次世代燃料電池の実用化に向けた低コスト化・耐久性向上等のための研究開発事業(旧:燃料電池利用高度化技術開発事業費補助金)
府省庁: 経済産業省
事業番号: 0368
担当部局: 資源エネルギー庁 省エネルギー・新エネルギー部 新エネルギーシステム課水素・燃料電池戦略室
事業期間: 2015年〜2019年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 交付
事業の目的
固体高分子形燃料電池(PEFC)及び固体酸化物形燃料電池(SOFC)の社会への本格的実装に向けて、高効率・高耐久・低コストの燃料電池システムを実現可能とする技術開発を行うとともに、大量生産可能な生産プロセス及び品質管理等の技術開発、業務・産業用燃料電池の技術実証を行い、定置用燃料電池や燃料電池自動車の市場投入及び普及を進め、水素利用の飛躍的拡大を図るとともに、水素・燃料電池分野の世界市場の獲得を目指す。
事業概要
①基盤技術開発では、燃料電池の高効率・高耐久・低コスト化を実現する低貴金属触媒、非貴金属触媒や電解質等の要素技術開発を行う。また、膜電極接合体(MEA)及びMEA構成材料の設計技術確立のための反応現象や物質移動現象等の評価・解析・制御技術開発を行う。加えて、固体酸化物形燃料電池(SOFC)については、耐久性迅速評価方法の確立を行う。
②実用化技術開発では、燃料電池を構成する電極触媒、電解質、セパレータ等の材料やMEAの大量生産可能な生産プロセス及び品質管理等の技術開発を行う。また、業務・産業用燃料電池システムの市場投入に向けた技術実証を行う。
③次世代技術開発では、従来と異なる革新的な燃料電池の研究開発及び燃料電池の新たな用途の実用化、低コスト化等に関する技術開発を行う。
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2015 | - | 4,000 | 0 | 0 | 0 | 527 | 4,379 | 4,379 |
2016 | - | 3,700 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3,700 | - |
2017 | 4,000 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
出力密度(活性)向上および耐久性向上に向け、新規に提案されたメカニズムの確認に必要な解析評価手法を確立する。
出力密度×耐久時間÷単位出力あたりの白金使用量の26年度時点の値を基準(1倍)とした比率 (目標:2019年度に10 倍)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2015 | - 倍 | 1 倍 |
燃料電池スタックの製造に必要な生産能力を26年度時点の値を基準(1倍)として10倍を達成する。
セルスタックの出力密度および耐久性の解析評価において有効性を見出した手法の件数 (目標:2019年度に26 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2015 | - 件 | 6 件 |
劣化機構の解明につながる、効果的な耐久性迅速評価方法を確立し、現時点で想定される6種類全てに当該評価方法を適用。
該当製品の製造能力(26年度時点の値を基準(1倍)とした比率 (目標:2017年度に10 倍)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2015 | - 倍 | 3 倍 |
技術開発の成果を活かし、業務・産業用燃料電池システムを、平成29年度までに市場投入する。
耐久性迅速評価方法が適用できたセルスタックの件数 (目標:2019年度に6 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2015 | - 件 | - 件 |
次世代燃料電池との開発及びSOFCの新たな用途の開発
市場投入された業務用SOFC機器の種類 (目標:2017年度に2 種類)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2015 | - 種類 | - 種類 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
プロジェクト参画企業、研究機関等数 (延べ機関数) <固体高分子形燃料電池/基盤技術開発>
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2015 | 33 機関 | 33 機関 |
プロジェクト参画企業、研究機関等数 (延べ機関数) <固体高分子形燃料電池/実用化技術開発>
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2015 | 6 機関 | 6 機関 |
プロジェクト参画企業、研究機関等数 (延べ機関数) <固体酸化物形燃料電池/基盤技術開発>
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2015 | 10 機関 | 10 機関 |
プロジェクト参画企業、研究機関等数 (延べ機関数) <固体酸化物形燃料電池/実用化技術開発>
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2015 | 7 機関 | 7 機関 |
プロジェクト参画企業、研究機関等数 (延べ機関数) <固体酸化物形燃料電池/次世代技術開発>
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2015 | 2 機関 | 2 機関 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2015 | 新エネルギー・産業技術総合開発機構職員懇話会 | プロジェクトマネジメント業務 | 4,389 |
2015 | 技術研究組合FC-Cubic | PEFC解析・セル評価技術 | 867 |
2015 | 国立大学法人山梨大学 | PEFCセルスタック材料コンセプト創出 | 583 |
2015 | 国立大学法人山梨大学 | PEFC解析・セル評価技術 | 251 |
2015 | 国立大学法人京都大学 | SOFC耐久性迅速性評価技術 | 249 |
2015 | 一般財団法人日本自動車研究所 | PEFC解析・セル評価技術 | 236 |
2015 | 国立大学法人電気通信大学 | PEFC解析・セル評価技術 | 222 |
2015 | 産業技術総合研究所生活協同組合 | SOFC耐久性迅速性評価技術 | 147 |
2015 | 日立造船株式会社 | SOFC実証研究(20kW級) | 125 |
2015 | 三浦工業株式会社 | SOFC実証研究(5kW級) | 100 |
2015 | 国立大学法人東北大学 | SOFC耐久性迅速性評価技術 | 97 |
2015 | 国立大学法人京都大学 | PEFC解析・セル評価技術 | 83 |
2015 | 学校法人上智学院 | PEFC解析・セル評価技術 | 83 |
2015 | 一般財団法人電力中央研究所 | SOFC耐久性迅速性評価技術 | 82 |
2015 | 国立大学法人北海道大学 | PEFC解析・セル評価技術 | 79 |
2015 | 国立大学法人京都大学 | 触媒高性能化コンセプト提案 | 71 |
2015 | 富士電機株式会社 | SOFC実証研究(25~50kW級) | 70 |
2015 | 国立大学法人九州大学 | SOFC耐久性迅速性評価技術 | 69 |
2015 | 学校法人上智学院 | PEFC解析・セル評価技術 | 69 |
2015 | 国立大学法人北海道大学 | PEFC解析・セル評価技術 | 60 |
2015 | 日清紡ケミカル株式会社 | カーボンセパレータ製造、品質管理 | 52 |
2015 | 旭化成イーマテリアルズ株式会社 | フッ素系電解質原料の低コスト合成プロセス開発 | 46 |
2015 | 国立大学法人九州大学 | SOFC耐久性迅速性評価技術 | 44 |
2015 | 国立大学法人九州大学 | 可逆動作可能なSOFCによる低コスト水素製造、高効率発電を利用した電力貯蔵 | 31 |
2015 | 株式会社SCREENホールディングス | MEAの量産製造装置開発 | 29 |
2015 | 株式会社デンソー | SOFC実証研究(5kW級) | 25 |
2015 | TOTO株式会社 | SOFC耐久性迅速性評価技術 | 23 |
2015 | 日本特殊陶業株式会社 | SOFC耐久性迅速性評価技術 | 21 |
2015 | 株式会社村田製作所 | SOFC耐久性迅速性評価技術 | 20 |
2015 | 日本碍子株式会社 | SOFC耐久性迅速性評価技術 | 20 |
2015 | 株式会社ユメックス | 炭素繊維被服金属セパレータ製造方法開発 | 13 |
2015 | 東レ株式会社 | 炭化水素系電解質膜のプロセス実用化技術 | 10 |
2015 | パナソニック株式会社 | 中温作動型酸化物プロトンSOFCの開発 | 8 |
2015 | 東レ株式会社 | コアシェル触媒の大量生産技術開発 | 8 |
2015 | 三菱パワー株式会社 | SOFC実証研究(250kW級) | 3 |