東アジアにおける植物品種の保護強化・活用促進事業
府省庁: 農林水産省
事業番号: 0025
担当部局: 食料産業局 知的財産課
事業期間: 2013年〜2016年
会計区分: 一般会計
実施方法: 委託・請負
事業の目的
近年、東アジア各国においては、品種保護制度の整備とその運用の改善が急速に進展してきており、これらの国においても日本の新品種を保護し、その積極的な活用(「攻め」の知財)や「望まれざる利用」の抑止(「守り」の知財)を図ることができる環境が整いつつある。
しかし、国際条約(UPOV条約)に準拠した法整備や、条約批准にはまだ至っていない国も多く、また、各国の制度・運用の国際的調和までには至っていない。
そのため、我が国主導の下、東アジア各国における、国際的に調和した品種保護制度整備を促進することを目的とする。
事業概要
①東アジア各国が品種保護制度の整備・充実とその国際調和を図るために必要とする、ハイレベル政策決定者への意識啓発や制度のハーモナイズ、審査基準の作成などに関する協力活動を実施。
②我が国と海外の品種登録審査当局との間で、審査基準、栽培試験方法等の調和が終了している植物等について、海外の登録品種を日本国内で栽培し、日本での特性の発現状態を確認し、データを収集する。(平成27年度新規)
③育成者権の適切な保護を図るため、審査に必要な植物種類ごとの主要な特性を整理し、審査基準案を作成する。
④今後登録される新品種の植物体を凍結乾燥、さく葉標本及び当該植物体から抽出したDNAを保存する。
①~④【委託】
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2013 | - | 45 | 0 | 0 | 0 | 0 | 45 | 41 |
2014 | - | 32 | 0 | 0 | 0 | 0 | 32 | 28 |
2015 | - | 38 | 0 | 0 | 0 | 0 | 38 | 36 |
2016 | 36 | 36 | 0 | 0 | 0 | 0 | 36 | 30 |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
【政策評価測定指標】 毎年度、品種登録審査の年間処理件数を1000件以上とする
各年度における、植物新品種の品種登録審査に係る処理件数
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2014 | - 件 | 1019 件 |
2015 | - 件 | 1041 件 |
2016 | - 件 | 919 件 |
【アウトカム】 毎年度、品種登録審査の年間処理件数を1000件以上とする
各年度における、植物新品種の品種登録審査に係る処理件数 (目標:2016年度に1000 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2014 | - 件 | 1019 件 |
2015 | - 件 | 1041 件 |
2016 | - 件 | 919 件 |
【アウトカム】 運営が不十分な国(8ヵ国)において、平成28年度までに審査対象植物数を平成24年度(8ヵ国)比で2割以上増加した国数を7カ国まで拡大させる
審査対象植物数が平成24年度比で2割以上増加した国数 (目標:2016年度に7 国)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2014 | - 国 | 3 国 |
2015 | - 国 | 6 国 |
2016 | - 国 | 7 国 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
植物品種保護制度の整備・運営促進のためのワークショップ等の開催数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | 4 回 | 4 回 |
2015 | 4 回 | 8 回 |
2016 | 4 回 | 8 回 |
海外登録品種の日本における特性発現状態について検証を行う植物数(平成27年度のみ)
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | - 件 | - 件 |
2015 | 5 件 | 5 件 |
2016 | - 件 | - 件 |
審査基準案作成数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | 4 件 | 4 件 |
2015 | 3 件 | 3 件 |
2016 | 4 件 | 4 件 |
登録された植物新品種の標本保存数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | 500 点 | 830 点 |
2015 | 500 点 | 654 点 |
2016 | 500 点 | 656 点 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2015 | 公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会 | 東アジア各国が品種保護制度の整備・充実とその国際調和を図るため、各国の政策決定者による「東アジア植物品種保護フォーラム」の会合を開催するとともに、植物新品種の審査基準の作成などに関する協力活動を実施 | 20 |
2014 | 公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会 | 東アジア各国が品種保護制度の整備・充実とその国際調和を図るため、各国の政策決定者による「東アジア植物品種保護フォーラム」の会合を開催するとともに、植物新品種の審査基準の作成などに関する協力活動を実施 | 19 |
2016 | 公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会 | 東アジア各国が品種保護制度の整備・充実とその国際調和を図るため、各国の政策決定者による「東アジア植物品種保護フォーラム」の会合を開催するとともに、植物新品種の審査基準の作成などに関する協力活動を実施 | 18 |
2014 | 独立行政法人種苗管理センター | 新たに登録される品種の植物体について、凍結乾燥及びさく葉による標本を作成し保存する。また当該植物体からDNAを抽出し保存 | 5 |
2015 | 株式会社インスティル | 海外調査、協力活動及び検討委員会の支援 | 5 |
2015 | 独立行政法人種苗管理センター | 新たに登録される品種の植物体について、凍結乾燥及びさく葉による標本を作成し保存する。また当該植物体からDNAを抽出し保存 | 5 |
2016 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 新たに登録される品種の植物体について、凍結乾燥及びさく葉による標本を作成し保存する。また当該植物体からDNAを抽出し保存。 | 5 |
2016 | 全国食用きのこ種菌協会 | しいたけ種の栽培、特性調査を行い審査基準案を作成 | 4 |
2014 | 株式会社インスティル | 海外調査、協力活動及び検討委員会の支援 | 3 |
2015 | 独立行政法人種苗管理センター | バラの海外登録品種を日本国内で栽培し、特性を調査 | 3 |
2016 | 株式会社インスティル | 海外調査、協力活動及び検討委員会の支援 | 3 |
2015 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 | ケンペリア パルビフロラ種の栽培、特性調査を行い審査基準案を作成 | 2 |
2016 | 株式会社北研 | 種苗特性分類調査に係るしいたけ種の栽培施設提供及び栽培試験調査 | 2 |
2016 | 国立大学法人京都大学 | モウソクチク種の栽培、特性調査を行い審査基準案を作成 | 1 |
2014 | 独立行政法人森林総合研究所 | キリ属の栽培、特性分類及び調査を行うとともに検討委員会を開催し、審査基準案を作成 | 1 |
2014 | 公益社団法人園芸文化協会 | こけもも種の栽培、特性分類及び調査を行うとともに検討委員会を開催し、審査基準案を作成 | 1 |
2014 | 公益社団法人園芸文化協会 | アガウェ アッテヌアタ種の栽培、特性分類及び調査を行うとともに検討委員会を開催し、審査基準案を作成 | 1 |
2014 | 公益社団法人園芸文化協会 | やつで種の栽培、特性分類及び調査を行うとともに検討委員会を開催し、審査基準案を作成 | 1 |
2015 | 公益社団法人園芸文化協会 | せいようたましだ種の栽培、特性調査を行い審査基準案を作成 | 1 |
2015 | 公益社団法人園芸文化協会 | くろすぐり種の栽培、特性調査を行い審査基準案を作成 | 1 |
2015 | 独立行政法人種苗管理センター | キクの海外登録品種を日本国内で栽培し、特性を調査 | 1 |
2015 | 株式会社野原そだち | ペチュニアの海外登録品種を日本国内で栽培し、特性を調査 | 1 |
2015 | 独立行政法人種苗管理センター | カリブラコアの海外登録品種を日本国内で栽培し、特性を調査 | 1 |
2015 | 独立行政法人種苗管理センター | アンスリウムの海外登録品種を日本国内で栽培し、特性を調査 | 1 |
2016 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 稲種の栽培、特性調査を行い審査基準案を作成 | 1 |
2016 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 大豆種の栽培、特性調査を行い審査基準案を作成 | 1 |