石油資源を遠隔探知するためのハイパースペクトルセンサの研究開発事業費
府省庁: 経済産業省
事業番号: 0152
担当部局: 製造産業局 宇宙産業室
事業期間: 2007年〜2021年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 委託・請負
事業の目的
ハイパースペクトルセンサは宇宙から地球表面を観測するセンサである。資源探査用衛星センサであるASTER(1999年打上げ。既に設計寿命(5年)を超えて運用中)の後継機として開発を行い、物質の解析に有用なスペクトル分解能を飛躍的に向上させ、より高精度なデータを得ることを可能とする。このデータを解析することによって石油埋蔵地域のより詳細な特定を行うことができるため、今後の石油資源の安定的な確保に非常に有用である。
事業概要
ASTER センサと比較し、スペクトル分解能を向上(バンド数:14→185)させたハイパースペクトルセンサを開発する。ASTERでは10種類程度の地表鉱物の推定が可能であったが、ハイパースペクトルセンサでは、30種類程度の鉱物の特定ができる。このセンサにより、一層精度の高い石油資源の遠隔探知(リモートセンシング)が可能になるほか、事業化段階における効率的なパイプライン建設、周辺環境への影響評価(土壌汚染、水質汚濁、森林・農業への影響)への利用が可能となるため、国際宇宙ステーション(ISS)に搭載した宇宙実証を行う。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015 | - | 875 | 0 | 0 | 0 | 0 | 875 | 871 |
2016 | - | 1,150 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1,150 | 1,149 |
2017 | - | 1,150 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1,150 | 1,149 |
2018 | - | 876 | 0 | 0 | 0 | 0 | 876 | 875 |
2019 | 900 | 845 | 0 | 0 | 0 | 0 | 845 | - |
2020 | 750 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
石油開発企業等が、平成33年度までに5400件以上のハイパースペクトルセンサデータを活用することを目指す。 ※平成32年度後半に地上システム開発終了予定のため、データは平成32年度から利用可能となる。
ハイパースペクトルセンサデータの総利用シーン数 (目標:2021年度に5400 累積シーン数)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2016 | - 累積シーン数 | - 累積シーン数 |
2017 | - 累積シーン数 | - 累積シーン数 |
2018 | - 累積シーン数 | - 累積シーン数 |
石油関連分野等におけるハイパースペクトルセンサデータ利用者15件を目指す。
石油関連企業等のハイパースペクトルセンサデータの利用者登録件数 (目標:2021年度に15 累積数)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2016 | - 累積数 | - 累積数 |
2017 | - 累積数 | 3 累積数 |
2018 | - 累積数 | 6 累積数 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
研究開発内容にかかる論文および学会における発表数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2016 | 2 件 | 1 件 |
2017 | 2 件 | 2 件 |
2018 | 2 件 | 2 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2017 | 一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構 | センサ基盤開発及び試験、電源、姿勢制御機器、熱制御機器、通信機器等の開発及び試験、地上データ処理システム及び機器実証部の改修 | 1,149 |
2018 | 一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構 | センサ基盤開発及び試験、電源、姿勢制御機器、熱制御機器、通信機器等の開発及び試験、地上データ処理システム及び機器実証部の改修 | 875 |
2017 | 株式会社IHIエアロスペース | 曝露ペイロードシステムの開発 | 711 |
2018 | 株式会社IHIエアロスペース | 曝露ペイロードシステムの開発 | 455 |
2018 | 日本電気株式会社 | ハイパースペクトルセンサの開発 | 112 |
2017 | 日本電気株式会社 | ハイパースペクトルセンサの開発 | 111 |
2017 | 株式会社IHI検査計測 | HSRUヒータ切替ボックスの開発 | 58 |
2017 | 富士通株式会社 | 地上データ処理システムの改修 | 54 |
2018 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 校正・データ処理に係る研究開発 | 51 |
2018 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 校正・データ処理に係る研究開発 | 51 |
2017 | 三菱スペース・ソフトウエア株式会社 | サポートセンサデータ処理ソフトウェアの製作 | 36 |
2017 | 三菱プレシジョン株式会社 | ヒータ制御回路部(HHCE)ISS搭載化追加検証一式 | 15 |
2018 | 宇宙技術開発株式会社 | HISUI運用文書作成 | 13 |
2018 | 三菱スペース・ソフトウエア株式会社 | サポートセンサデータ処理ソフトウェアのGDインターフェース部の製作 | 11 |
2018 | 日本電気株式会社 | 衛星受信系インターフェース部等の開発 | 11 |
2017 | 日本電気株式会社 | レベル0作成部及び機器実証部の開発 | 11 |
2018 | 株式会社地球科学総合研究所 | 石油資源分野における利用実証 | 8 |
2018 | 多摩川精機販売株式会社 | ジャイロセンサの製作 | 8 |
2018 | 株式会社IHI検査計測 | 地上データシステムの改修 | 7 |
2018 | 国立大学法人東京大学 | 幾何・放射量補正プロダクト改修に関する研究 | 5 |
2017 | 富士通株式会社 | 地上データシステムハードウェアの保守 | 5 |
2018 | 富士通株式会社 | テレメトリ受配信システム(TRDS)計算機・ソフトウェアの調達 | 4 |
2017 | 多摩川精機販売株式会社 | ジャイロセンサの製作 | 3 |
2017 | 日本コムシス株式会社 | 地上データシステムプロトタイプハードウェアの保守 | 3 |
2017 | 有限会社コスモロジック | サポートセンサ処理アルゴリズムの検討 | 3 |
2018 | 学校法人酪農学園 | 観測計画の策定に係る研究開発 | 2 |
2018 | 富士通株式会社 | 地上データシステムハードウェアの保守 | 2 |
2018 | 三菱プレシジョン株式会社 | HHCE構造に関する情報提供 | 0 |
2018 | コクサイエアロマリン株式会社 | 曝露ペイロード及び関連機材輸送準備作業(国内工数分) | 0 |
2018 | コクサイエアロマリン株式会社 | 曝露ペイロード及び関連機材輸送準備作業(NASA出張分) | 0 |
2018 | 多摩川精機販売株式会社 | ジャイロセンサの塗り逃げタッチアップ作業 | 0 |