高効率な石油精製技術の基礎となる石油の構造分析・反応解析等に係る研究開発委託費
府省庁: 経済産業省
事業番号: 0202
担当部局: 資源エネルギー庁 資源・燃料部 石油精製備蓄課
事業期間: 2016年〜2020年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 委託・請負
事業の目的
省エネの進展等による国内石油需要の減少、アジア新興国における大型・輸出型製油所の台頭による国際競争の激化など、我が国石油精製業を取り巻く事業環境は厳しくなっている。こうした中、将来にわたり石油の安定供給を確保していくためには、コストの安い原油等から高付加価値の製品を生産すること(石油のノーブル・ユース)や精製設備の稼働を長期間安定させること(稼働信頼性の向上)など石油製品を効率的に生産する能力を高めることで、原油の有効利用や調達原油の多角化(中東依存度の低減)を図る。
事業概要
従来、組成が未解明のために処理が困難であった重質油について、分子レベルで組成を科学的に解明し、石油精製プロセスにおける化学反応を解析・予測するための技術(ペトロリオミクス技術)を活用し、付加価値の高い石油製品や石油化学製品を効率的に生産する基盤的な研究開発を委託する。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | - | 470 | 0 | 0 | 0 | 0 | 470 | 460 |
2018 | - | 450 | 0 | 0 | 0 | 0 | 450 | 433 |
2019 | - | 450 | 0 | 0 | 0 | 0 | 450 | 430 |
2020 | - | 450 | 0 | 0 | 0 | 0 | 450 | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
令和2年度までに、国内製油所で精製実績のなかった非在来型原油21種について、精製を可能にする。
国内製油所で精製可能な非在来型原油の油種数 (目標:2020年度に21 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - 件 | 8 件 |
2018 | - 件 | 13 件 |
2019 | - 件 | 17 件 |
令和2年度までに、国内製油所に適する重質原油と軽質原油の組み合わせを15件確立する。 ※平成28年度は、確立した評価手法の精度検証を目標とする。
国内製油所に適した重質原油と軽質原油の混合方法 (目標:2020年度に15 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - 件 | - 件 |
2018 | - 件 | 5 件 |
2019 | - 件 | 10 件 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
開発技術の発表数及び特許出願数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 15 件 | 18 件 |
2018 | 30 件 | 54 件 |
2019 | 40 件 | 41 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2019 | 学校法人関西大学 | 研究開発の計画立案、実施、成果のまとめ等 | 430 |
2019 | 日揮ホールディングス株式会社 | 流動反応連成シミュレーションを活用した偏流解析モデルの開発 | 17 |
2019 | 東科精機株式会社 | 原油の蒸留分画 | 7 |
2019 | 日揮触媒化成株式会社 | RDS/RFCC全体最適化技術開発における触媒試作及び反応試験 | 5 |
2019 | 公益社団法人石油学会 | プロセスコンフィグレーション評価モデルの調査及び革新的石油精製技術のシーズ発掘の支援業務 | 5 |
2019 | 日本ソフト開発株式会社 | ペトロインフォマティクスプラットフォームシステム構築 | 5 |
2019 | 株式会社エス・ブイ・シー東京 | 原油分画物の一般性状分析 | 4 |
2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 重質油の詳細組成構造解析支援プログラム開発と凝集挙動解析技術に関する 研究開発 | 4 |
2019 | 株式会社橘 | 保守点検 | 4 |
2019 | 国立大学法人信州大学 | 生分間での水素授受を考慮したRFCC反応モデルの構築 | 4 |
2019 | 国立大学法人東京工業大学 | 触媒活性点を制御した金属担持ゼオライト触媒によるナフサ接触分解の低温化 | 4 |
2019 | 一般財団法人日本自動車研究所 | 灯軽油留分のGCGC分析 | 4 |
2019 | 公立大学法人北九州市立大学 | 金属複合体を包含するゼオライト触媒によるアルカンから芳香族炭化水素への選択 | 4 |
2019 | 国立大学法人鳥取大学 | 成分間での水素教授を考慮したRFCC反応モデルの構築 | 4 |
2019 | 一般社団法人日本海事検定協会 | 原油分画物の一般性状分析 | 3 |
2019 | 国立大学法人千葉大学 | アスファルテン凝集制御技術の開発(小角散乱法による凝集緩和の構造化学的検討 | 2 |
2019 | マイクロトラック・ベル株式会社 | HTE装置の保守 | 2 |
2019 | 国立大学法人東京大学 | アスファルテン凝集制御技術の開発(顕微鏡観察を中心とした最新分析技術と化学反応を駆使した化学的アプロ-チ) | 2 |
2019 | 株式会社三ツワフロンテック | HTE装置の保守 | 2 |
2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | ランプ反応モデルによるRDS分子反応モデリング技術に関する研究開発 | 2 |
2019 | 国立大学法人北海道大学 | アスファルテン凝集制御技術の開発(NMR解析) | 1 |
2019 | 学校法人関西大学 | アスファルテン凝集制御技術の開発(組成・構造物性と凝集殿相関整理) | 1 |
2019 | 学校法人早稲田大学 | 電場触媒反応を用いた低温高選択的プタン脱水素プロセスの開発 | 1 |