海底熱水鉱床生産技術及び銅鉱石不純物低減技術開発等調査事業
府省庁: 経済産業省
事業番号: 0005
担当部局: 資源エネルギー庁 資源・燃料部 鉱物資源課
事業期間: 2008年〜2019年
会計区分: 一般会計
実施方法: 委託・請負
事業の目的
我が国周辺海域に存在する海底熱水鉱床は、ものづくり産業に必要不可欠な銅、鉛、亜鉛、金、銀等を含んでいる。本事業は、「海洋基本計画」等に基づき、海底熱水鉱床について、平成30年代後半以降に民間企業が参画する商業化を目指したプロジェクトが開始されるよう、生産技術等の開発を進め、鉱物資源の安定供給確保を目指す。また、近年、銅精鉱中の有害物質であるヒ素濃度が増加していることが、銅製錬事業の問題となっているため、銅鉱石中のヒ素を山元で分離するプロセスを開発する。
事業概要
海底熱水鉱床の開発に向けて、選鉱・製錬技術について調査・試験等を行うとともに、海底での掘削に係る環境影響調査等を実施する。
また、我が国は海外から銅精鉱を輸入し、国内で製錬して銅地金を生産しているが、近年銅精鉱の有害物質であるヒ素等の不純物が増加していることが銅製錬事業の問題となっている。そのため、銅鉱石中のヒ素等の不純物を現地の環境基準を遵守しつつ海外鉱山で分離・処分することが可能となるような鉱石処理プロセスに関する要素技術を開発し、それらを統合して新たなプロセスを開発する。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | - | 500 | 0 | 0 | 0 | 0 | 500 | 491 |
2018 | - | 560 | 0 | 0 | 0 | 0 | 560 | 535 |
2019 | - | 677 | 0 | 0 | 0 | 0 | 677 | 621 |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
【前期】水深1,600m程度の実海域において実施するパイロット試験等を通じて、海底熱水鉱床の開発に必要な要素技術(採鉱)を確立する
(採鉱) 採掘試験機の掘削能力 100t/日 (目標:2046年度に100 %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - % | - % |
2018 | - % | - % |
2019 | - % | - % |
【前期】水深1,600m程度の実海域において実施する採鉱・揚鉱パイロット試験等を通じて、海底熱水鉱床の開発に必要な要素技術(選鉱、製錬)を確立する
(選鉱、製錬) 選鉱連続試験での亜鉛の回収率 (目標:2047年度に70 %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - % | 71 % |
2018 | - % | - % |
2019 | - % | - % |
【前期】水深1,600m程度の実海域において採鉱・揚鉱パイロット試験実施に伴う環境調査に関するとりまとめを行う
(環境調査) 環境調査のとりまとめ (実施=1、未実施=0とする) (目標:2047年度に1 %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - % | 1 % |
2018 | - % | - % |
2019 | - % | - % |
【中期】生産システム 技術的課題及び生産コスト等の課題を克服することを前提に、平成30年代後半以降に民間企業が参画する商業化を目指したプロジェクトを実施する
民間企業が参画する商業化を目指したプロジェクトの実施 (実施=1、未実施=0とする) (目標:2027年度に1 商業化)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - 商業化 | - 商業化 |
2018 | - 商業化 | - 商業化 |
2019 | - 商業化 | - 商業化 |
【中期】 開発した海底熱水鉱床の選鉱手法を他のサイトへ適用する
商用レベルの金属の回収率を確保したサイト数 (目標:2022年度に2 サイト)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - サイト | - サイト |
2018 | - サイト | - サイト |
2019 | - サイト | - サイト |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
生産技術開発における採鉱技術に関するシミュレーション、陸上・実海域試験の実施回数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | - 回 | - 回 |
2018 | - 回 | - 回 |
2019 | - 回 | - 回 |
選鉱・製錬試験の実施回数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 180 回 | 221 回 |
2018 | 105 回 | 136 回 |
2019 | 160 回 | 296 回 |
環境影響評価に向けたシミュレーション、環境モニタリング調査の実施回数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 3 回 | 3 回 |
2018 | 2 回 | 2 回 |
2019 | 2 回 | 2 回 |
海底熱水鉱床に関する経済性評価の実施回数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | - 回 | - 回 |
2018 | 1 回 | 1 回 |
2019 | - 回 | - 回 |
海洋調査航海日数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 30 回 | 28 回 |
2018 | 25 回 | 27 回 |
2019 | 25 回 | 24 回 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2019 | 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 | 海底熱水鉱床採鉱技術開発等調査 | 460 |
2019 | 株式会社KANSOテクノス | 環境影響調査、環境影響予測モデル開発 | 327 |
2019 | 独立行政法人石油天然ガス・金属鉱物資源機構 | 銅鉱石中の不純物低減のための技術開発 | 161 |
2019 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 | 洋上調査等 | 152 |
2019 | ジオテクノス株式会社 | 選鉱・製錬技術調査研究 | 112 |
2019 | JX金属株式会社 | 鉱石処理、浮選試験 | 52 |
2019 | 住友金属鉱山株式会社 | 鉱石処理、磁選試験 | 42 |
2019 | 日鉄鉱業株式会社 | 単体分離を促進する要素技術 | 41 |
2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 鉱物の存在形態の解析技術の開発 | 24 |
2019 | 学校法人早稲田大学 | 鉱石粉砕に係るシミュレーションモデル検討 | 16 |
2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 海底熱水鉱床選鉱技術試験 | 15 |
2019 | 学校法人芝浦工業大学 | 含ヒ素銅鉱石を対象とした浮選剤研究 | 11 |
2019 | 国立大学法人秋田大学 | 含ヒ素銅鉱石を対象とした選鉱・製錬手法研究 | 8 |
2019 | 古河機械金属株式会社 | 粉砕試験機の開発 | 7 |
2019 | 国立大学法人北海道大学 | データ検証等 | 7 |
2019 | 三菱マテリアル株式会社 | 各種試験検討 | 1 |
2019 | エコシステム花岡株式会社 | 取得サンプルの保管等 | 1 |