再エネ等を活用した水素社会推進事業(一部経済産業省連携事業)
府省庁: 環境省
事業番号: 0054
担当部局: 地球環境局 水・大気環境局 地球温暖化対策課地球温暖化対策事業室 自動車環境対策課
事業期間: 2015年〜2019年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 委託・請負、補助
事業の目的
水素は、利用段階においてCO2が排出されない、地球温暖化対策上重要なエネルギーである。一方、現在は、化石燃料より水素が製造されているなど、製造や輸送の過程等でCO2が排出される場合があるため、地球温暖化対策の観点からは、再生可能エネルギー等を活用し、製造から利用までの水素サプライチェーン全体を低炭素化していくことが必要である。本事業は、再生可能エネルギー等を活用した低炭素な水素社会を実現し、地球温暖化対策に貢献することを目的とする。
事業概要
製造から利用までの水素サプライチェーン全体を通じた低炭素化を促進するため、下記の取組を行う。
(1)水素の製造から利用までの各段階の技術のCO2削減効果を検証し、サプライチェーン全体での評価を行うためのガイドラインの策定を行う。
(2)再生可能エネルギー等を活用して水素を製造し、輸送し、燃料電池自動車や定置用燃料電池で利用するまでの一貫した低炭素な水素サプライチェーンの実証を行い、CO2削減効果や波及効果が高い水素サプライチェーンのモデルを確立させる。
(3)再生可能エネルギー由来の水素ステーションの導入支援を行う。(補助率:2/3又は3/4)
(4)燃料電池産業車両の導入支援を行う。 (補助率:1/2)
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015 | - | 2,650 | 0 | 0 | -324 | 0 | 2,326 | 1,082 |
2016 | 6,500 | 6,500 | 0 | 324 | -2,469 | 0 | 4,355 | 2,326 |
2017 | 9,000 | 5,498 | 0 | 2,469 | 0 | 0 | 7,967 | - |
2018 | 10,400 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
再生可能エネルギー由来の水素ステーションを全国に設置し、平成31年度までに波及効果を含めて20,400t-CO2削減する。
全国に設置された再生可能エネルギー由来の水素ステーションによる削減効果。 (目標:2019年度に20400 t-CO2)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2015 | - t-CO2 | 1020 t-CO2 |
2016 | - t-CO2 | 1224 t-CO2 |
平成31年度までに5種類のCO2削減効果や波及効果が高い水素サプライチェーンのモデルを確立
【27年度】 全体設計の完了事業件数 【28年度~30年度】 事業モデルの稼働開始件数(事業モデルの部分的稼働を除く) 【31年度】 実証によって確定された低炭素な水素サプライチェーンの数 (目標:2019年度に5 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2015 | - 件 | 5 件 |
2016 | - 件 | 1 件 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
実証事業の実施件数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2015 | 5 件 | 5 件 |
2016 | 5 件 | 5 件 |
補助金により確保された再生可能エネルギー由来の水素ステーションの箇所数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2015 | 5 箇所 | 5 箇所 |
2016 | 12 箇所 | 3 箇所 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2016 | トヨタ自動車株式会社 | 風力発電による再生可能エネルギー由来の水素を基にした水素の簡易なデリバリーシステムを確立するためのサプライチェーンモデルを実証を実施するもの。 | 752 |
2016 | 昭和電工株式会社 | 地域で発生する使用済プラスチック由来の水素をパイプラインで輸送し、燃料電池自動車や定置型燃料電池で利用するというサプライチェーンの実証を実施するもの。 | 461 |
2016 | エア・ウォーター株式会社 | 家畜ふん尿をメタン発酵することで得られるバイオガスから水素を製造し、燃料電池による電気・熱供給とFCV・FCフォーク等へ利用するサプライチェーンのモデルを実証するもの。 | 359 |
2015 | 昭和電工株式会社 | 地域で発生する使用済プラスチック由来の水素をパイプラインで輸送し、燃料電池自動車や定置型燃料電池で利用するというサプライチェーンの実証を実施するもの。 | 229 |
2015 | トヨタ自動車株式会社 | 風力発電による再生可能エネルギー由来の水素を基にした水素の簡易なデリバリーシステムを確立するためのサプライチェーンモデルを実証を実施するもの。 | 215 |
2015 | 株式会社東芝 | 北海道釧路市・白糠町において、小水力による電力を用いて再エネ水素を製造し地域内で利用する水素サプライチェーンを構築する実証を行うもの。 | 172 |
2016 | 京都市 | 水素ステーション設置 | 120 |
2016 | 三井住友ファイナンス&リース株式会社 | 水素ステーション設置 | 118 |
2015 | 徳島県 | 再生可能エネルギー由来水素ステーションの導入 | 114 |
2015 | 宮城県 | 再生可能エネルギー由来水素ステーションの導入 | 114 |
2015 | エア・ウォーター株式会社 | 家畜ふん尿をメタン発酵することで得られるバイオガスから水素を製造し、燃料電池による電気・熱供給とFCV・FCフォーク等へ利用するサプライチェーンのモデルを実証するもの。 | 99 |
2016 | デロイトトーマツコンサルティング合同会社 | 水素サプライチェーン全体でCO2削減効果を評価するためのガイドラインの策定 | 95 |
2016 | 本田技研工業株式会社 | 水素ステーション設置 | 93 |
2016 | 大林道路株式会社 | ハマウィング敷地内の地盤整備、基礎工事等に係る業務 | 86 |
2015 | 株式会社トクヤマ | 苛性ソーダ工場から発生する未利用な高純度副生水素を回収し、地域で多面的に利用するとともに、当該水素を液化し、広域に輸送して利用することによる地域間で連携した水素サプライチェーン需給モデルの実証を行うもの。 | 81 |
2015 | 株式会社日立プラントコンストラクション | 膜分離装置設置や水素パイプライン設置に係る業務 | 64 |
2015 | 株式会社神戸製鋼所 | FCV充填用水素圧縮機製の設計に関わる業務 | 57 |
2015 | デロイトトーマツコンサルティング合同会社 | 水素サプライチェーン全体でCO2削減効果を評価するためのガイドラインの策定 | 55 |
2015 | JFEエンジニアリング株式会社 | 水素配管延伸の調査・設計に関わる業務 | 30 |
2015 | 田辺工業株式会社 | PSA設備改造に関わる業務 | 26 |
2016 | 日本環境技研株式会社 | 委員会支援、システム構築支援、効果検証および設計・設計管理に係る業務 | 21 |
2016 | 岩谷産業株式会社 | 水素充填車運用、燃料電池フォークリフト利用先における改造工事に係る業務 | 14 |
2015 | みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 | 水素サプライチェーン実証事業構築支援業務 | 10 |
2016 | みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 | 委員会事務局運営支援、資料作成、報告書作成に係る業務 | 10 |
2015 | 栗原工業株式会社 | 水素パイプライン送給設備(非圧縮機化)に関わる業務 | 1 |
2015 | 有限会社エポック・プラント | 水素自動車用ディスペンサー等配置に関わる業務 | 1 |
2015 | 日鉄テックスエンジ株式会社 | 膜分離装置設置に関わる業務 | 1 |