁協、住民等)との連携業務 | 5 |
2017 | 株式会社旭ケミカルス | 冷媒と油、シール材料の適合性評価 | 4 |
2017 | 株式会社村松石油 | 冷媒と油の適合性評価 | 4 |
2017 | 株式会社IHI検査計測 | 耐冷媒評価試験 | 4 |
2016 | Aquatera社 | 欧州の潮流発電事業に係る環境影響評価の調査 | 3 |
2016 | 一般財団法人日本海事協会 | 発電機プロトタイプの認証 | 2 |
2017 | 有限会社マサル産業 | 省エネ試験設備トランス等移設工事 | 2 |
2017 | 株式会社ウェザーニューズ | 奈留瀬戸現地作業のための気象海象予報サービス | 2 |
2017 | 国際航業株式会社 | 潮流発電技術実用化推進事業の助勢業務 | 2 |
2017 | 深田サルベージ建設株式会社 | 施工台船の設計業務 | 2 |
2017 | 株式会社竹本 | 試運転設備の蒸気ボイラー燃料配管工事 | 1 |
2017 | 株式会社IHIエスキューブ | RMB温度変化試験 | 1 |
2017 | 株式会社ユウジェイ | 試験機配線作業 | 1 |
2017 | 株式会社ジェイシーシー | リーフレット作成 | 1 |
2017 | 株式会社フジテックエンジニアリング | 試運転及び改造工事 | 0 |