戦略的プロジェクト研究推進事業のうち薬剤耐性問題に対応した家畜疾病防除技術の開発
府省庁: 農林水産省
事業番号: 0179
担当部局: 農林水産技術会議事務局 研究開発官(基礎・基盤、環境)室 消費・安全局食品安全政策課食品安全科学室
事業期間: 2017年〜2021年
会計区分: 一般会計
実施方法: 委託・請負
事業の目的
家畜の薬剤耐性菌は疾病の治療効果を減弱させるほか、公衆衛生上も問題になりうる。そこで本事業では我が国の畜産物の生産性と食の安全性を向上させるために国が示す家畜衛生に関する各種ガイドライン等の科学的根拠として活用する新技術や新知見を得ることを最終目的としている。そのためには家畜での耐性菌の発生実態を解明し、抗菌剤使用を低減させる技術を開発するとともに、使用低減に伴い発生リスクが高まるその他の常在疾病の発生やまん延を防止するための技術の確立が課題となっているため、本事業を実施する。
事業概要
国立研究開発法人、大学、企業等の研究機関からなる研究コンソーシアムに委託して、次の技術開発等を実施。
①薬剤耐性の発生の実態解明及び危害要因の特定
②薬剤耐性菌の迅速検出技術の開発
③抗菌剤の使用中止による耐性率の変化の解明
④発病抑制・治療・予防のためのワクチンを含む免疫誘導技術の開発
⑤発病・伝播リスクの高い家畜を摘発する技術の開発
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | - | 150 | 0 | 0 | 0 | 0 | 150 | 143 |
2018 | - | 120 | 0 | 0 | 0 | 0 | 120 | 120 |
2019 | 102 | 103 | 0 | 0 | 0 | 0 | 103 | - |
2020 | 0 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
① 10以上の家畜飼養条件下で発生実態を解明
発生実態を解明した飼養条件の数 ※1 平成29年度(2017年度)~令和2年度(2020年度)の成果指標は研究課題評価による評価結果を用いる。 (目標:2021年度に10 農場数)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - 農場数 | - 農場数 |
2018 | - 農場数 | 100 農場数 |
② 従来法より迅速な薬剤耐性菌や耐性遺伝子の検出技術を3個以上開発。
開発した検出技術の数 ※1 (目標:2021年度に3 技術数)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - 技術数 | - 技術数 |
2018 | - 技術数 | 100 技術数 |
③ 3種類以上の抗菌剤に関して、その使用中止に伴う薬剤耐性率の変化について、リスク評価に活用可能なデータを整備。
評価に活用可能なデータを得た抗菌剤の種類 ※1 (目標:2021年度に3 抗菌剤の種類)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - 抗菌剤の種類 | - 抗菌剤の種類 |
2018 | - 抗菌剤の種類 | 100 抗菌剤の種類 |
④ 既存のワクチンに比べ、感染防御、排菌抑制または発病抑制効果の高いワクチンまたは分子薬シーズを5個以上開発。
開発したワクチン等防除技術の数 ※1 (目標:2021年度に5 技術数)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - 技術数 | - 技術数 |
2018 | - 技術数 | 100 技術数 |
⑤ 摘発技術のための、病態評価の指標となるバイオマーカーを2個以上同定。
同定したバイオマーカーの数 ※1 (目標:2021年度に2 マーカー数)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - マーカー数 | - マーカー数 |
2018 | - マーカー数 | 100 マーカー数 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
活動指標の課題数は、毎年度、外部有識者等からなる運営委員会で課題の達成度を評価する小課題の数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 19 小課題数 | 19 小課題数 |
2018 | 19 小課題数 | 19 小課題数 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2017 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 細菌・ウイルス感染症のワクチンシーズ開発等 | 62 |
2017 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 薬剤耐性菌の発生・伝播機序の解明等 | 58 |
2018 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 細菌・ウイルス感染症のワクチンシーズ開発等 | 47 |
2018 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 薬剤耐性菌の発生・伝播機序の解明等 | 47 |
2017 | 国立大学法人北海道大学 | ヨーネ病の排菌抑制法の開発等 | 7 |
2018 | 国立大学法人北海道大学 | ヨーネ病の排菌抑制法の開発等 | 6 |
2017 | 国立大学法人岐阜大学 | 牛白血病の発症・伝播リスク牛の摘発技術の開発 | 5 |
2017 | 一般財団法人生物科学安全研究所 | 抗菌剤使用中止の生産性への影響評価 | 4 |
2017 | 学校法人酪農学園 | 抗菌剤使用中止の耐性率への影響評価 | 4 |
2017 | 国立大学法人東京大学 | 動物用抗菌剤等使用量の測定方法の開発 | 4 |
2018 | 国立大学法人岐阜大学 | 牛白血病の発症・伝播リスク牛の摘発技術の開発 | 4 |
2018 | 一般財団法人生物科学安全研究所 | 抗菌剤使用中止の生産性への影響評価 | 4 |
2018 | 学校法人酪農学園 | 抗菌剤使用中止の耐性率への影響評価 | 4 |
2018 | 国立大学法人東京大学 | 動物用抗菌剤等使用量の測定方法の開発 | 4 |
2017 | 国立大学法人東北大学 | 難治性乳房炎の発症制御法の開発 | 2 |
2017 | 学校法人酪農学園 | 難治性乳房炎の発症制御法の開発 | 2 |
2017 | 国立大学法人宮崎大学 | 畜舎空気中の薬剤耐性菌汚染の実態解明 | 2 |
2018 | 国立大学法人東北大学 | 難治性乳房炎の発症制御法の開発 | 2 |
2018 | 国立大学法人宮崎大学 | 畜舎空気中の薬剤耐性菌汚染の実態解明 | 1 |
2018 | 学校法人酪農学園 | 難治性乳房炎の発症制御法の開発 | 1 |
2017 | 学校法人北海学園 | 難治性乳房炎の発症制御法の開発 | 1 |
2017 | 学校法人麻布獣医学園 | 難治性乳房炎の発症制御法の開発 | 1 |
2018 | 学校法人北海学園 | 難治性乳房炎の発症制御法の開発 | 1 |
2018 | 学校法人麻布獣医学園 | 難治性乳房炎の発症制御法の開発 | 1 |