水素エネルギー製造・貯蔵・利用等に関する先進的技術開発事業(旧:革新的水素エネルギー貯蔵・輸送等技術開発事業)
府省庁: 経済産業省
事業番号: 0265
担当部局: 産業技術環境局 研究開発課
事業期間: 2014年〜2022年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 交付
事業の目的
本事業では、再生可能エネルギー等からの高効率低コスト水素製造技術及び水素の長距離輸送を可能にするためのエネルギーキャリア技術の開発により、国内外のエネルギー供給源の拡大、我が国のみならず世界規模での炭酸ガス排出削減を図るとともに、我が国のエネルギーセキュリティの確保等を実現する。
事業概要
本事業では、再生可能エネルギー等からの高効率低コスト水素製造技術開発、水素貯蔵及び周辺設備技術開発、水素を低コストで長距離輸送するためのエネルギーキャリアの技術開発に取り組む。また、水素利用拡大を見通した水素専焼ガスタービン用燃焼器の開発に取り組む。さらに、国内外の再生可能エネルギーも勘案したポテンシャル調査を実施し、得られたデータ・要求される目標値を現行の技術開発に反映するとともに、並行して、これらの技術を活用したシステムの導入・普及シナリオを作成する。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2014 | - | 1,600 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1,291 | 1,291 |
2015 | - | 1,660 | 0 | 13 | 0 | 2 | 1,655 | 1,655 |
2016 | - | 1,550 | 0 | 20 | 0 | 0 | 1,570 | - |
2017 | 1,400 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
水電解設備システムの初期投資コスト目標額 ※28年度においては、中・大型水電解ユニットによる連続試験を実施し、大型化に伴う課題を明確化させるとともに、運転パラメータや構成部材の最適化を検討する。
2030年における水素の調達コスト (目標:2030年度に30 円/N㎥)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2014 | - 円/N㎥ | - 円/N㎥ |
2015 | - 円/N㎥ | - 円/N㎥ |
水素製造の低コスト化に向けた、変動電源に対応する耐久性を持った水電解セルの大面積化
二次エネルギーとしての水素等を最大限に活用するため、低コスト・高効率水素製造装置の要素技術開発の確立 ※本事業については、事業終了後、すぐに成果に繋がるのではなく、技術が確立・普及し、水素の量産体制が整って初めて達成しうる目標であるため、中間時点で目標値を設定することは困難。 (目標:2022年度に26 万円/N㎥/h)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2014 | - 万円/N㎥/h | - 万円/N㎥/h |
2015 | - 万円/N㎥/h | - 万円/N㎥/h |
水素液化の高効率化 ※なお、27年度の時点で中間目標である29年度の目標値を達成しているため、28年度中に29年度の目標値を見直すこととする。
変動電源に対応する耐久性を持った水電解セル面積(単セル) (目標:2017年度に27000 ㎠/セル)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2014 | - ㎠/セル | - ㎠/セル |
2015 | - ㎠/セル | 2500 ㎠/セル |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
低コスト・高効率水素製造に係る要素技術の開発項目における目標達成件数 ※各年度当初に定める年度毎の実施方針に掲げる開発項目に対する目標達成度合
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | 19 件 | 19 件 |
2015 | 19 件 | 19 件 |
周辺技術(水素液化貯蔵システム)の研究開発に係る要素技術の開発項目における目標達成件数 ※各年度当初に定める年度毎の実施方針に掲げる開発項目に対する目標達成度合
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | 6 件 | 6 件 |
2015 | 6 件 | 6 件 |
エネルギーキャリアシステム調査・研究に係る要素技術の開発項目における目標達成件数 ※各年度当初に定める年度毎の実施方針に掲げる開発項目に対する目標達成度合
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | 24 件 | 24 件 |
2015 | 20 件 | 20 件 |
大規模水素利用技術に係る要素技術の開発項目における目標達成件数 ※各年度当初に定める年度毎の実施方針に掲げる開発項目に対する目標達成度合
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | - 件 | - 件 |
2015 | - 件 | - 件 |
トータルシステム導入シナリオ調査研究に係る要素技術の開発項目における目標達成件数 ※各年度当初に定める年度毎の実施方針に掲げる開発項目に対する目標達成度合
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2014 | 8 件 | 8 件 |
2015 | 8 件 | 8 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2015 | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | プロジェクトマネジメント業務 | 1,655 |
2015 | 旭化成株式会社 | 低コスト水素製造の水電解装置研究開発 | 302 |
2015 | 川崎重工業株式会社 | 周辺技術(水素液化貯蔵システム)に係る研究開発 | 293 |
2015 | 株式会社東芝 | 高効率水素製造(高温水蒸気電解システム)の水電解装置研究開発 | 264 |
2015 | 千代田化工建設株式会社 | メチルシクロヘキサンの水素分離膜を用いた脱水素の要素技術開発 | 237 |
2015 | 日立造船株式会社 | 低コスト水素製造の全体システム研究開発 | 126 |
2015 | 一般財団法人エネルギー総合工学研究所 | エネルギーキャリアシステムの経済性評価と特性解析 | 63 |
2015 | 公益財団法人地球環境産業技術研究機構 | メチルシクロヘキサンの水素分離膜を用いた脱水素の要素技術開発 | 61 |
2015 | 産業技術総合研究所生活協同組合 | トータルシステム導入シナリオ調査策定に係る開発 | 57 |
2015 | アイ’エムセップ株式会社 | アンモニア電解合成の要素技術研究開発 | 47 |
2015 | 日立造船株式会社 | 高効率メタン化触媒を用いた水素・メタン変換の要素・最適システム開発 | 46 |
2015 | 国立大学法人東京大学 | 高効率水素製造(次世代水電解技術)の要素技術確立に係る研究開発 | 30 |
2015 | 日本製鉄株式会社 | 周辺技術(水素液化貯蔵システム)に液体水素用新鋼材に係る研究開発 | 20 |
2015 | エクセルギー・パワー・システムズ株式会社 | 高効率水素製造(次世代水電解技術)のシステム設計に係る研究開発 | 20 |
2015 | 国立大学法人横浜国立大学 | トータルシステム導入シナリオ調査の計測技術高精度化に係る開発 | 20 |
2015 | 富士電機株式会社 | 低コスト水素製造の電力供給装置に係る研究開発 | 14 |
2015 | 一般財団法人電力中央研究所 | アンモニア電解合成の評価システムの研究開発 | 12 |
2015 | 学校法人日本大学 | アンモニア電解合成の要素材料選定・評価方法の研究開発 | 10 |
2015 | 株式会社日本製鋼所 | 低コスト水素製造の水電解装置の変動電源評価方法の確立 | 6 |
2015 | 学校法人大同学園 | 高効率水素製造(高温水蒸気電解システム)のシステム設計に係る研究開発 | 1 |