太陽光発電のコスト低減や信頼性向上等に向けた技術開発事業
府省庁: 経済産業省
事業番号: 0262
担当部局: 資源エネルギー庁省エネルギー・新エネルギー部 新エネルギー課
事業期間: 2015年〜2019年
会計区分: エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定
実施方法: 委託・請負、補助、交付
事業の目的
昼間のピーク電力需要を補い、消費者参加型のエネルギーマネジメントの実現等へ貢献が期待される重要な低炭素の国産エネルギー源である太陽光発電の発電コストについて、2020年に14円/kWhを実現し、2030年に7円/kWhまでの低減達成のための技術開発を実施し、太陽光発電の導入拡大を目指す。また、太陽電池のみならず周辺機器の技術開発によるシステム効率の向上や導入後の維持管理費の低減に寄与する技術開発、低コストなリサイクル技術の開発等、発電システム全体の基盤技術のレベルを向上させることで、太陽光発電の導入を後押しし、普及促進を図る。
事業概要
本事業では、新市場創出、獲得につながる太陽光発電のコスト低減技術の開発、太陽光発電の長期安定電源化に資する信頼性向上・安全確保・維持管理、低コストリサイクル技術の開発、運輸部門等の新たなエネルギー需要部門での太陽光発電高度利用技術の開発等を行う。(委託、共同研究(2/3、1/2))
予算額・執行額
※単位は100万円
年度 | 要求額 | 当初予算 | 補正予算 | 前年度から繰越し | 翌年度へ繰越し | 予備費等 | 予算計 | 執行額 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | - | 5,400 | 0 | 19 | 0 | -203 | 5,216 | 5,197 |
2018 | - | 5,400 | 0 | 0 | -198 | -57 | 5,145 | 5,145 |
2019 | - | 3,350 | 0 | 198 | -112 | -121 | 3,315 | 3,315 |
成果目標及び成果実績(アウトカム)
調達価格等算定委員会でFITからの自立を目指す水準とされる2020年に太陽光発電の発電コスト14円/kWhを実現し、2030年に向け発電コスト7円/kWhまでの低減達成を目指す技術を開発する。
太陽光発電の発電コスト (目標:2030年度に7 円/kWh)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - 円/kWh | 16 円/kWh |
2018 | - 円/kWh | 14.4 円/kWh |
2019 | - 円/kWh | 13.3 円/kWh |
新市場獲得に向けた指標の追加 ※発電コスト、変換効率以外
新市場獲得に向けた指標として、ビル壁面:寿命(年)、 強度の弱い建物屋根:重量(kg/m2)等、を設定。 (目標:2030年度にNone 設定件数)
年度 | 当初見込み | 成果実績 |
---|---|---|
2017 | - 設定件数 | - 設定件数 |
2018 | - 設定件数 | - 設定件数 |
2019 | - 設定件数 | - 設定件数 |
活動指標及び活動実績(アウトプット)
関連する特許出願件数
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 70 件 | 87 件 |
2018 | 70 件 | 72 件 |
2019 | 70 件 | 123 件 |
太陽電池モジュールの変換効率 (結晶シリコン) ・中間目標(平成29年度):製造コストを考慮しない高効率化実証におけるモジュール変換効率 ・最終年度目標(平成31年度):低コスト量産プロセスで発電コスト14円/kWhを達成するために必要なモジュール変換効率
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 20 % | 24.4 % |
2018 | - % | 24.5 % |
2019 | 22 % | 24.5 % |
太陽電池モジュールの変換効率 (CIS) ・中間目標(平成29年度):研究用小面積モジュール(841cm2)での変換効率 ・最終年度目標(平成31年度):量産モジュール面積(約1.2m×1m)での変換効率
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 15 % | 19.2 % |
2018 | - % | 15.8 % |
2019 | 16 % | 16.1 % |
太陽電池モジュールの変換効率 (Ⅲ-Ⅴ) ・中間目標(平成29年度):製造コストを考慮しない大面積・非集光で高効率な構造を実証したモジュール変換効率 ・最終年度目標(平成31年度):システム価格125円/Wを実現するモジュールにおける変換効率
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | 30 % | 31.2 % |
2018 | - % | 31.2 % |
2019 | 30 % | 31.2 % |
太陽電池セル、モジュールの変換効率 (ペロブスカイト) ・中間目標(平成29年度):セル変換効率 ・最終年度目標(平成31年度):モジュール変換効率
年度 | 当初見込み | 活動実績 |
---|---|---|
2017 | - % | - % |
2018 | - % | 20.8 % |
2019 | 20 % | 20.7 % |
主要な支出先
年度 | 支出先 | 業務概要 | 支出額(百万円) |
---|---|---|---|
2019 | 国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 | プロジェクトマネジメント業務 | 3,315 |
2019 | 国立大学法人東京大学 | ペロブスカイト系革新的低製造コスト太陽電池の研究開発(新素材と新構造による高性能化技術の開発) | 404 |
2019 | シャープ株式会社 | 超高効率・低コストIII―V化合物太陽電池モジュールの研究開発 | 291 |
2019 | 国立大学法人東京大学 | 超高効率・低コストIII―V化合物太陽電池モジュールの研究開発(超高効率セルおよび低コスト化技術開発) | 263 |
2019 | パナソニック株式会社 | 超高効率・低コストIII―V化合物太陽電池モジュールの研究開発 | 240 |
2019 | 株式会社カネカ | 結晶Si太陽電池をベースとした複合型太陽電池モジュールの開発 | 178 |
2019 | 株式会社東芝 | ペロブスカイト系革新的低製造コスト太陽電池の研究開発 | 131 |
2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 薄型セルを用いた高信頼性・高効率モジュール製造技術開発 | 127 |
2019 | 日本酸素ホールディングス株式会社 | 超高効率・低コストIII―V化合物太陽電池モジュールの研究開発 | 116 |
2019 | 学校法人早稲田大学 | ペロブスカイト系革新的低製造コスト太陽電池の研究開発(基盤材料技術と性能評価技術の開発) | 112 |
2019 | 学校法人トヨタ学園 | 先端複合技術シリコン太陽電池プロセス共通基盤に関する研究開発(先端複合技術シリコン太陽電池プロセス共通基盤に関する研究開発) | 105 |
2019 | パナソニック株式会社 | ペロブスカイト系革新的低製造コスト太陽電池の研究開発 | 102 |
2019 | 学校法人明治大学 | 先端複合技術シリコン太陽電池プロセス共通基盤に関する研究開発(材料・プロセス評価基盤技術に関する研究開発) | 90 |
2019 | 出光興産株式会社 | CIS太陽電池モジュール高性能化技術の研究開発 | 90 |
2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 超高効率・低コストIII―V化合物太陽電池モジュールの研究開発(低コスト化技術・量子ドット成長技術) | 88 |
2019 | 積水化学工業株式会社 | ペロブスカイト系革新的低製造コスト太陽電池の研究開発 | 88 |
2019 | 国立大学法人北陸先端科学技術大学院大学 | Cat―CVDなど新手法による高性能太陽電池低価格製造技術の開発 | 81 |
2019 | 株式会社アイシン | ペロブスカイト系革新的低製造コスト太陽電池の研究開発 | 80 |
2019 | 学校法人トヨタ学園 | 超高効率・低コストIII―V化合物太陽電池モジュールの研究開発(高効率・低コストIII―V/Siタンデム) | 75 |
2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 太陽電池性能高度評価技術の開発(新型太陽電池評価・屋外高精度評価技術の開発) | 75 |
2019 | 一般財団法人日本気象協会 | 太陽光発電システムの高精度発電量評価技術の開発(日射量データベースの高度化に関する研究) | 74 |
2019 | 国立大学法人九州大学 | 先端複合技術シリコン太陽電池プロセス共通基盤に関する研究開発(高品質・低コスト結晶成長技術に関する研究) | 73 |
2019 | みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社 | 太陽光発電開発戦略に関する動向調査 | 73 |
2019 | 国立大学法人神戸大学 | 超高効率・低コストIII―V化合物太陽電池モジュールの研究開発(量子ドットセル評価) | 66 |
2019 | 国立大学法人東海国立大学機構 | 先端複合技術シリコン太陽電池プロセス共通基盤に関する研究開発(新規へテロ接合用材料に関する研究) | 52 |
2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | CIS太陽電池高性能化技術の研究開発(光吸収層の高品質化によるCIS太陽電池の高効率化) | 49 |
2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 太陽光発電の寿命予測ならびに試験法の開発(太陽電池モジュールの劣化現象の解明、加速試験法の開発) | 46 |
2019 | 一般財団法人電気安全環境研究所 | 太陽電池性能高度評価技術の開発(屋外実性能高能率測定技術の開発) | 40 |
2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 高性能キャリア選択性パッシベーティングコンタクトの開発 | 37 |
2019 | 一般財団法人電力中央研究所 | 太陽光発電の寿命予測ならびに試験法の開発 | 37 |
2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 太陽光発電システムの高精度発電量評価技術の開発(経年劣化を考慮した各種太陽電池の発電量評価技術の開発) | 32 |
2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | ペロブスカイト系革新的低製造コスト太陽電池の研究開発(新素材と新構造による高性能化技術の開発) | 27 |
2019 | 国立研究開発法人物質・材料研究機構 | ペロブスカイト系革新的低製造コスト太陽電池の研究開発(基盤材料技術と性能評価技術の開発) | 26 |
2019 | イムラ・ジャパン株式会社 | ペロブスカイト系革新的低製造コスト太陽電池の研究開発(高性能・高信頼性確保製造技術の開発) | 22 |
2019 | タカノ株式会社 | 超高効率・低コストIII―V化合物太陽電池モジュールの研究開発(超高効率セルおよび低コスト化技術開発) | 21 |
2019 | 国立大学法人京都大学 | ペロブスカイト系革新的低製造コスト太陽電池の研究開発(新素材と新構造による高性能化技術の開発) | 20 |
2019 | 国立大学法人九州工業大学 | ペロブスカイト系革新的低製造コスト太陽電池の研究開発(新素材と新構造による高性能化技術の開発) | 15 |
2019 | 国立大学法人熊本大学 | ペロブスカイト系革新的低製造コスト太陽電池の研究開発(新素材と新構造による高性能化技術の開発) | 13 |
2019 | 兵庫県公立大学法人 | ペロブスカイト系革新的低製造コスト太陽電池の研究開発(新素材と新構造による高性能化技術の開発) | 10 |
2019 | タカノ株式会社 | 超高効率・低コストIII―V化合物太陽電池モジュールの研究開発(多接合セル・モジュールの低コスト化技術開発) | 10 |
2019 | 公立大学法人大阪市立大学 | 超高効率・低コストIII―V化合物太陽電池モジュールの研究開発(超高効率セルおよび低コスト化技術開発) | 8 |
2019 | 国立大学法人埼玉大学 | 超高効率・低コストIII―V化合物太陽電池モジュールの研究開発(超高効率セルおよび低コスト化技術開発) | 8 |
2019 | 国立大学法人長岡技術科学大学 | 太陽光発電設備の安全化に関する実証試験および研究 | 6 |
2019 | 国立大学法人長岡技術科学大学 | 次世代長寿命・高効率ACモジュールの開発 | 4 |
2019 | 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所 | ペロブスカイト系革新的低製造コスト太陽電池の研究開発(基盤材料技術と性能評価技術の開発) | 4 |
2019 | 独立行政法人国立高等専門学校機構 | 太陽光発電設備の安全化に関する実証試験および研究 | 4 |
2019 | 国立大学法人筑波大学 | 太陽光発電設備の安全化に関する実証試験および研究 | 3 |
2019 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 | 結晶Si太陽電池をベースとした複合型太陽電池モジュールの開発 | 3 |
2019 | 国立大学法人京都大学 | 結晶Si太陽電池をベースとした複合型太陽電池モジュールの開発 | 2 |
2019 | 独立行政法人国立高等専門学校機構 | 太陽光発電設備の安全化に関する実証試験および研究 | 2 |
2019 | 独立行政法人国立高等専門学校機構 | 太陽光発電設備の安全化に関する実証試験および研究 | 2 |
2019 | 独立行政法人国立高等専門学校機構 | 太陽光発電設備の安全化に関する実証試験および研究 | 2 |
2019 | 国立研究開発法人防災科学技術研究所 | 太陽光発電設備の安全化に関する実証試験および研究 | 0 |
2019 | 宮崎県 | 合わせガラス型太陽電池の低コスト分解処理技術実証 | 0 |