植物品種等海外流出防止環境整備緊急対策事業
府省庁: 農林水産省
事業番号: 0034
担当部局: 食料産業局 知的財産課
事業期間: 2018年〜2018年
会計区分: 一般会計
実施方法: 補助
事業の目的
農産物の輸出拡大に向けては、海外の輸出市場で高い評価が期待される我が国優良品種について、海外への流出を防止し、我が国からの輸出の妨げとならないよう対策を講じることが不可欠である。このためには、我が国で開発された優良品種について、主な輸出先国等で品種登録を行う必要があるが、海外当局に品種登録出願を行うためには専門的な知見や多額の費用が生じること、東アジアにはそもそも十分な植物品種保護制度がない国があること等から海外出願がなかなか行われない実態にある。
このため、海外における育成者権保護のための制度的・技術的な解決に向けた対策を行うとともに、海外における育成者権取得に対する支援を行う対策を実施し、これら知的財産を保護することにより輸出拡大に寄与する。
事業概要
①海外に出願する際に、植物防疫等の問題から、出願先国への栽培試験に供する種苗の送付が困難となり品種登録が進んでいない場合があることから、出願先国に種苗提出が可能となるよう、信頼できる海外パートナーを確保する取組等に係る経費を支援【補助率：定額】
②海外で品種登録出願を行うことが我が国農産物の輸出力強化につながる品種について、海外における育成者権取得に係る経費を支援【補助率：定額、1/2以内】
予算額・執行額
※単位は100万円
| 年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2018 | 500 | 0 | 94 | 0 | -94 | 0 | 0 | 0 |
成果目標及び成果実績（アウトカム）
平成31年までに農産物（花き、青果物、茶）の輸出額を550億円にする。
農産物（花き、青果物、茶）の輸出額 （目標：2019年度に550 億円）
| 年度 | 当初見込み | 成果実績 |
|---|---|---|
| 2018 | - 億円 | 705 億円 |
目標年度における品種登録審査の年間処理件数を1000件以上とする。
品種登録審査の年間処理件数 （目標：2019年度に1000 件）
| 年度 | 当初見込み | 成果実績 |
|---|---|---|
| 2018 | - 件 | 784 件 |
我が国農産物の輸出力強化につながる品種が平成3４年までに100件以上海外で品種登録される。
我が国農産物の輸出力強化につながる品種の海外への登録品種数 （目標：2022年度に100 品種）
| 年度 | 当初見込み | 成果実績 |
|---|---|---|
| 2018 | - 品種 | 9 品種 |
活動指標及び活動実績（アウトプット）
海外への品種登録出願を支援した件数
| 年度 | 当初見込み | 活動実績 |
|---|---|---|
| 2018 | - 件 | - 件 |
主要な支出先
| 年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額（百万円） |
|---|---|---|---|
| 2018 | 植物品種等海外流出防止対策コンソーシアム | ・海外品種出願相談窓口の設置 ・海外出願マニュアル作成 | 48 |
| 2018 | 植物品種等海外流出防止対策コンソーシアム | ・新品種審査基準の作成 ・DNA識別による品種識別手法の開発 ・種子伝染性病害検査手法の開発 | 26 |
| 2017 | 植物品種等海外流出防止対策コンソーシアム | ・海外品種出願相談窓口の設置 ・海外出願マニュアル作成 | 25 |
| 2017 | 植物品種等海外流出防止対策コンソーシアム | ・新品種審査基準の作成 ・DNA識別による品種識別手法の開発 ・種子伝染性病害検査手法の開発 | 25 |
| 2017 | 公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会 | 東アジア各国が品種保護制度の整備・充実とその国際調和を図るため、各国の政策決定者による「東アジア植物品種保護フォーラム」の会合を開催するとともに、植物新品種の審査基準の作成などに関する協力活動を実施 | 14 |
| 2018 | 公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会 | 東アジア各国が品種保護制度の整備・充実とその国際調和を図るため、各国の政策決定者による「東アジア植物品種保護フォーラム」の会合を開催するとともに、植物新品種の審査基準の作成などに関する協力活動を実施 | 10 |
| 2018 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 新たに登録される品種の植物体について、凍結乾燥及びさく葉による標本を作成し保存する。また当該植物体からＤＮＡを抽出し保存 | 5 |
| 2017 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 新たに登録される品種の植物体について、凍結乾燥及びさく葉による標本を作成し保存する。また当該植物体からＤＮＡを抽出し保存 | 5 |
| 2017 | 特定非営利活動法人ＤＮＡ鑑定学会 | DNA品種識別技術の妥当性確認 | 4 |
| 2018 | 特定非営利活動法人ＤＮＡ鑑定学会 | DNA識別による品種識別手法の開発 | 4 |
| 2018 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 海外品種登録出願 | 3 |
| 2017 | 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 | 新品種審査基準の作成 | 3 |
| 2018 | 弁護士知財ネット | 海外における育成者権侵害の実態及び侵害に係る裁判事例等に関する調査 | 3 |
| 2018 | 公益財団法人かずさＤＮＡ研究所 | DNA識別による品種識別手法の開発 | 3 |
| 2017 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 海外品種登録出願 | 2 |
| 2017 | 株式会社増田採種場 | アブラナ科植物の採種体制強化に係る種苗生産改善協議会、採種技術習得研修の企画・実施 | 2 |
| 2018 | 地方独立行政法人北海道立総合研究機構 | 新品種審査基準の作成 | 2 |
| 2018 | タキイ種苗株式会社 | 「食用菜の花」の原種維持及び種子生産技術の検証 | 2 |
| 2017 | タキイ種苗株式会社 | 香川県の花菜「早生寒咲」の種子生産及び原種維持増殖技術の検証 | 2 |
| 2018 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 新品種審査基準の作成 | 1 |
| 2017 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 種子伝染性病害検査手法の開発 | 1 |
| 2018 | 株式会社増田採種場 | アブラナ科野菜の種子生産の拡大及び機械化導入の検証 | 1 |
| 2018 | 株式会社アサヒ農園 | 伝統野菜等の在来品種の採種生産と採種体系の確立 | 1 |
| 2017 | 弁護士知財ネット | 種苗法の制度検討 | 1 |
| 2017 | イノチオ精興園株式会社 | 海外品種登録出願 | 1 |
| 2018 | 愛媛県 | 海外品種登録出願 | 1 |
| 2018 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 | 種子伝染性病害の検査法の開発 | 1 |
| 2017 | 学校法人法政大学 | 病害検査実施体制検討 | 0 |
| 2017 | 横浜植木株式会社 | 海外品種登録出願 | 0 |
| 2018 | Team Makino | 高知県における伝統野菜、「牧野野菜」の維持・保存 | 0 |
| 2018 | 有限会社椎名洋ラン園 | 海外品種登録出願 | 0 |
| 2017 | 千葉県農林総合研究センター | 新品種審査基準の作成 | 0 |
| 2017 | Team Makino | 高知県における伝統野菜、「牧野野菜」の維持・保存 | 0 |
| 2017 | 株式会社山陽農園 | 海外品種登録出願 | 0 |
| 2017 | 地方独立行政法人北海道立総合研究機構 | 海外品種登録出願 | 0 |
| 2017 | 有限会社椎名洋ラン園 | 海外品種登録出願 | 0 |
| 2017 | 株式会社ミヨシ | 海外品種登録出願 | 0 |
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