温室効果ガス観測技術衛星等による排出量検証に向けた技術高度化事業
府省庁: 環境省
事業番号: 0081
担当部局: 地球環境局 総務課脱炭素化イノベーション研究調査室
事業期間: 2014年〜終了予定なし
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 委託・請負
事業の目的
アジア太平洋地域の途上国では温室効果ガスのインベントリデータが十分に得られないことから、2018年10月に打ち上げられた「いぶき2号」(GOSAT-2)の運用とその後継機「温室効果ガス・水循環観測技術衛星」(GOSAT-GW)の開発、並びに衛星データを補完する地上観測設備等の整備を通して、温室効果ガス算定・報告・検証(MRV)の精度向上を行う。また低炭素社会実現に向け、GOSATシリーズと地上観測設備等との連携により、温室効果ガス人為起源排出削減と効果検証につなげる。
事業概要
2018年10月に打ち上げられた「いぶき2号」(GOSAT-2)の運用を2023年までの5年間に渡って継続するとともに、GOSATシリーズ並びに衛星データを補完する地上観測設備等継続してその後継機「温室効果ガス・水循環観測技術衛星」(GOSAT-GW)の開発及び整備を通して、温室効果ガス算定・報告・検証(MRV)の精度向上を行う。また低炭素社会実現に向け、GOSATシリーズと地上観測設備等との連携により、温室効果ガス人為起源排出削減と効果検証につなげる。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | - | 4,542 | 0 | 0 | -3,240 | 0 | 1,302 | 1,178 |
2018 | - | 1,740 | 0 | 3,240 | 0 | 0 | 4,980 | 4,587 |
2019 | - | 1,890 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1,890 | 1,711 |
2020 | - | 1,995 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1,995 | - |
2021 | 7,793 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
GOSATシリーズデータから求めた人為起源の温室効果ガス排出量の推計誤差(標準偏差)を、推計に使用するデータ数を増加させることで推計値の±15%程度にまで低減する。
GOSATで、全球及び大陸レベル(北米、東アジア)の人為起源温室効果ガス(CO2)推計において成果目標を達成していることを確認した。 データ数が少ない高濃度での全球の人為起源CO2推計精度は以下の通り。 [評価年度:人為起源CO2濃度、標準偏差(%)、データ数(観測期間)] 平成28年度:1.57ppm、0.35ppm(22.3%)、80点(2009~2014年) 令和元年度:1.379ppm、0.12ppm(8.7%)、481点(2009~2016年) 観測機能・性能を向上させたGOSAT-2では、より短期間に成果目標達成に必要なデータ数を取得できることが期待され、現在評価中である。 GOSAT-GWでは、国レベルの1年間の人為起源温室効果ガス推計において成果目標を達成することを目指している。 (目標:2026年度に15 %)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - % | - % |
2018 | - % | - % |
2019 | - % | 8.7 % |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
GOSAT-2衛星観測システムの開発と運用
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 1 式 | 1 式 |
2018 | 1 式 | 1 式 |
2019 | 1 式 | 1 式 |
温室効果ガス排出量検証に向けた技術高度化
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 1 式 | 1 式 |
2018 | 1 式 | 1 式 |
2019 | 1 式 | 1 式 |
GOSAT-GW衛星観測システムの製作
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | - 式 | - 式 |
2018 | - 式 | - 式 |
2019 | 1 式 | 1 式 |
GOSAT-2衛星が宇宙から観測した温室効果ガス観測データを、地上の受信局にて受信した回数。
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | - 回 | - 回 |
2018 | 324 回 | 324 回 |
2019 | 2509 回 | 2505 回 |
国際会議・ワークショップ・学会等に参加し、GOSATシリーズ等の観測データを用いた濃度算出アルゴリズムや温室効果ガス排出量検証の技術高度化に係る成果の情報発信や世界各国の技術動向の情報収集を行った回数。
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 11 回 | 11 回 |
2018 | 18 回 | 18 回 |
2019 | 12 回 | 12 回 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2019 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 | 平成29年度~平成33年度温室効果ガス観測技術衛星2号の運用委託業務 | 980 |
2019 | 三菱電機株式会社 | 衛星管制運用及び地上設備の維持保守管理 | 615 |
2019 | 国立研究開発法人国立環境研究所 | 平成31年度GOSATシリーズ観測プロダクト検証委託業務 | 224 |
2019 | 一般財団法人リモート・センシング技術センター | 観測センサの校正作業、観測データの処理作業 | 179 |
2019 | 国立研究開発法人国立環境研究所 | 平成31年度GOSAT-2の高次処理プロダクトの作成及び利用に関する委託業務 | 160 |
2019 | 国立研究開発法人国立環境研究所 | 平成31年度二国間クレジット(JCM)推進のためのMRV等関連するインドネシアにおける技術高度化事業委託業務 | 139 |
2019 | Kongsberrg Satellite Service | 地上局の運用作業 | 108 |
2019 | 国立研究開発法人国立環境研究所 | 平成31年度GOSAT等を用いた温室効果ガス排出量把握精度改善に関する技術開発委託業務 | 95 |
2019 | 学校法人中央大学 | 平成31年度二国間クレジット(JCM)推進のためのMRV 等関連するモンゴルにおける技術高度化事業委託業務 | 50 |
2019 | 株式会社ジャムコ | 次世代型CME及びASEの搭載承認の取得準備及び試作品の設計・開発 | 50 |
2019 | 学校法人中央大学 | 平成31年度モンゴルを対象としたGOSAT シリーズ温室効果ガス排出量推計精度評価委託業務 | 21 |
2019 | 宇宙技術開発株式会社 | 衛星の捕捉・追尾運用、衛星管制システムの維持管理 | 19 |
2019 | 富士通株式会社 | エネルギー消費量共有装置の改良、削減効果推計を行う。 | 18 |
2019 | 国立大学法人東京大学 | 平成31年度東京及びその周辺域を対象としたGOSAT シリーズ温室効果ガス排出量推計精度評価委託業務 | 18 |
2019 | 株式会社日立プラントサービス | 再生可能エネルギーによる冷凍貯蔵システムの開発業務 | 17 |
2019 | 富士通エフ・アイ・ピー株式会社 | 地上観測装置を中心として取得された観測データの解析を行い、観測データ及び解析により作成された検証データに不備がないことを確認し、GOSAT検証解析処理システムが使用できる適切なデータフォーマットに整える処理を実施する。 | 14 |
2019 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 | 令和元年度 温室効果ガス観測センサ3型(TANSO-3)の開発委託業務 | 14 |
2019 | 日鉄ソリューションズ株式会社 | GOSAT-2研究用計算設備の運用を行う。 | 12 |
2019 | 三菱電機株式会社 | TANSO-3の開発業務 | 12 |
2019 | 国立大学法人千葉大学 | 観測データ高度化による品質管理作業 | 11 |
2019 | 国立大学法人東京大学 | 観測データ高度化による品質管理作業 | 10 |
2019 | 国際航業株式会社 | 「平成31年度GOSATシリーズ観測プロダクト検証委託業務」を円滑に実施できるよう多岐にわたる事務的・技術的作業補助を実施する。 | 9 |
2019 | 一般財団法人地球・人間環境フォーラム | アジア航路での大気観測支援 | 6 |
2019 | 国立研究開発法人国立環境研究所 | エネルギー消費量計測・集約装置の運用等及び計測データに基づく面的な二酸化炭素排出量の推計等を行う。 | 6 |
2019 | 国立研究開発法人国立環境研究所 | ウランバートル市街地および周辺においてCO2フラックス観測機器を運用し、CO2フラックス観測データを計測評価する | 5 |
2019 | ボゴール農科大学 | エネルギー消費計測・集約・共有装置の運営に関する支援業務(共同実施) | 4 |
2019 | 公益財団法人地球環境戦略研究機関 | 低炭素効果評価手法の検証・改良に関する調査支援業務(共同実施) | 3 |
2019 | ウダヤナ大学 | 低炭素効果評価手法の検証・改良に関する支援業務(共同実施) | 2 |
2019 | 紀本電子工業株式会社 | 富士山頂での観測装置の整備 インドネシア温室効果ガス観測ソフトの改善 | 2 |
2019 | 日本航空株式会社 | 次世代航空機にCMEとASEを搭載するための実機調査 | 2 |
2019 | TISソリューションリンク株式会社 | コマンド信号作成ソフトウェアの維持・管理 | 2 |
2019 | ボゴール農科大学 | エネルギー消費計測・集約・共有装置の運営に関する支援業務(共同実施) | 1 |
2019 | 富士通株式会社 | 衛星搭載機器データ解析システムの維持・管理 | 1 |
2019 | 日本レコードマネジメント株式会社 | 情報システム装置の維持保守管理 | 1 |