漁場環境改善推進事業
府省庁: 農林水産省
事業番号: 0272
担当部局: 水産庁 増殖推進部漁場資源課
事業期間: 2018年〜2022年
会計区分: 一般会計
実施方法: 委託・請負、補助
事業の目的
本事業の最終目的は、漁場環境の保全及び水産資源の維持・回復を通じて国内の養殖業等の生産量の確保及び水産物の安定供給を行うとともに、海洋生態系を維持しつつ持続的な漁業を実現することであり、その達成には、栄養塩の減少・偏在及び海洋プラスチックが生態系に及ぼす影響を解明すること、赤潮や貧酸素水塊について更に効果的な被害軽減対策を講じること、漁業・養殖業に由来する海洋プラスチックごみを削減すること、海洋保護区の適切な設置と管理の充実を進めること及び必要以上に漁業の規制強化を図る国際的な動きに対して適切に対応することが課題であるため、本事業を実施する。
事業概要
①栄養塩、赤潮・貧酸素水塊に対する被害軽減技術等の開発(委託)
②リモートセンシングを活用した有害赤潮の種判別手法の開発(委託)
③海洋プラスチックを摂食した魚介類の生態的情報等の調査(委託)
④海洋保護区の優良事例の調査・分析及び管理措置の検討(委託)
⑤国際的な議論の情報収集・分析及びそれに基づく国内の管理措置の検討・国際会議での情報発信(委託)
⑥色落ちの被害が発生した海藻類への適切な栄養塩供給手法の開発を支援(補助:定額)
⑦赤潮及び貧酸素水塊の広域自動モニタリング技術の開発を支援(補助:定額)
⑧漁業・養殖業に由来する海洋プラスチックごみの削減方策の実証・検討と普及を支援(補助:定額)
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | - | 185 | 0 | 0 | 0 | 0 | 185 | 180 |
2019 | - | 178 | 0 | 0 | 0 | 0 | 178 | 175 |
2020 | - | 157 | 0 | 0 | 0 | 0 | 157 | - |
2021 | 205 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
赤潮による漁業被害の抑制 (1件あたりの被害額を直近10箇年の1件あたりの平均被害額以下に抑制)
当該年に発生した被害のうち、被害額が直近10箇年の平均被害額を下回った件数の割合 (計算式:(当該年に発生した被害のうち被害額が直近10箇年の平均被害額を下回った件数)/(当該年に発生した被害件数)×100) (目標:2022年度に100 %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - % | 94 % |
2019 | - % | 86 % |
令和2年度までにリモートセンシングを活用し赤潮を5種判別する
判別できた赤潮の種類数(ユーカンピア・シャットネラ等) (目標:2020年度に5 有害赤潮の数)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - 有害赤潮の数 | - 有害赤潮の数 |
2019 | - 有害赤潮の数 | - 有害赤潮の数 |
令和4年度までに栄養塩、赤潮及び貧酸素水塊に係る項目を測定できる自動観測装置を設置し、適正な栄養塩管理モデルの構築、赤潮被害対策技術の開発及び貧酸素水塊の被害軽減手法の開発等に必要なデータの収集・解析を20地点で実施する
自動観測装置を設置し、データを収集・解析できた地点数 (目標:2022年度に20 地点数)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - 地点数 | 4 地点数 |
2019 | - 地点数 | 8 地点数 |
検討会実施により得られたプラスチックごみ削減方策の実施率(令和2年度までに検討会で出された削減方策を確実に実行し、100%を目指す)
検討会で出された削減方策のうち、検討会後に当該地域で実施された件数の割合 (計算式:(検討会後に当該地域で実施された削減方策件数)/(検討会で出された削減方策件数)×100) (目標:2020年度に100 %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - % | - % |
2019 | - % | - % |
令和2年度までに我が国の海洋保護区の設定及び管理措置に関する提言を2つ以上行う。
我が国の海洋保護区設定及び管理措置に関する提言数 (目標:2020年度に2 提言数)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - 提言数 | - 提言数 |
2019 | - 提言数 | 1 提言数 |
ワシントン条約等の国際会議において、海洋生物の持続的利用に係る情報発信を、令和2年度までに12種以上について行う。
海洋生物の持続的利用に係る情報発信を行った水産対象種数 (目標:2020年度に12 種)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - 種 | 4 種 |
2019 | - 種 | - 種 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
栄養塩、赤潮及び貧酸素水塊に関する事業(①栄養塩、赤潮・貧酸素水塊に対する被害軽減技術等の開発、②リモートセンシングを活用した有害赤潮発生等の早期警戒システムの開発、⑥色落ちの被害が発生した海藻類への適切な栄養塩供給手法の開発、⑦赤潮及び貧酸素水塊の広域自動モニタリング技術の開発)を実施した海域数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 37 調査海域数 | 37 調査海域数 |
2019 | 34 調査海域数 | 34 調査海域数 |
海洋プラスチックごみに関する事業(③プラスチックを摂食した魚介類の生態的情報等の調査、⑧漁業・養殖業に由来する海洋プラスチックごみの削減方策の実証・検討と普及を支援)を実施した地域数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 9 実施地域数 | 9 実施地域数 |
2019 | 6 実施地域数 | 6 実施地域数 |
海洋保護区に関する事業(④海洋保護区の優良事例の調査・分析及び管理措置の検討)について、国内外における資源管理事例の調査・分析数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 4 箇所数 | 4 箇所数 |
2019 | 4 箇所数 | 4 箇所数 |
国際動向に関する事業(⑤国際的な議論の情報収集・分析及びそれに基づく国内の管理措置の検討・国際会議での情報発信)について、環境関連条約等で議論されている水産対象種に関する調査・分析を行い、我が国漁業活動への影響や情報発信等について議論する検討会の開催数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 3 開催数 | 1 開催数 |
2019 | 2 開催数 | 4 開催数 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2019 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 | (1)栄養塩の水産資源に及ぼす影響の調査 (2)赤潮被害防止対策技術の開発 (3)貧酸素水塊の予察技術、被害軽減手法の開発 | 45 |
2019 | 株式会社パスコ | リモートセンシングを活用した有害赤潮の種判別手法の開発 | 14 |
2019 | 公益財団法人海と渚環境美化・油濁対策機構 | 漁業・養殖業に由来する海洋プラスチックごみの削減方策の実証・検討と普及 | 13 |
2019 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 | 大型自動観測ブイの設計・改良・設置及び実証試験 | 10 |
2019 | 一般社団法人全国水産技術協会 | -1 | 9 |
2019 | 東町漁業協同組合 | テレメーターシステムの設計・開発・設置及び実証試験 | 6 |
2019 | 一般社団法人漁業情報サービスセンター | AIを用いた種判別手法の開発 | 6 |
2019 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 | プラスチックを摂食した魚介類の生態的情報等の調査 | 5 |
2019 | 兵庫県 | (1),(2) | 4 |
2019 | 海洋エンジニアリング株式会社 | -2 | 4 |
2019 | 株式会社アイコック | (2),(3) | 4 |
2019 | 香川県 | ノリ養殖漁場における施肥による生産力回復手法の開発 | 3 |
2019 | 国立研究開発法人水産研究・教育機構 | ノリ養殖場における新技術を用いた監視手法の開発 | 3 |
2019 | 熊本県 | (2),(3) | 3 |
2019 | 香川県 | (1),(2) | 3 |
2019 | 大分県 | -2 | 2 |
2019 | 国立大学法人愛媛大学 | -2 | 2 |
2019 | 鹿児島県 | -2 | 2 |
2019 | 愛媛県 | アオノリ養殖漁場における施肥による生産力回復手法の開発 | 2 |
2019 | 徳島県 | ノリ・ワカメ養殖漁場における施肥による生産力回復手法の開発 | 2 |
2019 | 岡山県 | ノリ養殖漁場における海底耕耘による生産力回復手法の開発 | 2 |
2019 | マリノリサーチ株式会社 | 微小動物プランクトン種査定・分析業務 | 1 |
2019 | 長崎県 | テレメーターシステムの設計・開発・設置及び実証試験 | 1 |
2019 | 熊本県海水養殖漁業協同組合 | テレメーターシステムの設計・開発・設置及び実証試験 | 1 |
2019 | 熊本県 | テレメーターシステムの設計・開発・設置及び実証試験 | 1 |
2019 | 国立大学法人香川大学 | ノリ養殖漁場における施肥による生産力回復手法の開発 | 1 |
2019 | 株式会社水土舎 | 動物プランクトン標本同定 | 1 |
2019 | 水圏リサーチ株式会社 | 干潟堆積物中の微細藻類同定計数業務 | 1 |
2019 | 天草市 | テレメーターシステムの設計・開発・設置及び実証試験 | 0 |
2019 | 古野電気株式会社 | テレメーターシステムの設計・開発・設置及び実証試験 | 0 |
2019 | 広島和光株式会社 | 次世代シーケンス解析業務 | 0 |
2019 | 大分県 | テレメーターシステムの設計・開発・設置及び実証試験 | 0 |