化石燃料のゼロ・エミッション化に向けたバイオジェット燃料・燃料アンモニア生産・利用技術開発事業(旧:カーボンリサイクル技術等を活用したバイオジェット燃料生産技術開発事業)
府省庁: 経済産業省
事業番号: 0257
担当部局: 資源エネルギー庁 資源・燃料部 政策課
事業期間: 2014年〜2024年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 交付
事業の目的
本事業では、地球温暖化対策の観点から、CO2削減に寄与するバイオジェット燃料の製造を2030年頃までに商用化するべく、バイオジェット燃料製造の基盤生産技術を確立し、安定的な長期連続運転や生産物の品質確保などを実現することを目指す。
また、アンモニアを燃料として利用すること等が中長期的に見込まれる産業分野において、アンモニアの利用等に係る技術開発に取り組み、化石燃料由来のCO2の削減をさらに推し進めていく。
事業概要
バイオジェット燃料の実用化を目指した研究開発として、以下の3事業を実施する。
①早期の市場確立が期待できるATJ技術(触媒等を利用してアルコールからジェット燃料を製造する技術)
②原料調達に優位性があるガス化FT合成技術(木材等をH2とCOガスに変換し、ガスと触媒を反応させてジェット燃料を製造する技術)
③カーボンリサイクル技術の一つであり、単位面積当たりのオイル収量ポテンシャルが他の燃料用作物よりも高い、微細藻類培養技術
また、燃料アンモニアの利用の裾野の拡大及び低コストでの安定供給を目指した技術開発として、以下の2事業を実施する。
①燃料アンモニアを工業炉で利用するため、200kW級の試験炉を設計・製造し、実用化に向けての燃焼時の課題(NOX生成、アンモニア未燃焼等)を解決するべく、実証等を実施
②再エネから燃料アンモニアを直接生成する電解合成技術(空気中の窒素と水から電気分解により直接アンモニアを製造する技術)を開発
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | - | 2,000 | 0 | 0 | 0 | 77 | 2,077 | 2,077 |
2018 | - | 2,400 | 0 | 0 | 0 | -22 | 2,378 | 2,297 |
2019 | - | 2,725 | 0 | 0 | -72 | -16 | 2,637 | 2,637 |
2020 | - | 4,500 | 0 | 72 | 0 | 450 | 5,022 | - |
2021 | 5,280 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
バイオジェット燃料生産 2030年頃までに商用化が見込まれる一貫製造プロセスを、令和6年度末に3件確立する。
バイオジェット燃料の一貫製造プロセス開発をパイロット規模(6kL/年以上)で製造可能な運転技術の確立に向けて取り組んでいる件数。 (目標:2024年度に3 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - 件 | 1 件 |
2018 | - 件 | 2 件 |
2019 | - 件 | 2 件 |
商用プロジェクト件数
本事業を通じて立ち上がったCO2フリー燃料アンモニアの利用・製造システムの件数 (目標:2025年度に1 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - 件 | - 件 |
2018 | - 件 | - 件 |
2019 | - 件 | - 件 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
一貫製造プロセス技術開発、サプライチェーン実証及び微細藻類基盤技術実証のテーマ数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 2 件 | 2 件 |
2018 | 2 件 | 2 件 |
2019 | 2 件 | 2 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2019 | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | セルロース系エタノール生産システム総合開発実証事業 バイオジェット燃料生産技術開発 | 2,629 |
2019 | 三菱パワー株式会社 | 複数年度契約:ガス化・FT技術を用いたバイオジェット燃料一貫製造プロセスの開発 | 1,107 |
2019 | 東洋エンジニアリング株式会社 | 複数年度契約:ガス化・FT技術を用いたバイオジェット燃料一貫製造プロセスの開発 | 554 |
2019 | 株式会社IHI | 複数年度契約:微細藻を用いたバイオジェット燃料一貫製造プロセスの開発 | 410 |
2019 | 株式会社Biomaterial in Tokyo | 複数年度契約:最適組合せの検証及び事業性評価 | 212 |
2019 | 株式会社JERA | 複数年度契約:ガス化・FT技術を用いたバイオジェット燃料一貫製造プロセスの開発 | 108 |
2019 | 三友プラントサービス株式会社 | 複数年度契約:最適組合せの検証及び事業性評価 | 32 |
2019 | 三菱重工業株式会社 | 複数年度契約:多様なバイオマス適用性の研究 | 24 |
2019 | 株式会社三菱総合研究所 | バイオジェット燃料生産に係るバイオマス供給可能性に関する調査 | 20 |
2019 | 株式会社三菱総合研究所 | 国内外における微細藻類技術開発の国際動向調査 | 20 |
2019 | 電源開発株式会社 | ケイ藻由来オイルによるバイオジェット燃料事業性評価 | 18 |
2019 | 三井物産株式会社 | ATJ技術によるバイオジェット燃料事業性評価 | 9 |
2019 | 株式会社エジソンパワー | ガス化・FT技術によるバイオジェット燃料事業性評価 | 9 |
2019 | ENEOS株式会社 | ATJ技術によるバイオジェット燃料事業性評価 | 9 |
2019 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 | 複数年度契約:ガス化・FT技術を用いたバイオジェット燃料一貫製造プロセスの開発 | 9 |
2019 | 国立大学法人富山大学 | ガス化・FT技術によるバイオジェット燃料事業性評価 | 7 |
2019 | 日鉄エンジニアリング株式会社 | HEFA技術によるバイオジェット燃料事業性評価 | 6 |
2019 | LanzaTech Inc. | 複数年度契約:ATJ機械装置等見積・概略仕様検討 | 4 |
2019 | 株式会社ダイキアクシス | HEFA技術によるバイオジェット燃料事業性評価 | 4 |
2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 複数年度契約:多様なバイオマス適用性の研究 | 3 |
2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 複数年度契約:C5糖資化微生物の検討 | 3 |
2019 | 日揮グローバル株式会社 | 複数年度契約:パイロットプラントにおける技術開発 | 2 |
2019 | 国立大学法人東京農工大学 | 複数年度契約:海洋珪藻の改質・改質技術開発 | 2 |
2019 | 全日本空輸株式会社 | ATJ技術によるバイオジェット燃料事業性評価 | 2 |
2019 | 国立大学法人東京農工大学 | HEFA技術によるバイオジェット燃料事業性評価 | 2 |
2019 | ENEOS株式会社 | ガス化・FT技術によるバイオジェット燃料事業性評価 | 1 |