省エネ型化学品製造プロセス技術の開発事業
府省庁: 経済産業省
事業番号: 0226
担当部局: 製造産業局 素材産業課
事業期間: 2013年〜2025年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 委託・請負、交付
事業の目的
エネルギー多消費産業である化学産業の製造プロセスについて、我が国が国際的に強みを有する触媒技術を活用することで、世界に先駆けて革新的な省エネ型の化学品製造プロセス技術を開発し、資源利用の高度化を図るとともに製造プロセスのエネルギー消費量削減を目指します。
事業概要
本事業は、①二酸化炭素と水を原料に太陽エネルギーでプラスチック原料等の基幹化学品を製造する省エネ型製造プロセス（人工光合成プロジェクト）、②砂から有機ケイ素原料を直接合成し、同原料から次世代LED封止材等の高機能有機ケイ素部材を製造する省エネ型製造プロセス（有機ケイ素プロジェクト）、③非可食性バイオマス原料からコスト競争力のあるエンジニアリングプラスチック等の最終化学品までの一気通貫の省エネ型製造プロセス（非可食バイオマスプロジェクト）、④機能性化学品の製造手法を従来のバッチ法からフロー法へ置き換え、廃棄物排出量を大幅削減する省エネ型製造プロセス（連続精密生産プロジェクト）、に関する技術の開発に取り組みます。
予算額・執行額
※単位は100万円
| 年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2017 | - | 2,100 | 0 | 7 | 0 | 229 | 2,336 | 2,336 |
| 2018 | - | 2,000 | 0 | 0 | -17 | -39 | 1,944 | 1,944 |
| 2019 | - | 2,000 | 0 | 17 | -2 | 142 | 2,157 | 2,155 |
| 2020 | - | 2,200 | 0 | 2 | 0 | 330 | 2,532 | - |
| 2021 | 2,340 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績（アウトカム）
化学産業の基幹である石油化学品の製造プロセス等について、資源利用の高度化も含めた飛躍的な省エネ化を図り、令和12年度に1,658万トンのCO2削減を目指す。 ※本事業は中長期的な視点から基盤技術の研究開発を行うものであり、本技術が社会実装されてはじめてCO2削減効果が見込まれるものであることから、事業終了時点での目標値については設定してない。
ＣＯ２削減量 （目標：2030年度に1658 万トン-CO2 /年）
| 年度 | 当初見込み | 成果実績 |
|---|---|---|
| 2017 | - 万トン-CO2 /年 | - 万トン-CO2 /年 |
| 2018 | - 万トン-CO2 /年 | - 万トン-CO2 /年 |
| 2019 | - 万トン-CO2 /年 | - 万トン-CO2 /年 |
【①二酸化炭素原料化基幹化学品製造プロセス技術開発】 令和3年度に太陽エネルギーにより水から水素を製造する光触媒の太陽エネルギー変換効率10％を達成する。 ※中間評価等において目標値の検証を行う
（目標：2021年度に10 ％）
| 年度 | 当初見込み | 成果実績 |
|---|---|---|
| 2017 | - ％ | 3.7 ％ |
| 2018 | - ％ | 5.5 ％ |
| 2019 | - ％ | 7 ％ |
【②有機ケイ素機能性化学品製造プロセス技術開発】 令和3年度に1kgスケールでSiO2とメタノールからテトラメトキシシラン（有機ケイ素原料）を収率49%で生成する。 ※中間評価等において目標値の検証を行う
SiO2（シリカゲルあるいは砂）とメタノールからテトラメトキシシランの生成収率 ※平成26～28年度まで： シリカゲルで1gスケール ※平成30年度まで： 砂で1ｇスケール ※令和1年度まで： 砂で100 gスケール ※令和2年度まで： 砂で500 gスケール ※令和3年度まで： 砂で1kgスケール ※スケールや反応物が異なるため各年度の達成度は比較できない （目標：2021年度に49 ％）
| 年度 | 当初見込み | 成果実績 |
|---|---|---|
| 2017 | - ％ | 51 ％ |
| 2018 | - ％ | 62 ％ |
| 2019 | - ％ | 69 ％ |
【③非可食性植物由来原料による高効率化学品製造プロセス技術開発】 令和1年度に木質バイオマスから抽出する主要3成分(セルロース、ヘミセルロース、リグニン)の総合収率70%を達成する。 ※中間評価等において目標値の検証を行う
主要3成分の総合収率 ※27年度まで：数100gスケール ※29年度まで：数10kgスケール ※31年度まで：数100kgスケール ※スケールが異なるため各年度の達成度は計算できない （目標：2049年度に70 ％）
| 年度 | 当初見込み | 成果実績 |
|---|---|---|
| 2017 | - ％ | 70 ％ |
| 2018 | - ％ | 70 ％ |
| 2019 | - ％ | 70 ％ |
【④機能性化学品の連続精密生産プロセス技術の開発】 令和7年度に、基幹5反応について、150時間以上連続運転可能な不均一系触媒(収率90％以上)を20種類以上開発し、これら触媒を適用した少生産量市場向け装置（生産性：～10g/h程度）を構築する。 ※中間評価等において目標値の検証を行う
少量生産市場向け装置に適用するため、開発する反応の数 ※3年度まで：収率80%を20種以上 ※7年度まで：収率90%を20種以上 （目標：2025年度に20 種）
| 年度 | 当初見込み | 成果実績 |
|---|---|---|
| 2017 | - 種 | - 種 |
| 2018 | - 種 | - 種 |
| 2019 | - 種 | 10 種 |
活動指標及び活動実績（アウトプット）
研究開発項目数
| 年度 | 当初見込み | 活動実績 |
|---|---|---|
| 2017 | 14 項目 | 14 項目 |
| 2018 | 14 項目 | 14 項目 |
| 2019 | 17 項目 | 17 項目 |
主要な支出先
| 年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額（百万円） |
|---|---|---|---|
| 2019 | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | プロジェクトマネジメント業務 | 1,363 |
| 2019 | 人工光合成化学プロセス技術研究組合 | 二酸化炭素原料化基幹化学品製造プロセス技術開発 | 1,313 |
| 2019 | 国立大学法人東京大学 | 二酸化炭素原料化基幹化学品製造プロセス技術開発 | 394 |
| 2019 | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | プロジェクトマネジメント業務 | 299 |
| 2019 | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | プロジェクトマネジメント業務 | 273 |
| 2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 機能性化学品の連続精密生産プロセス技術の開発 | 255 |
| 2019 | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | プロジェクトマネジメント業務 | 208 |
| 2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 有機ケイ素機能性化学品製造プロセス技術開発 | 173 |
| 2019 | 国立大学法人信州大学 | 二酸化炭素原料化基幹化学品製造プロセス技術開発 | 112 |
| 2019 | 日本製紙株式会社 | 木質バイオマスから各種化学品原料の一貫製造プロセスの開発 | 53 |
| 2019 | 宇部興産株式会社 | 木質バイオマスから各種化学品原料の一貫製造プロセスの開発 | 32 |
| 2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 二酸化炭素原料化基幹化学品製造プロセス技術開発 | 32 |
| 2019 | 東レ株式会社 | 木質バイオマスから各種化学品原料の一貫製造プロセスの開発 | 31 |
| 2019 | 国立大学法人東京大学 | 機能性化学品の連続精密生産プロセス技術の開発 | 25 |
| 2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 木質バイオマスから各種化学品原料の一貫製造プロセスの開発 | 25 |
| 2019 | 国立大学法人京都大学 | 木質バイオマスから各種化学品原料の一貫製造プロセスの開発 | 25 |
| 2019 | 学校法人早稲田大学 | 二酸化炭素原料化基幹化学品製造プロセス技術開発 | 22 |
| 2019 | 学校法人東京理科大学 | 二酸化炭素原料化基幹化学品製造プロセス技術開発 | 18 |
| 2019 | 国立大学法人東京工業大学 | 二酸化炭素原料化基幹化学品製造プロセス技術開発 | 17 |
| 2019 | 三菱ケミカル株式会社 | 木質バイオマスから各種化学品原料の一貫製造プロセスの開発 | 16 |
| 2019 | 国立大学法人京都大学 | 二酸化炭素原料化基幹化学品製造プロセス技術開発 | 15 |
| 2019 | 学校法人明治大学 | 二酸化炭素原料化基幹化学品製造プロセス技術開発 | 15 |
| 2019 | 国立大学法人京都大学 | 機能性化学品の連続精密生産プロセス技術の開発 | 14 |
| 2019 | 三井化学株式会社 | 木質バイオマスから各種化学品原料の一貫製造プロセスの開発 | 14 |
| 2019 | ユニチカ株式会社 | 木質バイオマスから各種化学品原料の一貫製造プロセスの開発 | 14 |
| 2019 | 株式会社ＩＨＩプラントエンジニアリング | 木質バイオマスから各種化学品原料の一貫製造プロセスの開発 | 13 |
| 2019 | 国立研究開発法人森林研究・整備機構 | 木質バイオマスから各種化学品原料の一貫製造プロセスの開発 | 13 |
| 2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 木質バイオマスから各種化学品原料の一貫製造プロセスの開発 | 10 |
| 2019 | 住友ベークライト株式会社 | 木質バイオマスから各種化学品原料の一貫製造プロセスの開発 | 10 |
| 2019 | 東京理化器械株式会社 | 機能性化学品の連続精密生産プロセス技術の開発 | 8 |
| 2019 | 学校法人関西大学 | 有機ケイ素機能性化学品製造プロセス技術開発 | 8 |
| 2019 | 公立大学法人大阪 | 有機ケイ素機能性化学品製造プロセス技術開発 | 8 |
| 2019 | 三井化学ＳＫＣポリウレタン株式会社 | 木質バイオマスから各種化学品原料の一貫製造プロセスの開発 | 7 |
| 2019 | 国立大学法人群馬大学 | 有機ケイ素機能性化学品製造プロセス技術開発 | 7 |
| 2019 | 国立大学法人山口大学 | 二酸化炭素原料化基幹化学品製造プロセス技術開発 | 7 |
| 2019 | 国立大学法人東京大学 | 木質バイオマスから各種化学品原料の一貫製造プロセスの開発 | 6 |
| 2019 | 国立大学法人大阪大学 | 有機ケイ素機能性化学品製造プロセス技術開発 | 5 |
| 2019 | 国立大学法人広島大学 | 機能性化学品の連続精密生産プロセス技術の開発 | 4 |
| 2019 | 公立大学法人大阪 | 機能性化学品の連続精密生産プロセス技術の開発 | 4 |
| 2019 | 学校法人早稲田大学 | 機能性化学品の連続精密生産プロセス技術の開発 | 4 |
| 2019 | 学校法人中部大学 | 機能性化学品の連続精密生産プロセス技術の開発 | 4 |
| 2019 | 岐阜薬科大学 | 機能性化学品の連続精密生産プロセス技術の開発 | 4 |
| 2019 | 学校法人早稲田大学 | 有機ケイ素機能性化学品製造プロセス技術開発 | 4 |
| 2019 | 国立大学法人名古屋工業大学 | 二酸化炭素原料化基幹化学品製造プロセス技術開発 | 3 |
| 2019 | 学校法人北里研究所 | 有機ケイ素機能性化学品製造プロセス技術開発 | 2 |
| 2019 | 東和薬品株式会社 | 機能性化学品の連続精密生産プロセス技術の開発 | 1 |
| 2019 | ＤＩＣ株式会社 | 木質バイオマスから各種化学品原料の一貫製造プロセスの開発 | 1 |
| 2019 | 富士フイルム株式会社 | 機能性化学品の連続精密生産プロセス技術の開発 | 0 |
レビューシートを開く
