バイオ燃料の生産システム構築のための技術開発事業
府省庁: 経済産業省
事業番号: 0263
担当部局: 資源エネルギー庁 資源・燃料部 政策課
事業期間: 2014年〜2024年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 交付
事業の目的
本事業では、エネルギー安全保障、および地球温暖化対策の観点から、食糧と競合しないバイオ燃料の実用化に向けた実証事業を実施する。
①セルロース系バイオエタノール生産システム構築事業
2020年にガソリン価格、海外のエタノール価格と競争力のある製造コストで年産数万~20万kLのエタノール製造を実現するため、原料の収集からバイオエタノールの製造に至る革新的技術を用いた一貫生産モデルを確立し、食料問題や環境問題にも配慮したバイオエタノール生産システムの構築を目指す。
②バイオジェット燃料生産システム構築事業
我が国のバイオジェット燃料製造を2030年頃までに商用化するべく、バイオジェット燃料製造の基盤生産技術を確立し、安定的な長期連続運転や生産物の品質確保などを実現することを目指す。
事業概要
食糧と競合しないセルロース系バイオエタノール及びバイオジェット燃料の実用化を目指した研究開発として、以下の2事業を実施する。
①セルロース系バイオエタノール生産システム構築事業
パイロット規模における要素技術の組合せ検証及び事業性評価を実施し、事業化に向けた一貫生産システムの開発を行う。
②バイオジェット燃料生産システム構築事業
バイオマスのガス化・液化や微細藻類の培養技術等優れた技術を元にした、一貫製造プロセス構築のためのパイロット規模の検証試験を行うとともに、低コスト化・省プロセス化等に資する技術の開発を行ない、当該分野の市場形成への確度向上を図るべく、原料の調達や製品の供給を含めたサプライチェーン全体の事業性調査を行う。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015 | - | 1,250 | 0 | 692 | -505 | 90 | 1,527 | 1,527 |
2016 | - | 400 | 0 | 505 | 0 | 1,454 | 2,359 | 2,359 |
2017 | - | 2,000 | 0 | 0 | 0 | 77 | 2,077 | 2,077 |
2018 | - | 2,400 | 0 | 0 | 0 | -22 | 2,378 | 0 |
2019 | 2,970 | 2,725 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2,725 | - |
2020 | 4,500 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
①セルロース系エタノール 平成31年度までに70円/L未満でセルロース系バイオエタノールを製造する大規模一貫生産システムを確立する。 ※平成28年度はパイロットプラントの建設、平成29年度はパイロットプラントでのエタノール生産技術の検証を2件行った。平成30年度、31年度は引き続きパイロットプラントにおける検証により追加データ及び操業ノウハウを取得し、平成32年以降の実用化に向けたプロセス改良や長期安定性試験を1件行う。
当該事業の実証等により70円/L未満で製造可能なバイオエタノールの一貫生産システムを確立した件数。 ※平成28年度は研究室レベル、平成29年度、平成30年度は引き続きパイロット規模において実用化に向けたプロセス改良や長期安定性試験を行い、さらに平成32年頃の商用化時を想定した製造コストの試算を行ったもの。 (目標:2019年度に1 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2016 | - 件 | 2 件 |
2017 | - 件 | 2 件 |
2018 | - 件 | 2 件 |
②バイオジェット燃料生産 2030年頃までに商用化が見込まれる一貫製造プロセスを、令和6年度末に3件確立する。
バイオジェット燃料の一貫製造プロセス開発をパイロット規模(6kL/年以上)で製造可能な運転技術を確立した件数。 ※実績はパイロット規模の設計・建設に着手した件数。 (目標:1994年度に3 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2016 | - 件 | - 件 |
2017 | - 件 | 1 件 |
2018 | - 件 | 2 件 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
①セルロース系エタノール パイロットプラントによる最適組合せ検討と事業性評価のテーマ数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2016 | 2 件 | 2 件 |
2017 | 2 件 | 2 件 |
2018 | 1 件 | 1 件 |
②バイオジェット燃料生産 一貫製造プロセス技術開発のテーマ数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2016 | - 件 | - 件 |
2017 | 2 件 | 2 件 |
2018 | 2 件 | 2 件 |
③バイオディーゼル燃料可能性調査 バイオディーゼル燃料可能性調査の調査件数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2016 | - 件 | - 件 |
2017 | - 件 | - 件 |
2018 | - 件 | - 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2018 | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | セルロース系エタノール生産システム総合開発実証事業 バイオジェット燃料生産技術開発 | 2,377 |
2017 | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | セルロース系エタノール生産システム総合開発実証事業 バイオジェット燃料生産技術開発 | 2,077 |
2018 | 東洋エンジニアリング株式会社 | 一貫生産プロセスの開発 | 675 |
2018 | 株式会社IHI | 一貫生産プロセスの開発 | 672 |
2017 | 三友プラントサービス株式会社 | 最適組合せの検証及び事業性評価 | 437 |
2017 | 株式会社IHI | 一貫生産プロセスの開発 | 432 |
2018 | 三菱パワー株式会社 | 一貫生産プロセスの開発 | 425 |
2018 | 株式会社Biomaterial in Tokyo | 最適組合せの検証及び事業性評価 | 417 |
2017 | 王子ホールディングス株式会社 | 最適組合せの検証及び事業性評価 | 348 |
2017 | 株式会社Biomaterial in Tokyo | 最適組合せの検証及び事業性評価 | 225 |
2017 | ENEOS株式会社 | 最適組合せの検証及び事業性評価 | 219 |
2017 | 三菱パワー株式会社 | 一貫生産プロセスの開発 | 167 |
2017 | 東洋エンジニアリング株式会社 | 一貫生産プロセスの開発 | 138 |
2018 | 三友プラントサービス株式会社 | 最適組合せの検証及び事業性評価 | 42 |
2017 | 国立大学法人神戸大学 | 一貫生産プロセスの開発 | 27 |
2018 | 国立大学法人神戸大学 | 一貫生産プロセスの開発 | 25 |
2017 | 株式会社三菱総合研究所 | 技術動向調査 | 20 |
2018 | デロイトトーマツ合同会社 | 技術動向調査 | 20 |
2017 | 三菱重工業株式会社 | 多様なバイオマス適用性の研究 | 18 |
2017 | コスモ石油株式会社 | 最適組合せの検証及び事業性評価 | 14 |
2017 | 国立大学法人信州大学 | 可用性糖質源培養による自製酵素利用時の糖化性検討 | 11 |
2018 | 株式会社JERA | 一貫生産プロセスの開発 | 10 |
2017 | 国立大学法人京都大学 | 前処理サンプルの分析 | 5 |
2017 | 国立大学法人信州大学 | 酵母の遺伝子改良 | 5 |
2018 | 日揮ホールディングス株式会社 | 酵素失活抑制技術の検討 | 3 |
2018 | 三菱重工業株式会社 | 多様なバイオマス適用性の研究 | 3 |
2018 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 多様なバイオマス適用性の研究 | 3 |
2018 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | C5糖資化性微生物の検討 | 3 |
2017 | 日揮ホールディングス株式会社 | 酵素失活抑制技術の検討 | 2 |
2017 | 中部電力株式会社 | 一貫生産プロセスの開発 | 1 |
2018 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 | 一貫生産プロセスの開発 | 0 |
2017 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 多様なバイオマス適用性の研究 | 0 |
2017 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 | 一貫生産プロセスの開発 | 0 |