高機能なリグノセルロースナノファイバーの一貫製造プロセスと部材化技術の開発事業
府省庁: 経済産業省
事業番号: 0219
担当部局: 製造産業局 素材産業課
事業期間: 2015年〜2019年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 交付
事業の目的
植物を原料とし、鋼鉄の1/5の軽さで鋼鉄の5倍以上の強度を持ち、かつ樹脂への分散性・耐熱性等に優れたリグノセルロースナノファイバー(リグノCNF)について、原料から最終製品までの一貫製造プロセスの構築及び軽量化による省エネを可能とする自動車部品・建材等の部材化に関する技術開発を実施する。本技術は我が国が世界最先端で開発を進めているものであり、世界に先駆けて部材開発、供給をすることにより、繊維強化プラスチックの市場をリードし、部素材産業のゲームチェンジを起こすことを目指す。
事業概要
石油由来化学品の使用量削減や自動車部品・建材等の部材の軽量化による省エネを実現することを目指し、リグノCNFの一貫製造プロセスと部材化技術の開発、CNF製造を高効率化する原材料の効率的利用技術の開発及びCNFの安全性評価基盤技術の開発を行う。加えて、さらなるコスト低減に向けた革新的製造プロセス技術開発及び新たな用途先候補開拓に向けた先導研究を行う。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015 | - | 450 | 0 | 0 | 0 | 168 | 618 | 618 |
2016 | - | 415 | 0 | 0 | 0 | 12 | 427 | 427 |
2017 | - | 650 | 0 | 0 | 0 | -14 | 636 | 636 |
2018 | 800 | 800 | 0 | 0 | 0 | 0 | 800 | - |
2019 | 1,100 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
石油由来化学品と比較して、性能で同等以上かつコスト競争力のあるリグノCNFの省エネ型一貫製造プロセスを確立することにより、製造コストを31年度までに1300円/kgまで低減する。※(研)新エネルギー・産業技術総合開発機構中間評価(平成27,29年度に実施)において、目標値の検証、達成状況の確認を行う。
リグノCNF製造コスト(円/kg) (目標:2019年度に1300 円/kg)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2015 | - 円/kg | 2000 円/kg |
2016 | - 円/kg | 1700 円/kg |
2017 | - 円/kg | 1500 円/kg |
石油由来化学品の製造プロセスと比較して飛躍的な省エネ化を可能とするリグノCNF一貫製造プロセスを確立し、石油由来化学品原料の使用量削減と、化学品製造プロセスでの消費エネルギー削減により42年度までに233万CO2トンの省エネを達成する。 ※本事業は中長期的な視点から基盤技術の研究開発を行うものであり、本技術が社会実装されてはじめてCO2削減効果が見込まれるものであることから、事業終了時点での目標値については設定してない。
CO2削減量 (目標:2030年度に233 万トン-CO2 /年)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2015 | - 万トン-CO2 /年 | - 万トン-CO2 /年 |
2016 | - 万トン-CO2 /年 | - 万トン-CO2 /年 |
2017 | - 万トン-CO2 /年 | - 万トン-CO2 /年 |
自動車部材へのリグノCNF導入で可能となる自動車の軽量化による燃費向上等により、42年度までに24万CO2トンの省エネを達成する。 ※本事業は中長期的な視点から基盤技術の研究開発を行うものであり、本技術が社会実装されてはじめてCO2削減効果が見込まれるものであることから、事業終了時点での目標値については設定してない。
CO2削減量 (目標:2030年度に24 万トン-CO2 /年)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2015 | - 万トン-CO2 /年 | - 万トン-CO2 /年 |
2016 | - 万トン-CO2 /年 | - 万トン-CO2 /年 |
2017 | - 万トン-CO2 /年 | - 万トン-CO2 /年 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
研究開発項目数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2015 | - 研究開発項目数 | - 研究開発項目数 |
2016 | 4 研究開発項目数 | 4 研究開発項目数 |
2017 | 11 研究開発項目数 | 11 研究開発項目数 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2016 | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | プロジェクトマネジメント業務 | 427 |
2016 | 国立大学法人京都大学 | リグノCNFの構造化・部材化に関する技術開発 | 330 |
2017 | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | プロジェクトマネジメント業務 | 314 |
2017 | 国立大学法人京都大学 | リグノCNFの構造化・部材化に関する技術開発 | 230 |
2017 | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | プロジェクトマネジメント業務 | 223 |
2017 | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | プロジェクトマネジメント業務 | 99 |
2017 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | CNF安全性評価手法の開発 | 74 |
2017 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 | 木質系バイオマスの効果的利用に向けた特性評価 | 59 |
2016 | 地方独立行政法人京都市産業技術研究所 | リグノCNFの部材化に関する技術開発 | 55 |
2016 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | リグノCNFの構造化・部材化に関する技術開発 | 49 |
2017 | 地方独立行政法人京都市産業技術研究所 | リグノCNFの構造化・部材化に関する技術開発 | 40 |
2017 | 高知県 | リグノCNFの構造化に関する技術開発 | 30 |
2017 | 国立大学法人京都工芸繊維大学 | 木質系バイオマスの効果的利用に向けた特性評価 | 28 |
2017 | 三菱鉛筆株式会社 | 木質系バイオマスの効果的利用に向けた特性評価 | 20 |
2017 | 第一工業製薬株式会社 | 木質系バイオマスの効果的利用に向けた特性評価 | 17 |
2017 | 株式会社スギノマシン | 木質系バイオマスの効果的利用に向けた特性評価 | 15 |
2017 | 国立大学法人東京工業大学 | 木質系バイオマスの効果的利用に向けた特性評価 | 15 |
2017 | 国立大学法人大阪大学 | 木質系バイオマスの効果的利用に向けた特性評価 | 15 |
2017 | 国立大学法人京都大学 | 木質系バイオマスの効果的利用に向けた特性評価 | 15 |
2017 | 国立大学法人東京大学 | 木質系バイオマスの効果的利用に向けた特性評価 | 15 |
2017 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 木質系バイオマスの効果的利用に向けた特性評価 | 15 |
2016 | 日本製紙株式会社 | リグノCNFの部材化に関する技術開発 | 10 |
2016 | 星光PMC株式会社 | リグノCNFの部材化に関する技術開発 | 10 |
2016 | 王子ホールディングス株式会社 | リグノCNFの部材化に関する技術開発 | 10 |
2017 | 日本製紙株式会社 | リグノCNFの構造化・部材化に関する技術開発 | 10 |
2017 | 星光PMC株式会社 | リグノCNFの構造化・部材化に関する技術開発 | 10 |
2017 | 王子ホールディングス株式会社 | リグノCNFの構造化・部材化に関する技術開発 | 10 |
2017 | 日本製紙株式会社 | CNF安全性評価手法の開発 | 6 |
2016 | 国立大学法人東京大学 | リグノCNFの構造化・部材化に関する技術開発 | 5 |
2017 | 大王製紙株式会社 | CNF安全性評価手法の開発 | 5 |
2017 | 第一工業製薬株式会社 | CNF安全性評価手法の開発 | 5 |
2017 | 王子ホールディングス株式会社 | CNF安全性評価手法の開発 | 5 |
2017 | 三菱エンジニアリングプラスチックス株式会社 | リグノCNFの構造化・部材化に関する技術開発 | 5 |
2017 | 国立大学法人東京大学 | リグノCNFの評価に関する技術開発 | 4 |
2017 | 国立大学法人京都大学 | CNF安全性評価手法の開発 | 3 |
2017 | 宇部興産株式会社 | リグノCNFの構造化・部材化に関する技術開発 | 3 |
2017 | 株式会社ロンビック | リグノCNFの構造化・部材化に関する技術開発 | 1 |