化石燃料のゼロ・エミッション化に向けたバイオジェット燃料・燃料アンモニア生産・利用技術開発事業
府省庁: 経済産業省
事業番号: 20-0291
担当部局: 資源エネルギー庁 資源・燃料部 政策課
事業期間: 2014年〜2024年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 交付
事業の目的
本事業では、地球温暖化対策の観点から、CO2削減に寄与するバイオジェット燃料の製造を2030年頃までに商用化するべく、バイオジェット燃料製造の基盤生産技術を確立し、安定的な長期連続運転や生産物の品質確保などを実現することを目指す。
事業概要
本事業では、以下の3つの技術開発を進め、バイオジェット燃料の実用化を目指した研究開発として、以下の3事業を実施する。
①早期の市場確立が期待できるATJ技術(膜や触媒技術等を利用してアルコールからジェット燃料を製造する技術)
②多様な原料利用の拡大可能性があるガス化FT合成技術(木材等をH2とCOガスに変換し、触媒を用いてガスから液体燃料を合成する技術)
③カーボンリサイクル技術の一つであり、単位面積当たりのオイル収量ポテンシャルが他の燃料用作物よりも高い、微細藻類培養技術
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2018 | - | 2,400 | 0 | 0 | 0 | -48 | 2,352 | 2,352 |
2019 | - | 2,725 | 0 | 0 | -72 | -16 | 2,637 | 2,637 |
2020 | - | 4,500 | 0 | 72 | -1,954 | 450 | 3,068 | 3,068 |
2021 | - | 4,870 | 0 | 1,954 | 0 | 714 | 7,538 | - |
2022 | 9,880 | - | - | - | - | - | - | - |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
バイオジェット燃料生産 2030年頃までに商用化が見込まれる一貫製造プロセスを、令和6年度末に3件確立する。
バイオジェット燃料の一貫製造プロセス開発をパイロット規模(6kL/年以上)で製造可能な運転技術を確立した件数。 ※実績はパイロット規模の設計・建設に着手した件数。 (目標:2024年度に3.0 件)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2018 | - 件 | 2 件 |
2019 | - 件 | 2 件 |
2020 | - 件 | 2 件 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
一貫製造プロセス技術開発、サプライチェーン実証及び微細藻類基盤技術実証のテーマ数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2018 | 2 件 | 2 件 |
2019 | 2 件 | 2 件 |
2020 | 6 件 | 7 件 |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2020 | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | バイオジェット燃料生産技術開発事業 | 3,068 |
2020 | 株式会社ちとせ研究所 | 複数年度契約:フレキシブルプラスティックフィルム型フォトバイオリアクター技術を応用した大規模微細藻類培養システムの構築 | 625 |
2020 | 一般社団法人日本微細藻類技術協会 | 複数年度契約:微細藻類研究拠点における基盤技術開発 | 622 |
2020 | 株式会社IHI | 複数年度契約:微細藻を用いたバイオジェット燃料一貫製造プロセスの開発 | 424 |
2020 | 三菱パワー株式会社 | 複数年度契約:ガス化・FT技術を用いたバイオジェット燃料一貫製造プロセスの開発 | 329 |
2020 | 東洋エンジニアリング株式会社 | 複数年度契約:ガス化・FT技術を用いたバイオジェット燃料一貫製造プロセスの開発 | 227 |
2020 | 株式会社JERA | 複数年度契約:ガス化・FT技術を用いたバイオジェット燃料一貫製造プロセスの開発 | 181 |
2020 | 株式会社ユーグレナ | 複数年度契約:微細藻バイオマスのカスケード利用に基づくバイオジェット燃料次世代事業モデルの実証研究 | 122 |
2020 | 株式会社ユーグレナ | 複数年度契約:油脂系プロセスによるバイオジェット燃料商業サプライチェーンの構築と製造原価低減 | 113 |
2020 | 電源開発株式会社 | 複数年度契約:海洋ケイ藻のオープン・クローズ型ハイブリッド培養技術の開発 | 103 |
2020 | 三菱重工業株式会社 | 複数年度契約:多様なバイオマス適用性の研究 | 76 |
2020 | 株式会社Biomaterial in Tokyo | 複数年度契約:ATJ技術によるバイオジェット燃料生産サプライチェーンモデルの構築 | 47 |
2020 | 三菱ケミカル株式会社 | 複数年度契約:微細藻バイオマスのカスケード利用に基づくバイオジェット燃料次世代事業モデルの実証研究 | 41 |
2020 | 学校法人中央大学 | 複数年度契約:膜分離に関する基礎性状分析試験 | 31 |
2020 | 丸紅株式会社 | 再生可能代替航空燃料生産に係る一貫生産体制構築に関する調査 | 20 |
2020 | 伊藤忠商事株式会社 | 複数年度契約:微細藻バイオマスのカスケード利用に基づくバイオジェット燃料次世代事業モデルの実証研究 | 11 |
2020 | Universitas Gadjah Mada | 複数年度契約:インドネシアの微細藻類採取及び培養試験 | 6 |
2020 | 株式会社三菱総合研究所 | 複数年度契約:微細藻類技術によるバイオジェット燃料実用化に係る技術ロードマップの策定 | 6 |
2020 | 国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構 | 複数年度契約:ガス化・FT技術を用いたバイオジェット燃料一貫製造プロセスの開発 | 5 |
2020 | 国立大学法人東京海洋大学 | 複数年度契約:藻油抽出残渣を用いた飼料可に関する研究 | 4 |
2020 | 株式会社デンソー | 複数年度契約:微細藻バイオマスのカスケード利用に基づくバイオジェット燃料次世代事業モデルの実証研究 | 4 |
2020 | 国立大学法人東京農工大学 | 複数年度契約:光合成機能と生育、オイル蓄積率の関係性解明 | 3 |
2020 | 三友プラントサービス株式会社 | 複数年度契約:ATJ技術によるバイオジェット燃料生産サプライチェーンモデルの構築 | 3 |
2020 | 高知県公立大学法人 | 複数年度契約:多様なバイオマス適用性の研究 | 2 |
2020 | 学校法人関西学院 | 複数年度契約:海洋ケイ藻の光合成機能解析 | 2 |
2020 | 三菱化工機株式会社 | 複数年度契約:インドネシア産乾燥粉末の抽出試験 | 2 |
2020 | 公立大学法人公立諏訪東京理科大学 | 複数年度契約:光合成促進フィルムを用いたケイ藻の生育促進効果の検討 | 2 |
2020 | 日本航空株式会社 | 複数年度契約:バイオジェット燃料のサプライチェーンの課題抽出と検証 | 0 |
2020 | 日本航空株式会社 | 複数年度契約:多様なバイオマス適用性の研究 | 0 |