中小企業知的財産活動支援事業費補助金 (地域中小企業知的財産支援力強化事業)
府省庁: 経済産業省
事業番号: 0414
担当部局: 特許庁 総務部 普及支援課
事業期間: 2015年〜2019年
会計区分: 特許特別会計
実施方法: 補助
事業の目的
地域特性に応じたきめ細かい中小企業等の知財支援のためには、地域の積極的取組と支援能力が必要であるところ十分ではないため、意欲の高い地域の支援機関等から先導的な知財支援の取組を集め、その実施を補助することにより、地域の知財支援体制の構築、連携強化を図る。一律の支援策の押しつけではなく、意欲的な地域を支援することにより、効果的な中小企業等の知財支援の実施と地域の知財支援力の向上を同時に図り、さらに他地域への横展開も促進し、中小企業等が各地域から受けられる知財支援の質や量等を強化する。
事業概要
各経済産業局・沖縄総合事務局が、以下の先導的取組を募集し、事業の必要経費を補助する。
①地域の中小企業等の知財活用を促進するべく、地域における先導的な仕組みづくり等を重視した取組(補助率:1/2、上限額:なし(地方公共団体が1/4を負担した場合に補助))
②複数者の連携による中小企業等の知財活用を促進するための先導的な仕組みづくり等を重視した事業であって、地域間の実施や連携による取組(補助率:定額、上限額:1,000万円)
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015 | - | 151 | 0 | 0 | 0 | 0 | 151 | 113 |
2016 | - | 200 | 0 | 0 | 0 | 0 | 200 | 155 |
2017 | - | 201 | 0 | 0 | 0 | 0 | 201 | 164 |
2018 | 201 | 170 | 0 | 0 | 0 | 0 | 170 | 142 |
2019 | 170 | 170 | 0 | 0 | 0 | 0 | 170 | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
中小企業の特許出願に占める割合を15%にする
中小企業の特許出願に占める割合 (目標:2020年度に15 %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2016 | - % | 15.2 % |
2017 | - % | 15.3 % |
2018 | - % | 14.9 % |
本事業にて実施した事業数
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2016 | - | - |
2017 | - | - |
2018 | - | - |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
事業実施件数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2016 | 20 件 | 26 件 |
2017 | 20 件 | 24 件 |
2018 | 20 件 | 28 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2016 | 特定非営利活動法人FUKUOKAデザインリーグ | 九州及び全国の中小企業とデザイナーのネットワーク構築を目指すデザインサミットの開催、地元企業の問題解決を通じて支援者のスキルアップを図るワークショップ、普及啓発テキスト(小中学生向け及び企業向け)の作成等を行い、九州全体のデザイン(意匠)意識の底上げを図る。 | 10 |
2016 | 株式会社リベルタス・コンサルティング | 「地域資源」事業者の知財活用の促進及び、商品のデザイン(意匠)活用、ブランド戦略の支援を行い、モデル事業として、関東甲信越静地域への普及啓発を図る。 | 10 |
2016 | 一般社団法人沖縄県発明協会 | 初めて出願する中小企業の出願費用を補助する(出願~中間手続までの定額補助を想定)。その他、知財未活用企業を対象に、説明会等での普及啓発や出願ホットラインの設置等により、新たな出願ニーズを発掘する。 | 10 |
2016 | 株式会社信州TLO | 北陸新幹線沿線中小企業による大学知財活用に基づく課題解決型共同開発や、知的財産の創出、知財戦略の立案を行い、中小企業の知的財産活用による事業化をワンストップで支援する。 | 10 |
2017 | 公益財団法人福岡県産業・科学技術振興財団 | ものづくり中小企業が経営に活かせるよう知財活用、洞察力を養成するために必要となるデザイン思考の活用方法等を中小企業に普及するためのシステムを構築。オープンセミナー等による企業分析力、デザイン思考のためのカリキュラム、テキストの作成を実施。 | 10 |
2017 | 国立大学法人富山大学 | 北陸本線沿線の大学(富山大学、金沢大学、北陸先端科学技術大学大学院、福井大学)等が連携し、沿線中小企業の大学等との知財を介した課題解決型検討、共同研究からの新たな知財創出や知財戦略立案を通し、中小企業の知財経営力の向上を図る。 | 10 |
2017 | 株式会社信州TLO | 大学知財のコンセプトモデル等の作製による知財の見える化を実現し、地域中小企業による大学知財の理解を深め、創作・協働を通じた、大学知財の活用による価値実現(オープンイノベーション)を行い、地域中小企業の新規開発や事業化支援を実施。 | 10 |
2017 | 一般財団法人九州オープンイノベーションセンター | 医療関係等の企業が広く参加できるセミナーを実施し、優れたデザイン性という新たな付加価値をもつ医療・福祉機器開発を促進することで意匠権の活用の底上げを行う。 | 10 |
2017 | 株式会社コムブリッジ | 日本の工芸品の意匠、地域団体商標の価値を相手国市場で広く周知し、新たな価値として対象国の生活空間の様式にマッチした生活雑貨のデザイン手法を開発し、その構成要素・プロセスの知財化を図ると共に、現地においても知財を権利化し、現地バイヤー等とマッチングを行い商品開発から流通に至るまで一気通貫で支援を実施。 | 10 |
2017 | 株式会社料理通信社 | 知財等の地域資源を活かしインバウンドゴールデンルート以外の地域への誘客を促進するために、都内富裕層向けのホテルのコンシェルジュ等と連携し持続的に送客する仕組みを構築し、地域におけるインバウンド受入体制の構築及び知財を活用した地域資源等のブランディングの支援を実施。 | 10 |
2017 | 株式会社キャンパスクリエイト | AI・IoT・ビックデータ分野を対象とし、地方大学を中心とした全国の大学が保有する知財等のシーズと、首都圏を中心とした新規事業への取組ニーズを保有する企業とのマッチングを実施。 | 10 |
2017 | 株式会社Culture Generation Japan | 海外市場に精通した専門家を招へいし、海外市場向け商品のアドバイス、海外展示会、現地の意見をフィードバックし、知財の活用を含めた海外向け商品開発等支援を実施。 | 10 |
2018 | 公益財団法人名古屋産業科学研究所 | 産学連携機関が主体となって技術の実用化をめざした企画提案、プロジェクト管理を行い、知財技術の実用化への仕組みを構築するとともに、大学知財を活用した医療機器分野の育成や中小企業の医療機器産業への参入支援、新たな市場開拓支援(企業マッチング会への参加)を行う。 | 10 |
2018 | 株式会社ジェイアール東日本企画 | 地域ブランディング支援に長けている企業、専門家を選定し、地域資源関連事業者に対して、ブランディングの手法や留意点を学ぶセミナー等を開催する。また、伝統工芸品関係の事業者等に対して国内外におけるデザインのアドバイスを実施し、地域ブランディングの手法を用いた地域資源関連事業者グループによる海外展開支援を行う。 | 10 |
2016 | 株式会社JTB北海道 | 北海道産日本酒の「トータルデザイン力」を強化し、デザイン企画、商品開発、欧州高級テイストのデザイン開発のノウハウの収集及び海外商談会(デザインマッチング)を行い、その成果をウェブサイト、セミナー等により一般公開し、北海道地域のデザイン力向上を図る。 | 9 |
2016 | 一般財団法人大阪デザインセンター | 日本とフランスとのデザイン交流を深め、海外ニーズに合ったデザイン価値開発を実践する。 | 9 |
2017 | 国立大学法人神戸大学 | 参画機関を含めた3大学の広域連携により、神戸大・徳島大等の工学分野技術シーズと京都精華大のデザイン・シンキング手法を活用して、地域中小企業のニーズに応じた新製品・サービスの開発を実施。 | 9 |
2017 | 株式会社東京都民銀行 | 中小企業における知財活用の課題をビジネスの観点から評価及び分析し、抽出された課題に対して単発的な出願等の知財支援ではなく、知財活用の課題を解決し、中長期での中小企業へのビジネスソリューションを提供。 | 9 |
2018 | 一般財団法人たんぽぽの家 | 障害のある人のアート活動やものづくりにおける福祉施設と知的財産権の関わり、デジタルファブリケーションの普及と個人クリエーターを取り巻く知的財産の権利処理と製造責任の環境変化への対応、知財学習プログラム検討会の設置と教材ゲーム開発を行うことにより、福祉施設発の知財を適切に取り扱う仕組みを構築する。 | 9 |
2018 | 一般社団法人首都圏産業活性化協会 | 首都圏西部地域の中小企業が事業戦略・研究開発戦略・知財戦略を三位一対とした経営戦略を立案できるよう、関連3機関が連携し、知財人材スキル標準を用いて企業内の知財人材の育成を図る。同時に、企業内の知財人材の育成を担当する中小企業支援者不足を解消するため、中小企業支援者の育成を図る。 | 9 |
2018 | 一般社団法人インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ | 東京の町工場による連携グループにおいて、生産技術のデジタル化と共有による技能伝承の促進、各企業の加工能力(設備や職人の負荷予定)や品質、トレーサビリティ情報の共有を行う仕組み等の構築を支援し、リファレンスモデル化するとともに、他地域展開におけるモデルケース作りを行う。 | 9 |
2016 | 一般社団法人滋賀県発明協会 | 滋賀県・福井県のものづくり企業に対して、知財による企業活動の高度化を図るための伴走型支援を行うとともに、地域特産物、農水産物のブランド価値向上のために、団体等に対して地域団体商標等の取得、活用に関する各種支援を行う。 | 8 |
2016 | 国立大学法人静岡大学 | 本来高い技術力を有する中堅・中小企業の技術・製品スペック、性能等の優位性を活かした標準化戦略の構築を目指す。 | 8 |
2016 | 一般財団法人四国産業・技術振興センター | 知財経営の浸透を図るため、四国地域の「中核的企業」及び、それら企業の支援・育成を行っている「コーディネーター」を対象に、個別コンサルティング、研修等を実施する。 | 8 |
2018 | ランドブレイン株式会社 | 知財活用によるビジネスモデル化を支援し経営改善を行うことにより、地域でさらに活躍するグループへの発展を後押しするとともに、知財活用による女性グループの自立モデルの構築を行う。また、女性グループ同士の連携による情報発信、新製品開発等、女性目線による知財を活用した広域連携モデルの構築を行う。 | 8 |
2018 | 国立大学法人山形大学 | 山形大学産学金連携プラットフォームの金融機関、イノベーションネットワーク・あおもりの金融機関、地域金融機関連携型課題解決支援事業(荒川区)に参加の金融機関に対し、中小企業内に眠っている知財の掘り起こしを行い、中小企業が保有する知財の事業的価値を評価し、保有する知財の価値を最大限生かす方法を考えることのできる銀行員(知財経営支援バンカー)の育成を図る。 | 8 |
2018 | 一般社団法人トロピカルテクノプラス | 高専の有する技術シーズや技術開発力を生かし、地域中小企業に向けた技術・製品の提案を行い、中小企業が同提案を製品化・事業化する地域内イノベーションサイクルを活性化するためのプログラム作りを実施する。 | 8 |
2018 | 株式会社ダン計画研究所 | 医工連携プロジェクト開発に関与する医師及び中小企業に対して、医療機器開発プロセスにおける知的財産戦略に関する勉強会やセミナーを開催するとともに、医療機器開発のプロセスにおける知的財産戦略の解説小冊子を作成し、学会で配布する。 | 8 |
2016 | 株式会社日本能率協会コンサルティング | 大企業や中小企業が保有する知財の活用を通じてスマートコミュニティ実現の加速化や中小企業のスマートコミュニティ事業への参入促進を図るため、地域を越えた企業間連携によりスマートコミュニティ関連の新製品・サービスの創出等を目指す。 | 7 |
2018 | 一般財団法人九州地域産業活性化センター | 地域における中小企業等の知財マインドの涵養と、デジタルものづくりへの推進、特に経営層に向けた教育カリキュラムの実践による経営改善支援等による地域での支援体制(プラットフォーム)を構築し、九州の中小製造業の競争力強化を図る。 | 6 |