苫小牧におけるCCS大規模実証試験事業 (旧:二酸化炭素削減技術実証試験事業費)
府省庁: 経済産業省
事業番号: 0445
担当部局: 産業技術環境局 地球環境連携室
事業期間: 2009年〜2020年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 委託・請負
事業の目的
二酸化炭素回収・貯留(CCS)の大規模実証試験を着実に進めるとともに、必要な基盤技術を確立することで、2020年頃の二酸化炭素回収・貯留(CCS)技術の実用化を目指す。これにより、CCSが2020年頃以降の温室効果ガス排出量の効果的な削減に寄与することを目指す。
事業概要
CCS実証試験に必要な設備の設計・建設やCO2を貯留するための坑井掘削、さらにCO2の安全な貯留を担保するためのモニタリングシステムの構築を行い、製油所から排出されるガスからCO2(年間約10万トン規模)を分離回収し、地中(地下1,000m程度)に貯留するCCS実証試験を行う。平成27年度までの取組として、苫小牧地点での大規模CO2圧入に向けた実証試験設備の準備を整えるべく、①実証試験設備の設計、建設、試運転 ②観測井、圧入井の掘削 ③貯留層モニタリング、微小振動、自然地震観測および貯留層評価 ④法規制対応、安全性確保に係る調査、検討 ⑤社会受容性に係る調査、検討、理解の促進活動を実施する。平成28年度以降の取組として、①年間約10万トン規模でのCO2分離回収の操業 ②同規模でのCO2圧入、貯留作業 ③貯留したCO2のモニタリング作業を実施する。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2013 | - | 11,486 | 0 | 5,837 | 0 | 0 | 9,203 | 6,958 |
2014 | - | 8,500 | 0 | 8,120 | 0 | 0 | 13,636 | 12,704 |
2015 | - | 8,900 | 0 | 2,984 | 0 | 0 | 11,884 | 9,076 |
2016 | - | 6,900 | 0 | 0 | 0 | 0 | 6,900 | - |
2017 | 8,900 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
(ⅱ)圧入期間中(平成28~30年度)、貯留層に年間10万トン以上のCO2を輸送・圧入する。
(ⅰ)分離回収したCO2の平均濃度 (目標:2018年度に99 %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2013 | - % | - % |
2014 | - % | - % |
2015 | - % | - % |
(ⅲ)圧入・モニタリング期間中(平成28~32年度)、プロジェクトを計画通り進捗させ、大規模実証試験スケールにおける操業能力を獲得する。
(ⅱ)CO2の圧入量(累計) (目標:2018年度に30 万トン)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2013 | - 万トン | - 万トン |
2014 | - 万トン | - 万トン |
2015 | - 万トン | - 万トン |
(ⅳ)圧入・モニタリング期間中(平成28~32年度)、貯留層に圧入したCO2の漏えい回数を0とする。
(ⅲ)プロジェクトの進捗率 (単位:%) 配分設定は以下の通り。 ①回収設備の設置:20% ②圧入井の掘削:20% ③CO2の輸送:20% ④CO2の圧入:20% ⑤モニタリング:20% (目標:2020年度に100 %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2013 | - % | - % |
2014 | - % | - % |
2015 | - % | - % |
(ⅴ)平成27年度までにCO2の圧入・観測を行う圧入井、観測井を5本掘削する。
(ⅳ)貯留層からのCO2漏えい検知回数(累計) (目標:2020年度に0 回)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2013 | - 回 | - 回 |
2014 | - 回 | - 回 |
2015 | - 回 | - 回 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
(ⅰ) 井戸の掘削数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2013 | 1 本 | 1 本 |
2014 | 2 本 | 2 本 |
2015 | 1 本 | 1 本 |
(ⅱ) 環境影響評価の実施回数 ※26年度まではベースライン調査、28年度以降は圧入開始後の調査。
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2013 | 3 回 | 3 回 |
2014 | 1 回 | 1 回 |
2015 | - 回 | - 回 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2015 | 日本CCS調査株式会社 | これまでの調査結果等を踏まえて決定された実証試験実施地点において、実証に必要な設備の設計・建設の実施や、圧入前のベースライン観測の実施。 | 9,076 |
2015 | 日揮ホールディングス株式会社 | 地上設備建設工事他 | 3,931 |
2015 | 出光興産株式会社 | 試運転業務等 | 1,376 |
2015 | 石油資源開発株式会社 | 坑井掘削 | 876 |
2015 | 株式会社物理計測コンサルタント | モニタリングシステム導入 | 340 |
2015 | 株式会社ジャペックスエネルギー | LSA重油、消化ポンプ用A重油、分析料 | 234 |
2015 | 出光興産株式会社 | 用役費(PSAオフガスおよびブタン) | 176 |
2015 | 株式会社東京測振 | 観測システム設置、データ使用料 | 108 |
2015 | 公益財団法人地球環境産業技術研究機構 | OBCによるベースライン観測 | 80 |
2015 | 出光興産株式会社 | CO2含有ガスの供給運転業務 | 78 |
2015 | 石油資源開発株式会社 | 貯留層総合評価 | 73 |
2015 | 株式会社地球科学総合研究所 | ベースラインデータ総合解析 | 67 |
2015 | 戸田建設株式会社 | 坑口保護設備設計 | 40 |
2015 | 公益財団法人地球環境産業技術研究機構 | 試料分析業務(相対浸透率測定) | 22 |
2015 | 三菱マテリアル株式会社 | 地層流体分析 | 21 |
2015 | 株式会社地球科学総合研究所 | 総合モニタリングシステム設計開発導入保守 | 21 |
2015 | 株式会社地球科学総合研究所 | モニタリングデータ公開システム設計・導入 | 21 |
2015 | 応用地質株式会社 | 陸上設置地震観測システム保守・管理 | 16 |
2015 | 日揮ホールディングス株式会社 | 地上設備保全業務 | 15 |
2015 | 石油資源開発株式会社 | 試料分析 | 14 |
2015 | 出光興産株式会社 | 運転・設備管理業務 | 9 |
2015 | 石油資源開発株式会社 | 試料分析・地層流体分析 | 7 |
2015 | 公益財団法人海洋生物環境研究所 | 海洋汚染防止法に係る支援業務 | 4 |
2015 | 日揮ホールディングス株式会社 | 各種標識・銘板制作・設置 | 3 |
2015 | 日揮ホールディングス株式会社 | 坑口保護装置用電線敷設工事 | 2 |
2015 | 日揮ホールディングス株式会社 | 駐車場造成整備 | 1 |